授業科目

視聴覚情報論
Visual and Auditory Information

担当者

教授   張 善俊
後 木2

単位

2

到達目標

視覚と聴覚の構造を理解し、視聴覚のメカニズムを心理学的に、神経生理学的に検討して、視聴覚の機能を工学的に実現するための選択を学生に示す。

授業内容

 ヒトは世界を「認知」する際に、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの感覚器官より必要な情報を受けているが、人間の各感覚器官から脳への入力繊維の数を尺度とすると、外部入力の90数%が視聴覚からの入力であるという事実を知る人は案外少ないかもしれない。本講義は視覚と聴覚のメカニズム、認知のメカニズムについて学際的な視点から解説し、視覚及び聴覚の情報処理の心理学的、神経生理学的な知見と工学的な実現手法を総合して論じる。

授業計画

本講義は毎回100分、計14回の授業を行う。各回の講義内容は次のよう予定している。毎回は講義資料をネット上に配布し、受講生が自習・復習をそれぞれ1時間行うことが望ましい。毎回の授業では、授業内の小テストを行い、受講生がテストの出来具合を元に復習をするようにしてほしい。

1) 人間の情報処理(大脳中枢、神経系、大脳皮質、脳機能局在、ゲシュタルト)
2) 視覚系の構造特徴1(視覚の構造、光学系、網膜の階層構造、盲点、)
3) 視覚系の構造特徴2(網膜の情報処理、視覚皮質)
4) 眼球運動(随意性眼球運動、補償性眼球運動、静止網膜像、選択的に注意)
5) 視覚神経の情報処理(単純型細胞、複雑型細胞、超複雑型細胞、神経節細胞、側抑制)
6) 視知覚:形と空間の知覚(テクストン、両眼立体視、単眼立体視)
7) 色覚と色の表し方(錐体細胞の色感知、表色系)
8) 正則化理論音(不良設定問題、逆光学)
9) 聴覚のメカニズム
10) 聴覚モデルと音声の知覚・認知
11) 音声工学初歩
12)  視聴覚神経情報処理とニューラルネットI(神経処理モデル)
13) エピポラー幾何と視覚情報処理への応用
14) 音声情報処理への応用将来の展望

授業運営

基礎概念と応用課題を交互して進む。

評価方法

レポート及び期末試験による総合評価。講義を4回以上欠席したものは評価の対象としない。

オフィスアワー

月曜日10:00から18:00まで

参考書

ATR(編)『視聴覚情報科学』[オーム社]1994
斉藤秀昭、森 晃徳『視覚知覚と聴覚知覚』[オーム社]1999

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