授業科目

感覚知覚心理学
Psychology of Sensation and Perception 

担当者

講師   伊藤 博晃
後 木1

単位

2

到達目標

 本講義の到達目標は、感覚知覚研究の知見を学ぶことを通して、計算論に基づいた心の捉え方について理解することにある。

授業内容

 19世紀以来、心理学者は心について研究してきたが、1970年頃、認知科学と呼ばれる研究領域が現れた。この比較的新しい研究領域の特徴は、心をある種の計算とする点にある。感覚器(眼や耳など)への刺激を入力とし、それらを変換したうえで、何かしらの意味を見出し、運動(手伸ばし、把持、障害物回避など)として出力する計算である。こうした考えを共有することで、心理学だけでなく、生理学、コンピュータ科学、言語学、哲学など、異なる背景を持つ人々が心について相互に議論できるようになった。本講義では、認知科学研究のなかから、感覚知覚に関連する研究に焦点をあてる。

授業計画

 感覚知覚心理学Ⅱでは、視覚以外の感覚(聴覚、触覚、嗅覚、味覚)と感覚間相互作用について扱う。前期に開講される感覚知覚心理学Ⅰを併せて履修することが望ましい。
 よく分からない用語や現象があったら、図書館で心理学関連の教科書や辞典を参照し、その説明をノートに書き込んでおこう。試験ではノートが持ち込み可なので、こうした復習が試験対策となる。また、次回の授業内容を予告するので、該当内容について図書館で予習すると理解が深まるだろう。 なお、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しているが、予習については、開講前の休暇中などを利用して複数回分まとめて行っても良い。

1  ガイダンスおよび聴覚1  空気の振動と音の知覚
2  聴覚2 生理学的知見 [予習] 第9章9.1〜9.2を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
3  聴覚3 音脈分凝 [予習] 第9章9.3〜9.4を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
4  聴覚4 音の補完 [予習] 第9章9.5〜9.6を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
5  聴覚5 群化、マスキング、音楽の知覚 [予習] 第9章9.7〜9.9を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
6  触覚1 生理学的知見 [予習] 第10章10.1〜10.4を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
7  触覚2 心理学的知見 [予習] 第10章10.5〜10.9を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
8  嗅覚1 生理学的知見、ニオイの分類 [予習] 第11章11.1を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
9  嗅覚2 心理学的知見 [予習] 第11章11.1を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
10 味覚1 味の分類、生理学的知見 [予習] 第11章11.2を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
11 味覚2 心理学的知見 [予習] 第11章11.2を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する.
12 知覚機能障害  [予習] 第13章を読んで、理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
13 感覚間相互作用 視覚と聴覚、視覚と触覚、聴覚と触覚、嗅覚と触覚、感覚間相互作用の発達 [予習] 第1章1.5を読んで,理解できない箇所を講義中に質問できるように準備する。
14 全体のまとめ・質疑応答 [予習]1〜13回の内容を振り返り、質問できるように準備する。

授業運営

講義形式で行う。

評価方法

定期試験80%,リアクションペーパー20%の割合で成績評価を行う。
定期試験ではノートと配布資料を持込可とする。

オフィスアワー

質問などは,講義中および講義前後に教室にて受け付ける。

使用書

菊池正編『感覚知覚心理学』[朝倉書店(朝倉心理学講座)]

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