授業科目

マルチメディア
Multimedia

担当者

教授   今井 崇雅
後 木1

単位

2

到達目標

 本講義の到達目標は、受講生が①標本化・量子化・符号化、②音声・音響の信号処理、③画像信号処理、④文字の符号化法、⑤情報検索方法、それぞれの基礎を知ることを通じて現代社会で活用されている情報システム構築の基礎技術を身につけることである。
 本科目内容の円滑な理解のため、この科目に先だってコンピュータ科学を履修しておくことが望ましい。
 情報システム創成学科のカリキュラムポリシーに従い、情報環工学専門知識の体系的修得を目指して第1~6セメスターに連続的に配置された科目の一つであり、履修要覧の教育課程体系図に記載のとおり、この科目に先だってコンピュータ科学あるいはコンピュータ科学相当の内容の科目を履修しておくことが望ましい。

授業内容

 マルチメディアは、文字メディア、音メディア、映像メディアからなる複合メディアを指す。現在、デジタル通信、信号処理技術の進歩によりこれらの複合メディアを統一的に扱うことが可能で、電子テキスト、ビデオ、アニメーションの処理や通信を容易に行えるマルチメディア情報ネットワーク社会に移行している。本講義の到達目標は、これらマルチメディア処理の基本原理とともに、実社会での活用を念頭においた基礎知識を習得することにある。

授業計画

 各回の授業内容は次のように予定しているが、時間の関係で若干前後する場合もある。また第1回目は、シラバスの記載事項につき確認ののち以下のことを学ぶ。
 また講義は、次の予習・復習を行っていることを前提に講義する。
 予習:配布資料のうち毎回指定するページの内容をあらかじめ読むなどの予習を行った上で、資料に記載のキーワードを覚えること。また概要の把握に努めることも重要。
 復習:前回の講義箇所を確実に理解できるまで配布資料で復習すること。またドットキャンパス等で指示した演習課題を行うことで、十分理解していることを毎回確認すること。
 これらの予習・復習あわせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しているが、予習については開講前の休暇中などを利用して複数回分まとめて行ってもよい。

1. マルチメディア信号処理の基礎知識
 シラバス記載事項確認ののち、下記各項目に関することがらを学ぶ。
 1-1. マルチメディアとは何か
 1-2. マルチメディアを理解するための基礎知識(以上、第1回)
 1-3. 標本化、量子化・符号化(第2回)
2. 音声・音響の信号処理
 2-1. 音の符号化法(第3回)
 2-2. 音声高能率符号化法
  2-2-1 音声高能率符号化法(その1)
     (1) 予測符号化(第4回)
     (2) エントロピー符号化(第5回)
     (3) その他の高能率符号化法(第6回)
  2-2-2 音の量子化雑音
     (1) 量子化雑音の定義
     (2) 量子化雑音の計算法(以上、第7回)
  2-2-3 音声高能率符号化法(その2)
     非線形量子化を用いた方法(第8回)
3. 画像信号処理
 3-1 静止画像の符号化法(第9回)
 3-2 静止画像の高能率符号化法(1)~JPEGの概要~(第10回)
    静止画像の高能率符号化法(2)~各種適用技術~(第11回)
 3-3 動画像の符号化法(第12回)
 3-4 動画像の高能率符号化法(第13回)
4. 文字の符号化法
5. マルチメディア統合技術
 5-1 マルチメディア統合技術の基礎
 5-2 マルチメディア統合技術の活用(以上第14回)

授業運営

 マルチメディアの要素技術のみならず技術を活用した実システムも紹介するなかで、本技術内容の修得はもちろん、本技術の重要性・活用法の理解も深める。毎回の講義時間内に前回講義の重要ポイントの理解度把握のための小テストを行う。このため、毎回の授業内容の復習を確実に行うこと。また、講義内に行う演習や小テストで理解不足と判明した事項の確実な理解を目指した再復習も行うこと。

評価方法

 配点:定期試験の成績70%、第2回目~第14回目の講義時に行う小テストの成績30%として評価。
 試験条件:定期試験、小テストとも、一切持ち込み不可。
 評価基準:小テストおよび定期試験問題のうち、講義時あるいはドットキャンパスにて提示された設問およびその類題にあたるもの全てに正しく解答できるものには最低60点を与える。また各種応用問題への正解率に応じて加点する。

オフィスアワー

 火曜日 17:10~18:00 場所23号館417号室。

使用書

今井崇雅『マルチメディア』第1版[近代科学社]2017年9月

参考書

新田、岡村、杉浦、小林、金澤、山本『マルチメディア処理入門』[朝倉書店]2002年
松本 伸、小高 和己『マルチメディア ビギナーズテキスト』第2版[東京電機大学出版局]2001年
尾内 理紀夫『マルチメディア コンピューティング』[コロナ社]2008年

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