授業科目

労働安全衛生
Occupational Health and Safety

担当者

講師   齊藤 宏之
後 金1

単位

2

到達目標

 日々のニュースや新聞にて,労働災害(労災),職業性がん,過重労働,過労死といった言葉を見聞きすることがあるかと思います。産業構造の変化にともなって,大規模な労働災害は少なくなりましたが,その一方で職業性がんや過労死の問題は引き続き多く発生しています。特に昨今,過労死や働き方改革といったニュースを目にしない日はないほどだと思います。
 世の中には色々な仕事がありますが,その中には危険を伴ったり,有害な物質を取り扱ったりする仕事が多く存在し,それによって多くの災害が起きています。また,そのような危険な仕事でなくても,残業や休日出勤を強いられることによる過労死といった問題が生じてしまっています。
 不幸な労災は過労死を未然に防ぐためにはどのようにしたらよいのでしょうか? そのために我が国ではどのような仕組みになっているのでしょうか?
 近い将来,社会で皆さんがどのような組織でどのような仕事をすることになるのかはわかりませんが,業種や職種,立場の差はあるにせよ,労働災害,過労死といったものと全く無縁ではいられません。自分が不幸な労災や過労死に遭わないためにも,自分の所属する組織で不幸な労災や過労死を出さないためにも,家族や同僚を守るためにも,この授業を通して必要な知識や考え方を身に付けていって欲しいと思います。

授業内容

 皆が安全・健康に働き続けることが出来るためにどのような事が必要なのか,そのための社会の仕組みはどうなっているのかについて,具体的な事例を示しながら考えていきます。

授業計画

 皆が安全・健康に働き続けることが出来るためにどのような事が必要なのか,そのための社会の仕組みはどうなっているのかについて,具体的な事例を示しながら考えていきます。

授業計画
 大きな単元ごとに数回の講義を実施する予定です。今年度の予定は以下のとおりですが,進捗状況等に応じて変更することもあります。
 予習として特に指定はしませんが,日々のニュースや新聞等で報じられる労働災害や過労死等のニュースについて注意して見てもらい,事例の収集を行ってください。

【労働安全衛生の概要】
1)労働安全衛生の概要(歴史,役割と将来展望)
2)労働衛生関連法規とその役割

【労働現場における事故とその防止】
3)転落・落下・挟まれ事故とその防止
4)爆発・火災事故とその防止

【有害化学物質による労働災害とその防止】
5)粉じんによる労働災害とその防止
6)有機溶剤による労働災害とその防止
7)発がん性物質による労働災害とその防止
8)酸欠・一酸化炭素等による労働災害とその防止

【物理的要因による労働災害とその防止】
9)物理因子による労働災害とその防止
10)作業要因による職業性疾患とその防止

【安全で健康な労働環境を守るために】
11)労働衛生の三管理と安全衛生活動
12)リスクとリスクアセスメント

【過重労働とメンタルヘルス】
13)職場における労働時間管理と過重労働
14)精神的に健康で働くために

授業運営

 主としてパワーポイントの資料やビデオ映像等を提示しながら講義を進めます。関連する分野は多岐にわたりますが,過去の労働災害の事例や,現在起きている労働安全衛生のニュースを取り上げながら,実際に取りうる対策についての実例を示しつつ授業を進めていきたいと思います。
 教科書は指定しません。講義に使用したパワーポイントを授業後に配布しますので,復習または欠席時の補習用として活用してください。

評価方法

原則として出席点+期末試験としますが,必要に応じてレポートや小テストを行う可能性もあります。

オフィスアワー

質問があれば授業中か授業直後,あるいはメール(pt120918rh@kanagawa-u.ac.jp)にて受け付けます。質問内容が評価に関係することはありませんので,遠慮なく積極的に質問してください。

参考書

中央労働災害防止協会編『平成29年度 労働衛生のしおり』[中央労働災害防止協会]2017
中央労働災害防止協会編『安全の指標(平成29年度)』[中央労働災害防止協会]2017
久谷與四郎『事故と災害の歴史館』[中央労働災害防止協会(中災防新書)]2008
特に購入の必要はありません。興味があれば手にとって見てください。

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