授業科目

建築環境工学及び演習
Built Environment Engineering  and Its Exercise

担当者

教授   岩本 靜男
後 月3-月4
助教   傳法谷 郁乃
後 月3-月4

単位

3

到達目標

 「建築環境工学Ⅰ及び演習」に引き続いて、受講生は、具体的な演習によって、地域環境を把握するための気象データの扱い、建築物の衛生性・快適性と温熱空気環境との関連、温熱・空気環境の把握と予測・評価などを理解し、応用力を身につけることを到達目標とする。

授業内容

 「建築環境工学Ⅰ及び演習」に引き続いて、熱環境・空気環境における環境要素について講義を行う。地域環境を把握するための気象データの扱い、建築物の衛生性・快適性と温熱空気環境との関連、温熱・空気環境の把握と予測・評価などを具体的な演習によって理解し、知識を深め、応用力を養う。

授業計画

 各回の講義内容は次のように予定しているが、時間の関係で多少前後する場合もある。()内は教科書の該当章と講義回数を示す。本科目の自己学習時間は1回あたり約6時間程度を想定している。1年次必修科目の「建築環境概論」で作成したノートやプリント類を整理していつでも参照できるようにしておくこと、その内容をよく復習しておくこと、の2点の予習は不可欠である。その他、予習としては、①各回の教科書の該当章を読み直し、②疑問点を整理しておくこと、が重要である。復習としては、①1年次のノートを元にして本科目用のノートを作成すること、②配布プリント類をよく復習してノートとともに整理しておくこと、③授業で行った演習は必ず見直して間違えたところを確認しておくこと、④不明点はそのままにせず積極的に質問等で解決すること、が重要となる。なお、DotCampusでも予習・復習用の教材を提供するので、上手に活用されたい。

1.ガイダンス(第1章・1回)
 (1)本授業の目的
 (2)有効数字と単位の扱い方
 (3)地球環境問題の基礎項目
2.建築伝熱(第6章・5回)
 (1)伝熱3形態:有効桁数・熱のSI単位・伝熱三形態の演習
 (2)壁体伝熱:熱貫流率計算・壁体内の定常温度分布の演習
 (3)日射の扱い:直達・天空日射量の計算演習
 (4)断熱
 (5)室温と熱負荷:単室の熱負荷計算法
 (6)非定常伝熱:外界条件の時刻変動と室気温の変動の扱い
3.湿気(第7章・2回)
 (1)空気中の水蒸気の扱い:水蒸気量の表し方、空気線図
 (2)壁体の結露:結露の原理、表面結露と内部結露、結露予防策
 (3)壁体の湿気移動:定常透湿、非定常透湿
 (4)換気による湿気移動
 (5)室内湿度
4.空気環境(第5章・4回)
 (1)建物の換気:換気の目的、室内空気質、必要換気量、換気効率、換気方式
 (2)換気力学:圧力差と流れ、圧力損失、換気駆動力、風力換気、温度差換気
 (3)換気計画:汚染質濃度の計算法、多数室換気
 (4)通風:通風の目的、通風現象、通風による温熱効果、室内気流分布
5.温熱感覚(第2章・2回)
 (1)気象条件:気温、湿度、風速、日射
 (2)室内気候と温熱感覚:人体の熱収支、温熱要素
 (3)温熱指標:PMV、SET*、作用温度、WBGT、不快指数
 (4)温熱環境の設計と評価:快適域、温熱指標の特徴、局所不快感、時間的変動、人間的特性

授業運営

 講義では適宜プリントやパワーポイント等を用いて板書中心に講述する。演習では関数電卓を使用する。各自で準備し、その使い方を修得しておくこと。毎回演習終了時に解答・解説を行い、自己採点した後に提出する。次回に返却するので間違いは各自で修正して復習しておくこと。また授業内容により、復習を促すために、演習問題の類題や応用問題を宿題・自由課題として課すので、積極的に取り組んでほしい。
 本科目では特に、予習・授業+演習・復習の1週間周期のサイクルが重要である。各回の授業の目的、学習目標、復習項目、次回の予習項目の詳細などは初回ガイダンスと毎回の授業で詳しく紹介する。本科目はウェブページとしてDotCampusを利用する。演習の模範解答(一部)・予習・復習用の自習問題・学習用ソフトウェア(岩本研究室作成)などが公開されている。授業中に案内するので上手に活用されたい。
 またメールでも質問を受け付ける。詳細は初回授業でアナウンスする。
 あらかじめ「建築環境工学Ⅰ及び演習」を修得しておくことが望ましい。また、室内の熱・空気環境を調整する空気調和設備について「空調設備I」で講述するので、同時に履修することをお勧めする。

評価方法

 毎回の演習・宿題と定期試験を3:7で評価する。演習・宿題の提出回数が5以上不足する場合は、単位修得をあきらめたものとみなす。

オフィスアワー

 質問等は授業終了時に受け付ける。また、木曜日の昼休みにも応じる。その他の日時でも在室時は随時受け付ける。

使用書

田中俊六他『最新建築環境工学』改訂第4版第1刷[井上書院]2014年2月10日
田中俊六他『建築環境工学〔演習編〕』第1版[井上書院]2007年

参考書

日本建築学会編『建築設計資料集成Ⅰ(環境)』[丸善]

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