授業科目

自然の歴史
History of Nature

担当者

教授   小笠原 強
前 金1
教授   加部 義夫
前 金1
教授   長澤 倫康
前 金1

単位

2

到達目標

総合理学プログラムのカリキュラムおよびディプロマポリシーに従って開講された、総合理学プログラムならではの、他にない独自の科目である。つまり自然界の「歴史的」な側面を、物理学、化学、および生物学といった専門分野の異なる三名の教員が数回ずつ交替で講義する。履修する諸君は、学問や分野を意識することなく素直に講義を聴いてほしい。いわゆる研究分野とは、実は便宜的な区分であることに気づいてほしい。自然界、そしてその延長線上にあるわれわれの社会も継ぎ目なく連続していることを体感することが本講義の最終目標である。

授業内容

本科目は、総合理学プログラムの必修科目である。物理学、化学、および生物学の各専攻分野からの教員が順を追って自然界の歴史について講義する。それぞれの学問分野で取り扱う“歴史”を自然科学としてひとつに連結する。そこから、止めどない時の流れを体感してほしい。実際の自然の歴史は宇宙の誕生から始まるが、それは時間と空間との始まりでもある。物質も創り出され、多くの天体が生まれ消滅する過程のなかで、われわれの太陽系が形成され地球も誕生する。宇宙、物質、天体、太陽系、および地球の進化について、まず「物理学の立場」から解説する。地球という物理基盤上に現在の生命がどのようにして化学合成されたのか。生きているとはどのような現象なのか。その必然性はあるのか、また偶然なのか、必然なのか。それを「生物学の分野」から鳥瞰する。ヒトは言語と道具を獲得し、農耕、都市社会、科学技術という文明を進化させた。現在の地球上では特異ともいえる存在となり、ひいては地球の将来にも多大な影響を及ぼすことは誰しも疑わない。技術と文明という大きな命題については「化学の視点」から考察する。
いずれにしても、これまでに諸君らが物理・地学、生物、および化学あるいは世界史・地理・経済・倫理社会といった異なる教科書で学び、異なる意識のもとで捉えてきた事象を“総合理学の視座”から透視する。

授業計画

以下の項目について講義する。予習の必要はない。前回、前々回の内容を反芻しながら聴講すること。それが復習となり、自然界の時間軸を意識するきっかけともなる。

1. 時空の進化 (担当教員紹介、スケジュールの説明を含む)
2. 物質の進化
3. 天体の進化
4. 太陽系の進化
5. 地球の進化
6. 生命の出現と進化
7. 生物における共通性と多様性
8. 哺乳類
9. サル・ヒト・人類
10. 人類進化と生存技術
11. 文明誕生と統治技術
12. 文明拡大と覇権技術
13. 化学・産業革命とエネルギー技術
14. 地球文明化と情報環境技術(まとめとして3分野の練習問題を配布)

授業運営

板書ならびにスライドで授業を行い、適宜資料プリントを配布する。各分野については数回の講義しかないので、すべての授業にまんべんなく出席すること。各分野ごとにショートテストや課題を適宜行い、講義の理解度の確認を行う。

評価方法

期末試験による。

オフィスアワー

授業の終了直後に不明の点を質問する。または、お昼休みの時間を中心とした教員の空き時間に各教員の研究室(小笠原2-247、加部2-234、長澤2-223)でも質問を受けます。

使用書

クリストファー・ロイド (野中香芳子 訳)『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史』[文芸春秋]2012年
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳)『サピエンス全史(上)(下)』[河出書房新社]2016
和田純夫『宇宙創成から人類誕生までの自然史』[ベレ出版]2004

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