授業科目

情報化社会と人間
- 情報社会としてのパラダイムシフトの様相 -
Information Society for Life 

担当者

教授   秋吉 政徳
前 木4

単位

2

到達目標

本講義の到達目標は、受講生が、情報化がますます進展する社会の中で、人間とそのとりまく社会の新たな可能性や課題を発見できることである。そのために、製造業、観光業、医療、エンターテイメント、農業などの各分野における現状把握、情報処理技術の理解、および実社会における事例を理解することである。

授業内容

講義では、情報化社会の中で、コンピュータの高度利用による課題や価値創出の可能性について理解することである。情報処理に関わる基礎的な知識を前提として、製造業におけるコンピュータによる自動化、観光業における観光資源などの連関と広がり、医療におけるICTがもたらす疾病治療や予防の高度化、エンターテイメントにおけるマルチメディア技術の適用の広がり、農業における人工知能などの適用といった内容を深く理解し、今後の社会の様相を議論する。

授業計画

情報化社会を考える上で、産業分野で第4次産業革命をもたらそうとしている「ビッグデータ」、「IoT」、「人工知能」といった技術は、産業分野にとどまらず人々の日常生活のあり方も変えようとしている。このことを背景に、講義では以下の内容から「情報化社会と人間」を学ぶ。各回において、キーワードや事例を予め調べてメモとしてまとめておくことを「予習」として課す。「予習」と「復習」を合わせて、4時間程度を目安とする。

1. 情報化社会全般
 シラバス記載事項について確認する。また、今後の授業内容の前提となる情報処理に関わる基礎的な知識について学ぶ。
 計算機の歴史についてWeb等で予習するとともに、不明な点を列挙し、授業時に確認する。

2. 製造業における情報化(1)
 生産スケジューリングや故障診断へのコンピュータの適用について、代表的手法や事例を学ぶ。
 「ものづくり」に関わる生産設備や生産性といった事項について予習する。

3. 製造業における情報化(2)
 設計や自動組み立てへのコンピュータの適用について、代表的手法や事例を学ぶ。
 「ものづくり」に関わる事例について予習する。

4. 観光業における情報化(1)
 観光情報学と呼ばれる新しい学問分野について、観光者、行政、業者、観光資源がどのように連関しているかを学ぶ。
 「観光」に関わる国や地方自治体の施策について予習する。

5. 観光業における情報化(2)
 観光政策や観光マーケティングについて、その概要とICTの適用について学ぶ。
 「観光」に関わるビジネスについて予習する。

6. 観光業における情報化(3)
 観光情報学としての事例をいくつか紹介し、その展望とともに学ぶ。
 「観光」に関わる事例について予習する。

7. 医療における情報化(1)
 今後の超高齢化社会に向けての医療におけるICTのあり方を、医療情報学の生い立ちとその展開をもとに学ぶ。
 「医療」に関わる国や地方自治体の施策について予習する。

8. 医療における情報化(2)
 超高齢化社会における社会生活支援や健康増進支援に関わる情報処理技術全般について学ぶ。
 「高齢化」をキーワードに今後の社会が抱える問題について予習する。

9. 医療における情報化(3)
 超高齢化社会において特に社会問題化してくる認知症予防へのICTからの取り組みについて学ぶ。
 「医療現場と介護」をキーワードに発生している問題について予習する。  
 
10. エンターテイメントにおける情報処理(1)
 ゲーム情報学、音楽情報学といった分野が出現している中でのエンターテイメントにおける情報処理について学ぶ。
 エンターテイメントの歴史について予習する。

11. エンターテイメントにおける情報処理(2)
 ゲーム情報学とゲーム産業の関係について学ぶ。
 ゲーム産業の現況について予習する。

12. エンターテイメントにおける情報処理(3)
 音楽情報学とともにCGM(Consumer Generated Media)について学ぶ。
 音楽コンテンツの変遷について予習する。

13. 農業における情報化
 日本特有の農業を取り巻く環境の変化とともに、その中で農業の知識産業化について学ぶ。
 農業に関わる現在の社会が抱える問題について予習する。

14. 拡大するICTの適用分野
 教育、法律の分野についてのICTの適用について学ぶ。
 今後のICTの新しい展開分野について調査し、まとめることを予習とする。

授業運営

全て講義形式による。概念や用語の理解度などを確認しつつ、講義の進行を調整するために、教員からの問いかけなどのインタラクティブな講義を行うので、問いかけへの積極的な応答を心がけてもらう。

評価方法

5つの分野それぞれについて、授業中に課す演習(あるいはミニテスト)またはレポート課題で評価する。
出席状況は考慮しない。ただし、講義を5回以上欠席したものは評価の対象としない。

オフィスアワー

月曜日10:50~12:30(23-528)

使用書

必要に応じて資料を配布する。

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