授業科目

設計学
Design Theory

担当者

教授   杉本 剛
後 木3

単位

2

到達目標

 本講義はカリキュラム・ポリシーおよびディプロマ・ポリシーをふまえて設計されている。受講生の学習目標は次のとおり:モデル論、システム論について理解する。システムの持つ環境依存性とは何かを認識する。システムの科学について考察する。文明構築の理論について考える。こうした段階的理解のほかに、随所に現れる基礎的な数理・論理の理解も学習の目標とする。

授業内容

 1978年度ノーベル経済学賞受賞者サイモンの名著を読み解く。設計学で取り扱う対象は様々な人工システムであって、必然的な自然現象とは本質的に異なる環境依存性を持つ。このことを認識したうえで、経済学・認知心理学・工学的デザイン論の位相からシステムの科学とは何かを考察する。

授業計画

テキストどおり授業を進める。次回の予定部分をあらかじめ読んでくること。授業を受けっぱなしにしないで、振り返って復習し、次回までに完全理解を目指すこと。予習復習の時間は週当たり4時間程度は必要である。

1:人工物の定義、型としての環境、シミュレーションによる理解(シラバスの記載事項について確認する。)
2:人工物としてのコンピュータ、記号システム
3:経済主体、市場と組織
4:適応機構、進化モデル
5:人工物の科学としての心理学、概念到達の速度に関する限界
6:記憶に関するパラメータ、記憶組織、自然言語の処理
7:意味豊かな領域、理解と表現
8:学習、発見過程
9:デザインの理論、資源配分としてのデザイン、デザインの型
10:デザインの表現、心の世界におけるデザインの役割
11:デザイン問題の表現、計画設定のためのデータ、顧客、社会設計における組織
12:デザインに対する時間的・空間的視界、最終的な目標を持たない場合のデザイン活動、社会をデザインするためのカリキュラム
13:複雑性の概念、複雑性を理解するための理論
14:複雑性の構造――階層的システム、複雑なシステムの進化、準分解可能システム、生物的進化、複雑性の記述

授業運営

 教科書の内容を要約しながら講義を進める。また、小演習を毎回行う。予め次回の範囲のテキストを読んでくること。次回までの完全理解を目標とした復習は必須である。実際に設計を体験することは有用であるから初回に制作物について指示を出す。

評価方法

 授業中の小テスト・期末レポートおよび制作物(初回に指示)で評価する。3回以上欠席した者は評価の対象としない。

オフィスアワー

 月曜日14:30-16:10@23-531(教授室)

使用書

ハーバート・A. サイモン『システムの科学』第3版[パーソナルメディア刊]1999

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