授業科目

地学実験
Experiments in Earth Science

担当者

講師   清田 馨
前 土3-土4

単位

2

到達目標

 本授業の到達目標は、受講生が、①岩石・鉱物・地質に関する基本的な知識をうること、②鉱物分析の基本作業を習得すること、③地質の野外調査の基本作業を習得すること、④得られた情報から地球科学的に考察を行えること、を身につけることである。
 理学部のカリキュラム・ポリシーに従い、理学部の学生としての教養を身につけた、世の役に立てる人間になることを目指す。地学に関する基礎知識をもとに実習を進めるので、地学概論I、地学概論IIを受講していることが望ましい。

授業内容

 本授業には、大きく2つのテーマを予定している。(A)岩石・鉱物を扱うための基本的な知識と手法を学び、実験を行う。(B)地質構造や地形の見方と地学(地球科学)における野外調査の基本的な方法を学び、実習を行う。いずれも実験・実習を通じて得られた情報から、地学(地球科学)的な考察をしてもらう。コンピュータで制御された分析装置を用い、得られたデータの解析にはコンピュータを用いる。また、書物やインターネットを活用した地学や地理の情報収集も行い、考察に役立てる。
 室内実験の他に、野外での地層の観察、および博物館(神奈川県立生命の星・地球博物館)での実習などを行う。

授業計画

 各回の授業内容は以下を予定している。実習が主であるため、授業の進行が多少前後する可能性がある。
 授業に際し、予習として使用書の該当箇所に読んでおく、あるいは、授業で行った説明をしっかりと復習する。
 観察したり、測定したりしたことをもとに、しっかりと考え抜き、レポートを作成してもらう。

(1) ガイダンス/鉱物・岩石の観察
 シラバスの記載事項について確認し、授業の進め方について説明する。鉱物・岩石を手に取り、その特徴を観察し記述する。【復習】授業で紹介した内容、および、使用書第I章を読み、鉱物とは何かを把握すること。
(2) 鉱物・岩石の基礎知識
 鉱物・岩石に関する基礎知識、および、鉱物の特徴を記述する一般的な方法を紹介する。【予習】使用書第II章1を読み、鉱物の定義と命名を把握しておく。
(3) 鉱物の肉眼鑑定
 鉱物を手に取り、一般的な鉱物の特徴の記述法に従って記述、肉眼鑑定を行う。【予習】使用書第II章2〜3を読み、鉱物の特徴の見方を把握する。
(4) 鉱物の分類
 鉱物の分類を概説し、代表的な鉱物を紹介する。【予習】使用書p18および、第VI章を読み、化学結合と鉱物の分類を把握しておく。
(5) 鉱物分析法の原理
 鉱物の種類を同定する機器分析法の原理について紹介する。【復習】授業で行った説明をしっかりと復習し、次回の分析に備える。
(6) 鉱物の分析
 種類の不明な鉱物を機器分析し、種類を同定する。【復習】得られたデータを整理し、解析に使えるように準備する。
(7) 分析データの整理
 鉱物を分析したデータの解析、考察の方法について紹介し、データの整理をしてもらう。【復習】レポートの作成。
(8) 岩石の分類と成因
 岩石の分類と成因を紹介し、岩石の観察をおこなう。【予習】使用書第IV章を読み、代表的な岩石・鉱物の生成環境を把握しておく。
(9) 地形図と地質図の見方
 地質図と地形図の読み方、クリノメーターの使用法を紹介、さらに地形断面図の作成をする。【復習】授業内容を復習し、次回の実習に備える。
(10)ルートマップの作成
 野外調査で必要なルートマップの作成法を紹介し、キャンパス内でルートマップを作成する。【復習】授業内容を復習し、次回の実習に備える。
(11)野外観察
 地層の観察をする。【復習】観察記録を整理する。
(12)観察のまとめ
 地層観察の情報をまとめ、考察する。【復習】観察した地層の生成環境を推定し、まとめておく。
(13)博物館での実習
 神奈川県立生命の星・地球博物館の地質分野の展示で解説講義を行う。【復習】博物館で見学してきたことをまとめておく。地層の観察記録をまとめ、レポートを作成する。
(14)日本列島の成り立ち、地球の成り立ち
 紹介された地球に関する基礎情報と、これまでの知識、観察内容を統合し、日本列島と地球の過去、現状から、将来を考えてみる。【予習】これまでの授業内容を復習し、日本列島や地球の過去、現在の状況をまとめておく。

授業運営

岩石・鉱物を実際に扱って、解析と考察をする。また、野外実習の基礎を学び、実際に野外での観察を行って考察を行う。

評価方法

実験・実習のレポート(3回)により成績を評価する。
レポートが1回でも欠けた者は、評価の対象としない。

オフィスアワー

授業間の休み時間、および授業終了後その場で受け付ける。

使用書

松原 總『図説 鉱物肉眼鑑定事典』[秀和システム]2017

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