授業科目

生命倫理
Bioethics

担当者

講師   溝口 元
前 金2

単位

2

到達目標

本講義は、受講者が受講により①社会的にも関心が高い生命操作や先端医療技術の実態に対する基礎知識と関心がもてる、②その科学的事実の基盤や裏打ちする論理も理解できる、③さらに、人間を主としてその人なりの生命のあるべき姿を日常的に考える習慣がつく、これらが到達目標である。

授業内容

近年、試験管ベビー、男女の産み分け、出生前診断、クローン生物等の生殖(補助)医療技術、再生医療、ゲノム編集等が急速に進展し社会的にも大きな影響を与えている。さらに、難病告知、ターミナルケア、脳死、植物状態、臓器移植など終末期における先端医療技術の関与も著しい。このような生命操作につながる先端医療技術の利用とそこで生じる可能性がある倫理問題、社会的課題を解説していく。

授業計画

各回の講義内容は以下のとおりである。ただし、コメントペーパーや質問の内容から背景や科学的事実の解説に充てる時間の長短はありうる。予習としては、常に時事的な話題に積極的に関心を寄せ、自分なりに説明ができるように心がけること。授業内で紹介するテレビ番組や映画等可能な限り視聴して問題意識を高めたり、理解を深めること。復習としては、知人、友人、親族らとその日に受けた内容を話し合ってみること、紹介された文献等に可能な限り目を通してみることなどによる知識の整理と身に付ける等、である。カッコ内の指定されたテキストの各章の各節を読み各回のテーマについて整理しておくこと。

1.全体概要(はじめに)
2.不妊の原因と治療(Ⅱ部(1)不妊と生殖医療)
3.生殖医療(補助)技術(Ⅱ部(1)不妊と生殖医療)
4.代理出産を巡る問題(Ⅱ部(1)不妊と生殖医療)
5.遺伝病、染色体異常(Ⅱ部(3)遺伝病の諸相と遺伝子治療)
6.出生前診断、人工妊娠中絶(Ⅱ部(4)出生前診断と胎児障害)
7.優生学、各国の優生思想(Ⅱ部(5)優生学と人工妊娠中絶)
8.インフォームドコンセント、自己決定権(Ⅲ部(4)インフォームドコンセント)
9.ホスピス、緩和ケア(Ⅳ部(1)QOLとホスピス、緩和ケア)
10.死の判定基準(Ⅳ部(2)死の判定基準と脳死)
11.脳死と植物状態(Ⅳ部(2)死の判定基準と脳死)
12.安楽死と尊厳死(Ⅳ部(2)死の判定基準と脳死)
13.死への準備教育およびまとめ(Ⅳ部(5)悲嘆ケア・死への準備教育と自死・自殺)
14.試験(授業内に試験を実施し、終了後解説および質疑応答を行う)

授業運営

授業は、講義形式で行う。とくに予備知識は必要としない。質問がある場合には、授業終了後および毎回配布する出席票の裏に記入し次回に復習を兼ねてその回答をする。

評価方法

試験70%、授業中のコメントシート30%で評価する。

オフィスアワー

金曜日昼休み講師室

使用書

溝口元『生命倫理と人間福祉』[アイケイコーポレーション]2016年

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