授業科目

信頼性工学
Engineering Reliability

担当者

助教   奥野 祥二
前 水1

単位

2

到達目標

 本講義の到達目標は、受講生が、確率・統計を基礎とした信頼性の考え方、信頼設計の基礎、及び、システムに対する信頼度を計算できることを目標とする。
 これらの目標設定は、情報システム創成学科のカリキュラムポリシーにある「専門知識の獲得・創成能力の修得」の理念に基づくものであり、知能社会システム科目における「システムの開発・運用に必要な管理技術」,及び「システム開発の流れ」の区分における社会的要請に、受講生が応えられるようになるためである。
 また,確率・統計を基礎としていることから,「解析学」,「幾何学」,「数理統計」を先に履修することが望ましい.

授業内容

 原子力発電、自動車のリコール等、安全性に関する問題が取りざたされている。これらのシステムは、問題無く稼働していれば、我々に便利な暮らしをもたらしてくれる。つまり、システムが「必要なときに、要求している機能を発揮すること」が、ユーザにとって当然のものとして信頼できることが求められている。
 本講義では、「信頼」という定性的な性質を確率と統計を応用して定量化する信頼性評価の考え方、その取り扱い方と活用法を学ぶ。具体的には、信頼性の測度、評価関数、データ解析法、信頼性設計、故障解析とフォールト解析、アベイラビリティ、抜取試験について学ぶ。
 また、信頼性の計算ができるようになるためには、実習としてデータを処理する能力が要求されるので、例題の提示と関連する演習を行う.

授業計画

 信頼性工学は、信頼性という曖昧な性質を科学的に管理する学問であり、その中心となっている確率・統計をもとにした数学的定式化とその利用を学ぶために、以下の講義内容を予定している。 理解の進み具合で項目変更または項目が若干前後することがある。
 毎回の授業中に、次週の講義内容を提示するので、概要把握に努めた予習は必須である。その上で、復習を徹底すること。また,随時データを用いた演習を行う.復習を中心として予習・復習合わせて各回あたり4時間の自己学習を想定している。

1.ガイダンス(シラバスの記載事項について確認)、信頼性工学概要
2.信頼性測度の基礎(1) 信頼性と故障、信頼性の基本式
3.信頼性測度の基礎(2) 信頼性の指標
4.信頼性評価関数の基礎(1) 離散型確率分布
5.信頼性評価関数の基礎(2) 連続型確率分布(指数分布,対数正規分布)
6.信頼性評価関数の基礎(3) 連続型確率分布(ワイブル分布),信頼性データの統計的解析(1) 回帰分析
7.信頼性データの統計的解析(2) 最尤法
8.信頼性データの統計的解析(3) 適合度検定
9.アイテムの信頼性(1) 信頼性設計の手順、信頼性予測
10.アイテムの信頼性(2) 冗長系と信頼性
11.アイテムの信頼性(3) FMEAとFTA
12.アイテムの保全性(1) 保全方式、保全度関数
13.アイテムの保全性(2) アベイラビリティ
14.信頼性の抜取試験 OC曲線、抜取試験方式

授業運営

・基本的に講義形式で行う。
・適宜、課題、演習等を行う。

評価方法

・課題、演習等40%、定期試験60%で評価を行う。
・講義を5回以上欠席したものは評価の対象としない。

オフィスアワー

月曜日12:40~13:20 23号館430室(内線3737)
なお、質問や指摘は講義後にもその場で受け付ける。

参考書

福井泰好『入門 信頼性工学』第2版[森北出版]2016
真壁肇,宮村鐵夫,鈴木知幸,田中健次,横川慎二『信頼性工学入門』新版[日本規格協会]2010

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