授業科目

システム開発論
System Development

担当者

教授   秋吉 政徳
後 水2

単位

2

到達目標

本講義の到達目標は、受講生が、システム開発論I において習得したシステム開発の要点と手法の適用の理解をもとに、システムとしての新しい価値創出に向けて、機械学習技術、分散処理技術、カオス技術、さらにそれらの応用例を学ぶととともに、実際のシステム開発現場におけるプロジェクト管理に関する手法について習得することである。また、学科のカリキュラムポリシーに従って、単なる技術や手法の修得のみならず、現実社会の課題解決への「勘所」を講義するので、それらを通して「新しい価値創出」の能力を身につけられることを目指す。

授業内容

システム開発論Ⅰにおいて習得した 対象問題のモデル化と最適化をもとに、人や組織の振る舞いのように非線形性の強い要素を含むシステムへと拡張する際に必要なモデル化や(準)最適化の考え方を基礎から応用まで講義する。
また、実システム開発現場はプロジェクト体制により人的資源、技術資源、財的資源を適切に管理することが重視される現実、ならびにそのようなプロジェクト管理技術についても講義する。実社会のシステムとして、制御システム(電力、交通)、監視システム(電力、水処理)、生産システムなどを取り上げて、それらのシステム開発事例を講義する。

授業計画

システム開発では、要素技術とその組み合わせ技術(コーディネートする技術)の両側面が必要となる。要素技術の面では、新しい技術がシステム開発に積極果敢に取り入れられ、実問題への適用から要素技術が洗練化されるというループが存在する。また、組み合わせ技術も、計算機処理や通信処理の高性能化などを背景に、多様化が進展している。システム開発の現場は、日進月歩であり、新しいトピックも交えた講義を行う。

1.システム開発の要点
  シラバスの記載事項について確認する。システム同定、システム制御、予測に関する概説(1週)
  【予習】システム工学の講義内容を復習しておく。
  システム開発論 I の各種手法の復習と演習(2週)
  【予習】システム開発論 I の講義内容を復習しておく。
2.機械学習技術とシステム開発への適用
  決定木学習と分類問題への応用(3週)
  【予習】機械学習における「教師あり学習」、「教師なし学習」「強化学習」について調べる。
  強化学習とロボット適応行動への応用(4週)
  【予習】強化学習の事例を調べる。
  ニューラルネットワークと文字認識への応用(5週)
  【予習】ニューラルネットワークの概要を調べる。
3.分散処理技術とシステム開発への適用 
  分散処理の概要(6週)
  【予習】分散処理システムとは何かを調べる。
  分散処理フレームワークの理解(7週)
  【予習】S/Wにおけるフレームワークとライブラリの違いを調べる。
  Java言語による分散処理フレームワークの演習(8週)
  【予習】Hadoopの概要を調べる。
4.カオス技術とシステム開発への適用
  カオス理論(9週)
  【予習】カオスの概要を調べる。
  カオス制御とロボット制御への応用(10週)
  【予習】カオス制御の事例を調べる。
  カオス予測と市場予測への応用(11週)
  【予習】カオス予測の事例を調べる。
5.プロジェクト管理技術とシステム開発への適用
  プロジェクト管理の歴史、PMBOKの要点、プロジェクトリスクとその管理(12週)
  【予習】プロジェクト管理の用語を調べる。
6.新しいシステム開発分野
  観光情報システム、農業システム(13週)
  【予習】観光情報システム、農業システムの事例を調べる。
  医療情報システム、まとめ(14週)
  【予習】医療情報システムの事例を調べる。

授業運営

全て講義形式による。実際の社会システムの開発ができるようになるためには、自らシステム開発者としての立場に立って問題解決を図らねばならない。従って、知識を講義として与えられ、それらを消化するだけでは不十分である。講義中の問いかけや議論には積極的に参加し、自らが価値を創出することを念頭に受講すること。

評価方法

2回のレポート課題で評価を行う。レポートは、出題の意図を正しく把握し、問題点(論点)を明確化し、論理的に自らの意見を構築していることが必要である。また、視点や立場を明記し、論理性、アイデア、記述の正確性、説得力、他との比較の吟味、などにより加点する。講義を5回以上欠席したものは評価の対象としない。

オフィスアワー

月曜日10:50~12:30(23-528)

使用書

必要に応じて、資料を配布する。

Copyright© 2017 Kanagawa University. All Rights Reserved.