授業科目

博物館資料論
Theory of Museum Collection

担当者

講師   植田 育男
後 土1-土2
講師   山口 寿之
後 土1-土2

単位

2

到達目標

 博物館資料の収集、整理保管等に関する理論や方法に関する知識・技術を習得し、また博物館の調査研究活動について理解し、博物館資料に関する基礎的能力を養う。特に水族館や動物・植物園などでの生きた状態での資料管理、その他自然史資料などの展示の有り様、新種や研究などに用いた学術登録標本の資料管理、展示の有り様を学ぶ。博物館の資料の重要性を理解する。9/21から土曜日隔週1-2限に開講、学外の博物館等の施設で学外授業1-2限を3回の行う。

授業内容

 博物館における日常的な調査研究活動の基礎を学ぶ。展示・収蔵資料の意義などを理解し、その収集・整理・保管などの活用を行う基礎を築き、さらに収集した資料の調査研究成果を公表する方策を学ぶ。特に自然史資料を中心に水族館・動植物園などの生きた資料と博物館標本など死んだ固定標本などの資料の保存、管理、展示の有り様を学ぶ。

授業計画

1.(9/21、@大学 1-2時限目) ガイダンス 博物館の資料収集・整理(区分)・保存(管理)・展示(活用)およびそれに基づく調査研究活動とそれを支える法規、博物館資料(歴史、芸術、民族、産業、自然科学)とは、資料と活用の特性から1.生き物を活用した博物館、2.自然史の多分野の集合博物館、そして3.地域のつながりの強い博物館のケーススタディーを習得。講義内容が配布資料で提供されるので各回予習と復習を行うこと。 特に、毎回解説される博物館資料の意義は重要で、博物館の存在理由と関係するので、要点を整理しておくこと。
2.(10/5、@大学 3-4時限目) さまざまな自然史資料を扱う意義:資料の種類(過去を含め日常的に容易に観察できない(国内で見られない種類・希少種を含め動植物)、古生物(化石)、岩石鉱物などを例に資料のもたらす科学など:生命の進化・多様性、環境変遷の証拠、化石生物の時間経過(過去から未来予測)の理解など資料収集から展示活用:資料収集・発見・保存状態の記録、存在の科学的意義の調査、整理・活用・登録・保存管理、収集の倫理・法規、新発見の発表・法規、データベース化。
3.(10/19、@神奈川県立生命の星・地球博物館 5-6時限目) 観察を利用した講義。特に、死後標本の保管・管理が中心となる自然史博物館での標本整理、研究のための保管を学ぶ。講義終了後、復習を兼ねて課題を与えるので次週までにレポートを提出すること。
4.(11/2、@大学 7-8時限目) 5回目の新江ノ島水族館などを例に、生き物の資料収集から展示活用:収集に関する法令、環境保全、多様性の保持、種の保存、整理分類、展示を学ぶ。また6回目の平塚市立博物館などを例に博物館資料と博物館の地域連携・活動の意義:地域資料の保存・管理、地域環境の歴史・保全、資料を活用した博物館(歴史・自然史)教育の推進拠点、資料に基づく博物館の機能役割、調査研究成果の発信、地域環境の保全資料のもたらす科学など、地域社会の歴史・自然史教育の相互理解を学ぶ。
5.(11/16、@新江ノ島水族館 9-10時限目) 観察を利用した講義 および 生き物の資料を扱う意義:資料の種類(生きている動・植物の展示の意味)、資料のもたらす科学など:生命の進化・多様性、環境変遷の証拠、生き様(生態)、機能、個体群(動態)など時間経過(過去から未来予測)、講義終了後、復習を兼ねて課題を与えるので次週までにレポートを提出すること。
6.(11/30、@平塚市立博物館 11-12時限目) 観察を利用した講義。講義終了後、復習を兼ねて課題を与えるので次週までにレポートを提出すること。
7.(12/14、@大学 13-14時限目) 博物館資料の有効活用の例のまとめ、および試験。

授業運営

 自然史系の博物館で重要な資料について学ぶ。その際、特色の異なる3つの博物館で、その資料の博物館での扱いについて実際の資料を観察する機会を持って講義を行う。資料と活用の特性から1.生き物を活用した博物館、2.自然史の多分野の集合博物館、そして3.地域のつながりの強い博物館を対象とする。
 単なる見学ではなく観察を伴う講義と理解するべきである。博物館を訪問して資料の観察を行う前または後に、大学においてその特徴などを解説し、博物館では資料を含めて採集、登録、展示、保存などの扱いなどを学ぶ。
配布される資料は、博物館での観察などに役立つので事前に資料を読んでおくことと、訪問する博物館の特色について各博物館のホームページを閲覧するなどで理解を深めること。観察講義後に、毎回30分程度のレポートを課す。課題は観察した博物館の特色、興味を持った点は何か、展示などで感じた改善点または工夫をまとめてもらいます。
 博物館の都合などにより、日程が前後する場合がある。新江ノ島水族館は入館料:団体扱い1200円+バックヤードツアー参加費500円(計1700円)などを支払う必要があります(自己負担、2018年ベース)。新江ノ島水族館の年間パス保有者はパスを持参のこと(入館料だけは免除される)。各博物館への訪問のための交通費は全て自己負担となる。

評価方法

 博物館を訪問講義後のレポートおよび試験とで評価する。
出席状況は評価の対象としないが、2時間続きの7回の講義のうち3回(6時限分)以上欠席した者は評価の対象としない。

オフィスアワー

 質問や指摘は講義後に受け付けます、またはメール pt125464@kanagawa-u.ac.jp でも可。

使用書

 適宜プリントを配布する。

参考書

 授業中に適宜紹介する。

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