授業科目

植物生理学
Plant Physiology

担当者

教授   井上 和仁
後 木4

単位

2

到達目標

 本講義の到達目標は、受講生が①植物生理に関する研究の歴史、研究の蓄積を知ること、②生化学や細胞生物学などの関連分野の知識をもとにした植物生理学の基本的事項について学ぶこと、等々を通じて「植物の持つ機能」を総合的に理解する力を身につけることである。
 また、理学部生物科学科のカリキュラム・ポリシーに従い、分子から細胞、個体、生態系に至る各階層の生命現象について深く解析する能力を身につけるようにカリキュラムを編成しており、本講義は、植物生理に関する生命現象を理解するための基本を深める役割を持つので、生物学概論I・II、基礎植物学、基礎生物化学、生物化学I、分子生物学I、細胞生物学I、生態学Iを履修してから、本科目を履修することが望ましい。 

授業内容

 植物は光合成によって光エネルギーを用いて有機物を作り食物連鎖を支えている。また、光合成の過程で酸素を放出するなど、地球環境の保持にも大きく寄与している。このような植物の機能を生化学や細胞生物学の知識をもとに幅広く講義を行なう。

授業計画

 講義は、概ね以下のような内容で行なう。予習として、配布資料の各回の項目を読んでくること、復習として、講義時に解説した基本事項について復習ノートに整理することを勧める。

01. シラバスの記載事項についての確認する。そのうえで、植物生理学とは何かイントロダクションを行い、植物生理学の課題状況の概要をつかむ。
02. 植物と植物細胞の構造と働きに関する理解を深める。 【予習】細胞生物学の復習をしておくこと。
03. 植物と植物細胞を構成する物質に関する理解を深める。 【予習】生体高分子について復習をしておくこと。
04. 光の性質と光吸収について学び、理解を深める。【予習】光の性質について考えてみること。
05. 2つの光化学系の発見のきっかけとなった研究を学ぶ。【予習】生物学概論Iの復習をしておくこと。
06. 葉緑体の構造と電子伝達系について学び、理解を深める。【予習】生物学概論の復習をしておくこと。葉緑体(光合成)とミトコンドリア(酸素呼吸)について比較し相違点を整理しておくこと。
07. 酸素発生系について学び、理解を深める。【予習】大気中の酸素の起源について考えておくこと。
08. 二酸化炭素の固定について学び、理解を深める。【予習】生物学概論の復習をしておくこと。
09. C4光合成とCAM植物について学び、理解を深める。【予習】生物学概論と細胞生物学の復習をしておくこと。
10. 光合成の調節系について学び、理解を深めること。【予習】光合成の環境適応について考えておくこと。
11. 植物体内での水移動について学び、理解を深める。【予習】浸透圧と吸水力について考えておくこと。
12. 同化産物など植物体内での物質輸送について学び、理解を深める。【予習】細胞生物学の復習をしておくこと。
13. 窒素固定について学び、理解を深める。 【予習】生物における窒素の重要性について整理しておくこと。
14. 本講義全体に係るまとめ及び質疑応答の時間を設ける。【予習】質問内容をまとめておく。01.

授業運営

 教材として資料を配布する。出席は毎回取り、臨時試験や小テストを行なうことがある。

評価方法

 定期試験60% 臨時試験や小テストなど平常点(40%)を加えて評価する。講義を4回以上欠席した者は評価の対象としない。

オフィスアワー

 木曜日の17:10から5限終了まで(会議等の時間を除く)に、2-241研究室へ。在室時は原則として対応する。質問や指摘は講義後にその場でも受け付ける。また、研究室に在室の場合は質問を随時受け付ける。会議・出張等で不在の場合もあるが、気軽に研究室を訪ねて欲しい。

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