授業科目

機械解剖
Machine Anatomy

担当者

教授   中尾 陽一
後 木3-木4
教授   藤本 滋
後 火3-火4
助教   中村 弘毅
後 火3-火4/木3-木4

単位

1

到達目標

 本講義の達成目標は、受講生が、(1) スライダ・クランク機構に代表される基礎機構の特徴を理解すること、(2) 表計算ソフトウエアを利用してスライダ・クランク機構の運動解析が行えるようになること、(3) 機械部品のスケッチ法を理解し、実際に部品のスケッチを描けるようになること、(4) 代表的な測定器具や作業用工具の特徴を理解し使用できるようになること、(5) 寸法測定法について理解した上、実際に測定できるようになること、(6) 4サイクルエンジンの構造や動作原理を理解すること、(7) ガソリンエンジンの分解組立を通して、エンジンの構造や動作原理、機械構成を理解すること、また、構成される機械要素の特徴を理解すること、(8) 基礎実験を通じて、エンジンのカム、弁機構、ばね特性を理解することである。

授業内容

 機械工学科では、諸君が様々な機械の開発や設計を行える優秀な機械技術者になるための学習を行う。このため、機械工学科のカリキュラムには、機械技術者に要求される知識を身につけ、また能力を養うための科目が多数用意されている。これらの科目を学ぶ際、機械や機械部品に関する知識がまったくなかったり、これまでに機械に触れた経験がなければ、機械工学科の授業を理解するのは極めて困難になる。
 このようなことが起こらないように、「機械解剖」は、機械に触れる経験を通して、諸君に「機械装置」や「ものづくり」とはどのようなものであるかを実感してもらうために設置されている科目である。是非、機械の組立や分解作業を通して、機械装置に親しんで欲しい。
 さて、「機械解剖」では、ただ機械の分解や組立を行うだけでなく、分解・組立作業に必要な工具についても学ぶ。さらに、機械部品の寸法測定を行う。このため、測定に必要不可欠な各種測定器具についても学ぶとともに、測定されたデータをパソコンで処理する方法についても学ぶ。また、これらの作業を通して、「機械要素」で学んだ「ねじ」、「ばね」、「ピン」、「カム」といった各種機械要素が、機械の中でどのように使われているのかも学ぶ。
 本科目では、学習対象の機械として、25ccの4サイクルガソリンエンジンを取り上げる。エンジンの分解・組立作業、各種測定、スケッチを行って、機械の基本について学ぶことになる。また、この授業では、データ処理やレポート作成にパソコンを用いるため、その利用方法についても習熟することになる。これらは、今後、諸君の大学生活で直ちに役に立つはずのものである。

授業計画

 毎回、配布資料に沿って学修を進める。予習として配布された資料を事前に読んでくること。さらに、復習として授業後に配布資料と授業での課題を確認して、理解を深めること。毎回、最低一時間程度の予復習をすることが望まれる。
1. シラバスの記載事項についての確認,機械装置の観察と解析
2. スライダ・クランク機構の解析(表計算ソフトウエアによる計算とグラフ作成)
3. スライダ・クランク機構の解析(理論解析)
4. 機械解剖のための工具と使い方、機械部品のスケッチ
5. 寸法測定とデータ処理
6. 密度の測定、機械部品のはめあい
7. 前半学習のまとめとプレゼンテーション
8. ガソリンエンジンの構造と動作原理、エンジン外装品の分解
9. エンジンの分解、エンジン動作機構(弁機構、行程、点火タイミング等)
10.弁のリフト曲線の作成、弁機構に組み込まれたばねの特性実験とデータ整理
11.エンジンの分解、スケッチと寸法測定、
12.エンジンの組立、エンジンの行程容積の測定、動作確認
13.レポート作成とプレゼンテーションの準備
14.プレゼンテーション(報告会)

授業運営

 本科目は、講義形式による学習に加えて、少人数の班に分かれた実習・演習形式による学習を行う。特に、この実習・演習形式による授業は重要であり、各自積極的に取り組んでほしい。また、実習・演習形式による学習では、工作センターで行う場合とパソコン演習室で行う場合がある。実習・演習形式による授業では、毎回課題を出すので、この課題に取り組んでほしい。さらに、この授業の最後には、少人数の班ごとに、エンジンの分解・組立作業及び各種測定結果に関するプレゼンテーション形式の報告会を行う。

評価方法

 本講義では、講義に加え、簡単な機械装置を使用して実験実習形式の学修を行う。また、パソコンによるデータ整理などについても学ぶことになる。これらはいずれも機械技術者が身につけておかなければならない事項である。従って、受講者が授業で学んだ基礎事項を身につけていることを評価する。
 毎回の授業終了時に提出することになる課題レポートに加え、2回のプレゼンテーションと最終レポートで全体評価の80%を評価する。これらに加え、実験実習時における配布した各種備品の管理状況、チームワーク等を20%として評価する。本科目は授業中に行う各種課題による学修を主体としている。このため、出席状況は評価の対象としないが3回以上欠席した者は評価の対象としない。

オフィスアワー

授業終了後、担当教員あるいは各担当指導員に問い合わせて下さい。 
また、随時,メールや研究室で質問を受け付けます。  

 A組 藤本: sgfujimoto@kanagawa-u.ac.jp
中村: hiroki-nak@kanagawa-u.ac.jp
 B組 中尾: nakao@kanagawa-u.ac.jp
中村: hiroki-nak@kanagawa-u.ac.jp

使用書

 毎回配布する資料を使用する。これらの資料は、第1回目に配布するファイルに綴じること。

Copyright© 2017 Kanagawa University. All Rights Reserved.