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授業科目

心の情報処理
Informatics of Recognition and kansei

担当者

教授   桑原 恒夫
前 木3

単位

2

到達目標

本講義の目標は、ヒューマン・インタフェースやマニュアルの個別具体的な設計技術を身につけることではなく、受講生が製品の評価や設計の際に人間の心理特性からの視点を持てるようにすることである。その過程で、心理データの分析上で最小限必要となる統計処理技法(区間推定、有意差検定、回帰分析など)を身につけることも目標とする。

授業内容

認知や感性といった人間の心の特性について着目し、それとコンピュータシステムとの関わりについて論ずる。まず人間の認知について基本的な事項を説明し、それを踏まえたヒューマン・インタフェースやマニュアルの設計法や評価法について講義する。さらに感性の評価法とその応用について解説する。ユーザビリティはコンピュータ関連製品やその上に乗せるアプリケーションにとって重要な意味を持つ。情報科学の知識の幅を広げる意味で本授業は重要であり、またそのことは情報科学科のカリキュラムポリシーにも合致する。

授業計画

1.シラバスの記載内容確認、序論 -デザインの病理、認知科学の歴史-
2.心理測定法の基礎 心理測定の例、パラダイム・カバーストーリー・デブリーフイング、代表的な指標
3.心理測定結果の統計処理技法(1) 心理実験における測定値の性質、信頼区間、有意差検定
4.心理測定結果の統計処理技法(2) 多変量解析技法(回帰分析を中心に、主成分分析、判別分析、クラスター分析なども)
5.心理測定結果の統計処理技法(3) 統計処理技法の演習 (電卓持参のこと)
6.人間の認知特性(1)知識・注意と意識・記憶 
7.人間の認知特性(2)潜在的な認知・推論と意思決定・ヒューマンインタフェースと人間の認知
8.ヒューマン・インターフェースの設計
9.ヒューマンエラーとその対処
10.ヒューマン・インターフェースの評価(1)ヒューリティクス評価・認知的ウォークスルー・GOMS法
11.ヒューマン・インターフェースの評価(2)ユーザによるテスト・プロトコル分析
12.マニュアルのデザイン
13.実際の優秀マニュアル紹介(マニュアルコンテストの入選例を中心に)
14.感性評価とその応用、及び桑原研究室の研究を中心とした最近の研究事例の紹介
 毎回の授業に臨むに当たり、事前に配布する資料の当該箇所をしっかり読んで予習してくること。資料の配布は、受講生の数を把握した上で第2回の授業を予定している。授業で理解できなかった部分については、上記資料や授業中に自分で取ったメモで復習すること。目安として1回あたり予習1時間程度、復習3時間程度。
毎回の授業に対する予習・復習とは別に、指定した3冊の参考書は本授業の内容を含みつつ、それを超えてさらに進んだ内容となっているので、ぜひ読んでもらいたい。

授業運営

講義を主体とする。統計処理技法に関しては授業中に演習も行う。

評価方法

期末試験による

オフィスアワー

木曜日5時間目2-221

参考書

加藤隆『認知インタフェース』[オーム社]2002年
D.A.ノーマン『誰のためのデザイン?』[新曜社]1990年
ヤコブ・ニールセン『ユーザビリティエンジニアリング原論』第2版[東京電機大学出版局]2002年
最初の「認知インタフェース」を基本に考えてください。後の2冊は世界的・歴史的に有名な書籍です。

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