授業科目

生物学の歴史
History of Biology

担当者

講師   溝口 元
前 金1

単位

2

到達目標

本講義は、受講生が履修することにより①生命科学の歴史的背景から現状を把握し、将来展望へつながる生命研究の推移の概略を理解できる、②生命科学の研究と展開が他の自然科学領域ばかりでなく、社会的文化的背景を背負っていることを具体的にイメージできる、③学校教育や社会教育、サイエンスコミュニケ―ション等において現代の生命科学の理解の導入に歴史的話題が有用であること実感できる、これらが到達目標である。

授業内容

人類の文明発祥時から今日に至るまでの生命の捉え方、生命現象の理解の仕方を念頭に置きつつ、時系列的にその歩みを辿っていく。とくに、近代科学成立以降は、各時代の生命観、自然観、親愛感、社会文化思想的背景と関連させながら解説していく。生命科学の現状と将来展望を検討する素材の提供を目指したい。予習として、授業中に指示する課題を考えてみること、紹介する科学博物館等での特別展示、テレビ番組、DVDを含む映画等を可能な限り視聴すること、復習として、各回に扱ったテーマを振り返ること、知人友人たちとの議論の素材に取り入れることを勧める。

授業計画

 以下のテーマで授業を進めていく。
1.全体概要
2.古代文明における生命観
3.アリストテレスの生物学とヒポクラテスの医学
4.古代ローマ、中世の生命観
5.近代科学成立時の生命観
6.生物進化論の誕生と展開
7.優生学の台頭
8.メンデルの遺伝の法則の背景
9.近代遺伝学の成立
10.実験生物学の誕生と定着
11.日本の生物学-幕末まで
12.日本の生物学-明治期以降
13.現代の生命科学とまとめ
14.試験(授業内に試験を実施し、終了後解説および質疑応答を行う)
自身が受講しているすべての専門科目(講義・実習)に歴史的背景・経緯がある。それに気づくことが時間外学習につながる。本授業に関しては、複数回まとめて、予習・復習の課題を提示する。予習と復習を合わせて毎回4時間程度の自己学習を想定している。

授業運営

 授業は講義形式で行なう。とくに予備知識は必要としない。質問がある場合には、授業終了後および毎回配付する出席票の裏に記入し、次回に復習を兼ねてその回答をする。

評価方法

試験70%、授業中のコメントシート30%で評価する。

オフィスアワー

金曜日昼休み講師室

使用書

必要に応じて印刷教材を配付する。

参考書

溝口元・松永俊男『生物学の歴史』[放送大学教育振興会]2005年
必要に応じて授業中に紹介する。

Copyright© 2017 Kanagawa University. All Rights Reserved.