授業科目

博物館情報・メディア論
Theory of Museum Mediation and Communication

担当者

講師   大貫 英明
前 水4

単位

2

到達目標

 講義の目標は、受講生が①博物館における情報の意義と活用方法及び情報発信の課題等について理解すること、②博物館の情報提供と活用等に関する基礎的能力を身につけることである。
 本講義は、資格課程の教育方針に従い学芸員の資格取得のための9科目19単位中の1科目2単位として、博物館の情報提供と活用の基礎能力を養うことができるようにカリキュラムを編成している。
 本講義を受けようとするものは、生涯学習機関としての博物館の役割や基礎的知識を把握しておくことが望ましく、予め生涯学習概論や博物館概論を履修しておくことを勧める。また博物館資料論や博物館教育論等を並行して履修すると、より博物館における情報の活用と課題等が理解しやすくなる。

授業内容

 授業では、博物館における情報の収集と発信の実際を知り、メディアとしての博物館が扱う情報の意義と課題を理解し、情報の提供と活用に必要な基礎的能力を押さえていく。
 博物館では様々な資料が情報として収集され、その活用と発信には多様な手法が用いられている。その実態と課題を講義に加え、演習として受講生が収集するデータをもとにグループ討議を行い整理・把握し、情報の提供と活用に必要な課題をまとめる。

授業計画

 各回の講義や演習は、次のように予定しているが、進捗状況などにより内容や時間は前後する。
 講義ごとの予習は、下記各回に「予習」として示す。また復習としては講義時に指摘した点を、博物館利用者の視点から考察し確認することを勧める。なお予習と復習に要する時間は、各回あたり4時間程度を想定している。
1 ガイダンス/博物館の機能と情報
  まず、シラバスの記載事項について確認する。そのうえで博物館の機能と情報提供の概要をつかむ。
2 博物館と情報(1)
  博物館の情報提供の歴史と現状の課題を考える。
  予習 博物館が提供する情報を調べて出席する。
3 博物館と情報(2)
  情報の意義を学び、博物館が市民に伝達すべき情報とは何かを考える。
  予習 そもそも情報とは何なのかを調べて出席する。
4 メディアとしての博物館
  メディアの意義を学び、博物館が果たすべきメディア機能を考える。
  予習 メディアの役割とは何なのかを調べて出席する。
5 博物館とメディア・リテラシー
  メディア・リテラシーの意義を学び、情報教育の重要性を知る。
  予習 メディア・リテラシーとはどうゆうことかを調べて出席する。
6 博物館と情報 演習(グループ討議)
  グループ討議を行い、メディアとしての博物館が扱う情報の意義と課題を把握する。
  予習 インターネット等で得られた、マスコミが発信する博物館情報をノートして出席する。
7 視聴覚メディアの理論と知覚
  知覚と視聴覚メディアの理論を学び、博物館教育の多様性を知る。
  予習 そもそも知覚とは何かを調べて出席する。
  ここまでの内容について小テスト(30分)を行う。
8 博物館活動の情報化(1)
  調査・研究活動の情報化、デジタル・アーカイブの現状を学ぶ。
  予習 各自が選択した博物館のデータベースを調べその結果をノートして出席する。
  小テストの内容と結果について解説(30分)する。
9 博物館活動の情報化(2)
  展示活動や学習支援活動へのデジタル情報の活用状況を知り課題を考える。
  予習 博物館の展示や教育活動のデジタル化の長所と短所をノートして出席する。
10 博物館と知的財産
  知的財産権の保護と、博物館活動の情報化に伴う情報管理について学ぶ。 
  予習 知的財産権の具体的権利を調べて出席する。
11 博物館と情報倫理
  資料のデジタル化に伴う情報倫理を踏まえた情報公開を考える。
  予習 世にある様々な職業倫理について調べて出席する。
12 展示とマルチメディア  演習 グループ討議
  各自が見学した博物館の情報伝達メディアの特長と課題をもとにグループ討議を行い、情報伝達や情報機器の課題をまとめる。
  予習 実際に博物館で操作し触れた情報伝達の課題をまとめ、リーフレットや写真などをもとに発表できるようにして出席する。
13 ICT社会と博物館(1)
  学習資源と機会の拡大と開放、学習方法の多様化について学ぶ。
  予習 社会に果たすべき博物館の役割を自分なりにまとめてノートし出席する。
14 ICT社会と博物館(2)
  地域づくり、街づくりに果たすメディアとしての博物館の役割を考える。
  予習 これまでの学習を整理したうえで出席する。
  最後にテスト(30分)を行い、内容について解説を行うとともに本講義全体に係るまとめを行う。

授業運営

 講義資料などは、そのつど配布する。適宜グループ討議を行う。
 演習では、グループで資料整理や討議などを行う。教室では机や椅子を事前に並び替えて準備し、終了後は元に戻すこと。
 なお、授業中の飲食や携帯電話の使用は禁止する。

評価方法

 小テスト(30%)と最終テスト(50%)、授業中の予習コメントや演習時の積極性(20%)により評価する。
 テスト時は、資料などの持ち込みは不可とする。なお、出席状況は評価の対象としないが、演習は必ず出席すること。

オフィスアワー

 特に定めないが、質問や提案・指摘などは、授業の開始前および終了後に、その場で受け付ける。

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