授業科目

地学概論
Earth Science 

担当者

教授   長澤 倫康
後 火4

単位

2

到達目標

本講義の到達目標は、人類が天体に興味を抱いてきた歴史の長大さと宇宙の広大さをふまえて、時間的にも空間的にも豊かな想像力を働かせることができるよう、自然の中の人間という認識を受講生が育てることです。その中で、地震や台風といった災害や宇宙における生命の存在を自然法則の立場から認識し、自然現象の一つとして理解できるようになることです。こうして、理学部のカリキュラム・ポリシーに従って、社会の中核として活躍する人材に相応しい教養を身に付けることを目指します。

授業内容

多様な分野を包含する地学の中でも、本講義では主として天文学を取り上げます。また、身近な自然現象と関連させながら、地球の構造や気象にも触れます。特定の使用書は指定しませんが、参考書の内容が多く含まれます。さらに、必要に応じて最新の観測結果なども紹介します。いずれも、自然を扱う以上、物理学の基本的な概念や法則の修得が必要です。

授業計画

参考書および参考書に挙げられている参考文献の該当部分を事前に読むことにより、授業の理解を深めることができます。普段の板書内容はもちろんのこと、課題を配りますので、これらをよく復習し、生きた知識として身につけて下さい。予習と復習を合わせて4時間程度の自己学習を想定していますが、主に復習に重点を置いて下さい。予習は以下の各回の記述を参考にし、復習は講義ノートと課題を十分に活用しましょう。

第1回 天体の運動 【予習】地球や太陽、銀河系の大きさや質量、太陽系や宇宙の年齢を調べておきましょう。
第2回 太陽系 【予習】太陽系の構成天体にはどんなものがあり、それぞれどのような特徴を持つか把握しましょう。
第3回 固体地球 【予習】地球がどんな物質でできているか、元素組成についても調べてみましょう。
第4回 地球の内部構造 【予習】どのようにして地球内部のことを知ることができるか、調べてみましょう。
第5回 地震と津波 【予習】地震に関わる基本的概念の他、物理学で学んだ波動について復習しておきましょう。
第6回 地球大気 【予習】地球大気の元素組成やその階層構造について調べてみましょう。
第7回 大気の運動と安定性 【予習】地球大気の大局的な運動について調べ、熱力学を学んでいれば復習しておきましょう。
第8回 気象 【予習】低気圧と降雨の関係など、高校までで学んだ天気の基本について復習しておきましょう。
第9回 地球磁気圏と太陽 【予習】オーロラや宇宙天気をキーワードとして、地球と太陽の関わりについて調べてみましょう。
第10回 恒星 【予習】恒星とは何か、その種類、質量による一生の違いについて調べてみましょう。
第11回 銀河、銀河団、宇宙 【予習】宇宙の階層構造、そして現在の宇宙が膨張していることについて調べてみましょう。
第12回 時間と時刻 【予習】秒、日、年がどのように決められているか、時刻の基準について調べてみましょう。
第13回 暦 【予習】特にうるう年の周期に注意し、歴史的経緯を含めて暦について調べてみましょう。
第14回 宇宙と生命 【予習】地球外生命の可能性に着目しながら、地球に似た惑星の探査について調べてみましょう。

授業運営

講義形式によります。課題は dotcampusを通じて配付します。
興味があれば参考書の該当部分を予習するのも良いですが、復習は決しておろそかにしないで下さい。なじみのない概念や初めて聞いた用語などは曖昧なままにせず、その意味や使い方を丹念に修得して下さい。また、課題中の問いはただ答えを覚えるのではなく、解き方を他人に説明できる程度に深く理解して、適用すべき状況で正しく思い出せるようにして下さい。

評価方法

期末試験の成績によって決定します。

オフィスアワー

自室(2-223)または卒業研究生実習室(6-227)にて、木曜日2限に応じます。
なお、授業中の質問も歓迎します。

参考書

岡村定矩 池内了 海部宣男 佐藤勝彦 永原裕子 編『人類の住む宇宙』[日本評論社(シリーズ 現代の天文学1)]2007年
木庭元晴 横山順一 桑原希世子 貝柄徹 青木成一郎『宇宙・地球・地震と火山』増補版[古今書院]2007年
小倉義光『一般気象学』第2版[東京大学出版会]1999年

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