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 授業科目
 Course Title
経済史
Economic History 
 担当者
 Instructor
講師   長谷部 弘道  後学期 月曜日1時限/月曜日2時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 経済史というと、高校までの学びの経験から、細かな年号や専門用語、人名、史実の暗記等をイメージする人が多いかもしれない。しかしこの授業では、そうした作業よりも、「経済社会の現象をみるメガネ」(経済理論)と、そのメガネを通じて説明される事象について理解することに力点を置く。また、時代の変化とともに、これらのメガネがどう掛け替えられていったのかということについても、ともに学んでいきたい。こうした作業を通じて、受講者が経済学的な思考の基礎を築き、経済社会の現象を理解する姿勢を身につけることが、本講義の到達目標である。
 なお、経済学部のカリキュラムポリシーでは、歴史系科目についても知識を段階的、体系的に学べるように科目配置が行われているが、本講義はその中で、日本経済史、西洋経済史、経営史、流通史等の歴史系科目を学ぶためにも有効である。これらの科目を履修しようと計画している者は、本科目もあわせて履修することが望まれる。

 
授業内容
 本講義では、経済の歴史的発展に関する様々な見方と、その見方から導出される経済社会のありようについて学ぶ。経済学初学者にとっては理解しづらい数式や専門用語、計量分析の手法等について、具体例を用いながら噛み砕いて解説していく。
 
授業計画
 各回で予定している講義内容は以下の通りである。下記の使用書(テキスト)に沿っての講義が基本となる。受講生は、以下のような予習・復習を行ってほしい。
[授業前] 事前に該当ページに目を通し、分からない用語についてもインターネットや使用書(テキスト)内で示される参考文献などを用いて調べておく(時間配分目安:約3時間)。
[授業後] もう一度使用書(テキスト)を読み直し、各自が興味をもった内容に関して授業中に紹介した文献等から理解を深める。その際、大学図書館を活用することが望ましい。なお、授業では視聴覚教材を使用することもある(時間配分目安:約1時間)。

01.「産業革命」
 【予習】世界経済史における「大分岐」とはなにか。考えてみよう。
02.「ボスたちは何をしているか?」
 【予習】20世紀初めの日本の工場で、「ボスたちは何をしていた」だろうか。農商務省『職工事情』上・中・下(岩波文庫,1998)を手がかりに、調べてみよう。
03.「見える手」の革命
 【予習】ウィリアムソンの取引コスト経済学における、工場制の捉え方について考えてみよう。
04.生産・流通組織の選択
 【予習】GEと日立製作所の企業組織の変遷について調べてみよう。
05.奴隷制(1)-「奴隷制とは何か」「綿花栽培とアメリカ南部の奴隷制」
 【予習】アメリカ南部の奴隷として生まれるということは、どういうことだったのだろうか。調べてみよう。
06.奴隷制(2)-「奴隷労働の生産性」「奴隷労働のインセンティブ構造」
 【予習】マルチタスキングの問題について、それらを乗り越えるためにはどのようなインセンティブ設計がありうるか、具体的な例をあげて考えてみよう。
07.地主制
 【予習】戦前期日本の地主制はどのようなものだったか、調べてみよう。
08.問屋制
 【予習】日本の問屋制の歴史を、デンマークの問屋制と比較し、その特徴について考えてみよう。
09.金融システムの歴史
 【予習】日本銀行の存在意義や具体的な業務について調べてみよう。また間接金融と直接金融の違いについて、具体的にどういうことを指すのか考えてみよう。
10. 金融システムと経済発展
 【予習】世界各国の金融システムの違いについて調べてみよう。
11.「関係融資」の光と影(1) 「19世紀ニューイングランドの銀行システム」
 【予習】情報の非対称性から発生する逆選択やモラルハザードの意味をよく理解しておく。
12. 「関係融資」の光と影(2) 「戦前日本の機関銀行」
 【予習】戦前期日本の「機関銀行」について調べてみよう。
13.資本市場の発展と資本取引のガバナンス(1) 「株式市場の効率性と公的規制」
 【予習】「株式市場の効率性」について理解を深めておく。
14.資本市場の発展と資本取引のガバナンス(2) 「JPモルガンの機能に関する実証分析」
 【予習】「逆選択」「モラルハザード」「企業統治(コーポレートガバナンス)」といった用語の意味を調べてみよう。

 ※授業計画は全14回の内容を担保することを前提として、12回で実施します。
     授業計画の詳細等に関しては第1回目の授業の際に説明します。


 
授業運営
(1)授業形式について
授業はZoomを用いたオンタイム型授業の形式で行います。この際、Zoomのチャット機能を介して、受講者に対しては積極的に質問や意見聴取を行います。これらの教員からの働きかけに対して貢献してくれた受講者には、「コメントポイント」(一回あたり1点)を付与するので、積極的な応答を期待します。

(2)受講(参加)方法について
受講者の通信容量制限に配慮して、受講者のカメラ接続は要求しません。なお、Zoomでの授業参加の方法を含めた授業運営の詳細については、初回授業時に解説を行います(以降いつでも閲覧可能な形で資料を共有します)。

(3)授業資料について
授業の2日前までに所定のクラウドストレージにアップロードし、開講期間中はいつでもダウンロード可能な状態にしておきます。各自ダウンロード・印刷のうえ、予習や授業時に活用してください。



 
評価方法
(1)平常点40%(リアクションペーパーの提出)、レポート60%(中間レポート30%、期末レポート30%)という割合で評価します。
(2)評価方法については、授業中にも説明しますので、必ず確認してください。
 
オフィスアワー
 専用のGoogle formsから質問すること。 URL: https://forms.gle/LBjN8eLjDQLaoP6G8
 
使用書
岡崎哲二『『コア・テキスト 経済史』』増補版[新世社]2016

参考書
授業内で適宜紹介する。
 
 
 
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