授業科目

教科教育法(理科)
Teaching Methodology  (Science) 

担当者

教授   日野 晶也
後 木5
講師   村上 篤男
後 水5
講師   吉田 修久
後 木5

単位

2

到達目標

教科教育法Ⅲ(理科)に次いで、中学校の理科教材を中心に、実験・実習を取り入れた模擬授業を行うことを通して、さまざまな具体的場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。

授業内容

講義は資料や視聴覚教材に基づいて行う。中学生が置かれている状況について理解し、生徒の状況に応じた興味・関心を引き出す発問の仕方や、生徒同士を話し合わせ討論を組織する方法についても考える。受講者は指導案、板書計画書を作成し、模擬授業(人数によりマイクロティーチング)を行う。授業者以外の者は生徒役として参加する。模擬授業終了後、実施された模擬授業の授業分析を行う。授業者は自らの模擬授業をふりかえり、生徒役の者は批判的観点にもとづいて、全体で討議し分析していく。また、各自が教材を検討して授業研究を進め、望ましい授業についての考えを報告する。

授業計画

毎回の授業で予習・復習に相当する内容の課題を課すため、4時間以上の自宅学習が必要である。
講義部分の予習について。講義の資料は講義の1週間前までに配布するので、授業前によく読んで、はっきりしないところ、わからないところ等は調べ、授業中に質問する事項を明確にしておくこと。講義部分の復習について。この授業は中学校や高等学校で行う理科の授業の仕方を身につけていくことを目指すものであるから、復習は、とくに、自分が授業を行うとしたら、今回やった授業内容をどのように活かしていくのか、自分が行う模擬授業にどのように活かしていくのかという観点から考えるようにすること。言いかえれば、自分がどういう授業を行いたいのかということとつなげて復習していくこと。
模擬授業の予習について。模擬授業担当者は、1週間前の授業で次回自分が行う模擬授業の学習指導案を提出すること。作成するのは1単位時間50分間の授業の指導案である。ただし、そこには、その単元の指導計画も含めておくこと。ふつう、1つの単元の授業には数時間から十数時間の授業が必要である。その単元全体の流れ・時間配分を考えて、自分が行う1単位時間の授業を位置づけること。教科書以外の資料や配布プリント等を使う場合は、学習指導案とともにそれらを含めて1週間前に提出すること。リハーサルを行って指導案をよいものしていき、それを提出すること。また、模擬授業で使用する漢字などの書き順についても確認しておくこと。
生徒役となる学生は、授業予定箇所について教科書でよく調べておくこと。その上で、自分がどのような生徒役を演じるか、それについてグループ内で協議して、実際の模擬授業ではそれを演じるようにすること。
模擬授業の復習について。模擬授業担当者は、コメントで出されたこと、また自分の実感として感じたことをもとにふりかえり、その回の模擬授業の指導案の修正案を作成しておくこと。漢字、ある場合はひらがなやローマ字や数字の書き順や書体について注意されることがある。そのときは常用漢字の筆順表や、小中学生用のひらがなの練習帳やローマ字の練習帳を使って、しっかり練習しておく必要がある。生徒役については、グループごとに、演技がよかったか確認にしておくこと。反省すべき箇所があった場合は次回以後に修正するようにすること。

1. オリエンテーション(シラバス記載事項の確認、授業全般、模擬授業計画・模擬授業予備実験等について)
2. 生徒分析を踏まえて生徒の興味・関心を引き出す発問と、その課題
3. 話し方、討論の組織法、生徒の評価、それらを通して生徒一人一人を大切にする授業の開発
4. 模擬授業と授業分析(1) 数理・物理学科
5. 模擬授業と授業分析(2) 化学科A組
6. 模擬授業と授業分析(3) 化学科B組
7. 模擬授業と授業分析(4) 生物科学科A組
8. 模擬授業と授業分析(5) 生物科学科B組
9. 模擬授業と授業分析(6) 数理・物理学科(高校物理の範囲でも可)
10. 模擬授業と授業分析(7) 化学科A組(高校化学の範囲でも可)
11. 模擬授業と授業分析(8) 化学科B組(高校化学の範囲でも可)
12. 模擬授業と授業分析(9) 生物科学科A組(高校生物の範囲でも可)
13. 模擬授業と授業分析(10) 生物科学科B組(高校生物の範囲でも可)
14. 模擬授業と授業分析(11) 電子黒板ないしプロジェクターを使用した模擬授業

授業運営

第3回までは講義中心であるが、第4回以降は模擬授業となる。受講者全員が最低1回、実験・観察を中心とした模擬授業を行う。人数によりマイクロティーチング(短い時間の模擬授業)とする場合もある。模擬授業実施者(教師役の者)は指導案(細案)と板書計画書を作成し、他の受講者は生徒役として参加する。模擬授業終了後、研究討議をもち、授業分析・授業評価を行う。

評価方法

作成した指導案20%、模擬授業の内容40%、授業への取り組み(模擬授業検討会への参加度を含む。)20%、授業時提出のプリント類・レポート20%。

オフィスアワー

授業の前後に受け付ける。

使用書

『新版 理科の世界 1』[大日本図書]
『新版 理科の世界 2』[大日本図書]
『新版 理科の世界 3』[大日本図書]
『物理基礎』(東京書籍)、『化学基礎』(東京書籍)、『生物基礎』(東京書籍)、『地学基礎』(東京書籍)及び『物理』、『化学』または『生物』(いずれも東京書籍)については、自分の学科に相当するもの。

参考書

『中学校学習指導要領』[文部科学省]平成29年3月告示
『高等学校学習指導要領』[文部科学省]平成30年3月告示
『高等学校学習指導要領』[文部科学省]平成21年3月告示
その他、授業中に適宜紹介する。

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