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 授業科目
 Course Title
経済地理
Economic Geography 
 担当者
 Instructor
講師   山本 匡毅  前学期 火曜日4時限/火曜日5時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生が①経済が生み出す地域的、空間的な変化の仕組みを把握し、②経済活動によって生み出される地域間格差や地域問題の発生メカニズムについて具体的事例を通じて理解し、③経済活動の空間的帰結である地域間格差や地域問題の政策課題を知ること、等々を通じて経済地理の基本的視座を身につけるようにする。
 また経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い、本講義は経済学の応用科目の基礎となることから、2年次以降に都市経済論、社会政策、産業組織論、中小企業論などを履修する学生は、先に本科目を履修することが望ましい。

 
授業内容
 経済地理(学)は、グローバル経済(資本主義)が形作る地域の構造を踏まえ、空間に生じる地域的諸問題のメカニズムを解明することを研究してきた。伝統的に経済地理(学)は、地理学の観点から経済活動の分布や記述に関心を持ち、地域の特性を明らかにしてきた。他方で経済学の立場からは、経済発展に伴う地域問題に関心が集まり、地域政策(国土計画)研究を蓄積してきた。本講義では、グローバル化する経済社会を踏まえ、立地論を基礎としながら、地域政策の観点から「東京一極集中」、「限界集落」、「シャッター商店街」、「産業空洞化」などの地域問題を検討する。本科目は経済学部の専門科目であるが、1年次配当であることから、経済学の予備知識は求めない。





【実務経験のある教員による授業科目】---------------------------------------------------
 自治体・省庁系の研究所(シンクタンク)での研究員としての経験から、専門分野における分析・研究で蓄積された知見を含めて、地域問題に関わる経済地理について講義する。
 
授業計画
 経済地理に関するテーマについて、以下のように進める予定である。講義では特にテキストを使用しないが、授業内では授業資料を配布し、必要に応じて最新の新聞記事などを取り上げ、提示する。予習として、各回の講義に参考書等の指定箇所を読んでくることを前提とするので、積極的に取り組むこと。また、復習として、講義内容について、講義終了後にノートを整理し、分からない点をインターネットや文献で調べ、授業で提示された参考文献を読むことで、理解を深めること。なお、予習・復習を合わせて各回につき約4時間の自己学習を想定している。なお進捗状況により内容は前後することがある。
 今年度は新型コロナウイルスの影響で12回の講義となるが、授業期間中に2回の補講を行う。補講時期は追って連絡する。また大学の入構禁止で参考書の入手が困難なことから、予習は各項目についてインターネットで調べること。

1.ガイダンス/経済地理学の位置づけ 経済学と経済地理学の関係を理解する。
【予習】中学・高校時代の「地理」の教科書において経済を扱っている部分を読み、「地理」における経済の位置づけをまとめる。
2.地域の概念 多様性のある地域概念を経済地理学から理解する。
【予習】後掲参考書①序論を読み、地域の概念・再編成について把握する。
3.経済の地域構造 経済原理によって地域構造がどのように形作られるのかを理解する。
【予習】後掲参考書②第1章1を読み、経済変化が地域構造を決定していることを把握する。
4.農業立地と土地利用 地域によって栽培作物が変わる理由を理解する。
【予習】後掲参考書②第11章4を読み、農業的土地利用の現状を把握する。
5.工業立地と工場地帯 工場地帯が形成される要因を理解する。
【予習】後掲参考書③第2章2を読み、ウェーバーの工業立地論の考え方を把握する。
6.中心地理論と商業立地 商業地が形成される要因を理解する。
【予習】後掲参考書③第3章2を読み、クリスタラーの中心地理論の考え方を把握する。
7.人口の地域問題 人口減少によって生じる地域間格差を理解する。
【予習】後掲参考書③第8章1を読み、地方消滅論が語られる背景を把握する。
8.都市の地域問題 東京一極集中が継続する要因を理解する。
【予習】後掲参考書②第2章2を読み、人口集中と変化の考え方を把握する。
9.農山漁村の地域問題 人口減少に伴う限界集落や耕作放棄地の形成要因について理解する。
【予習】後掲参考書③第8章3を読み、農山漁村地域の衰退問題を把握する。
10.商業の地域問題 シャッター商店街の形成要因について理解する。
【予習】後掲参考書③第11章1を読み、商業の変化と立地展開を把握する。
11.製造業の地域問題 工場の海外移転による産業空洞化のメカニズムを理解する。
【予習】後掲参考書③第9章2を読み、地方圏の工業における発展・衰退を把握する。
12.交通の地域問題 バスやローカル鉄道などの公共交通の衰退要因を理解する。
【予習】後掲参考書②第12章1を読み、公共交通の置かれている状況を把握する。
13.国土計画 国が地域問題を解決する手段としての国土計画を理解する。
【予習】後掲参考書③第9章2を読み、21世紀の国土計画の内容と課題を把握する。
14.地域政策 グローバルスケールからの地域政策を理解する。
【予習】後掲参考書②第15章4を読み、欧州における多様なスケールからの地域政策を把握する。
 
授業運営
 この授業はすべてオンデマンド講義で行う。授業の主な流れは、次の通りである。授業は教員の指示に従って進めること。
【基本的な講義の流れ】
動画による授業(40分)⇒小テスト(中間、10分)⇒動画による授業(35分)⇒小テスト(授業のまとめ、15分)
 小テストはdotCampusで課され、受験する。小テストの受験には期限が設定されているので注意すること。小テスト(授業のまとめ)の中には質問を記入する欄があるので、積極的に活用して授業に参加していただきたい。質問には担当教員からフィードバックを返す。
 授業の指示、連絡はdotCampusで行うので、毎日チェックするようにしてほしい。
 
 
評価方法
 授業の小テスト(授業1回につき2回受験)(70%)、期末課題(30%)によって評価を行う。



 
オフィスアワー
 講義内容などの質問は、授業のまとめの小テスト内、dotCampusの質問箱で受け付ける。
 また授業期間中にはメールでも質問を受け付ける。
 university.yamamoto.geo[at]gmail.com ※[at]を@に置き換えて送信してください。

 
使用書
特に指定しない。
参考書
①伊藤喜栄『教養としての地歴学』[日本評論社]2006年
②伊藤喜栄・藤塚吉浩(編著)『図説21世紀日本の地域問題』[古今書院]2008
③山崎朗・杉浦勝章・山本匡毅・豆本一茂・田村大樹・岡部遊志『地域政策』[中央経済社]2016

 
 
 
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