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 授業科目
 Course Title
刑法概説
Introduction to Criminal Law
 担当者
 Instructor
講師   川澄 真樹  後学期 火曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
【到達目標】 
 本講義では、まず刑法の基本的な全体像を理解することを目指す。その上で、現実社会における刑法上の問題点・課題点を発見し、それらに対する一定の解決策を論理的に提示することができる能力を身に着けることを最終的な到達目標とする。
 さらに、教養教育のカリキュラムポリシーに従い、幅広く、豊かな教養を身に着け、複雑な現代社会における様々な問題について、法的観点から理解・分析することができる能力を養う。そのため、憲法概説、民法概説、行政法などの科目とともに本科目を履修することが望ましい。

 
授業内容
【授業内容】
 本講義では、まず、刑法の基本原理と刑法全体に関わる考え方を解説する。その上で、それらの内容を基にして各犯罪類型について解説を加える。これらの講義の中では、具体的なイメージを持つことができるように、実際の判例や実際の判例を基に作成した事例問題なども用いて講義を進める。講義では、教科書や判例集によるだけでなく、近時社会的に大きな問題となっている出来事も刑法的観点から取り上げる予定である。本講義は刑法の理論面はもちろん、現実的側面にも焦点を当てる。

【アクティブ・ラーニングについて】
 本授業はアクティブ・ラーニング(受講生との簡単な対話形式)を取ることがある授業である。
 
授業計画
【授業計画】
 授業内容は以下のように予定しているが、受講生の関心や授業の進捗状況などによっては内容が前後したり、また、変更をすることがある。
 予習については、各回、教科書の該当頁を読み、疑問点・不明点をまとめること。復習については、毎回実施する復習問題で間違えた問題の解きなおし、レジュメ・教科書等の読み返しをして、授業内容をよく確認すること。予習・復習は合わせて約4時間の自己学習を想定しているが、特に復習に重点を置くこと。

1 ガイダンス/刑法とは何か/刑事手続の概観
  シラバスの記載内容を確認し、授業の進め方、学習方法等について説明する。また、刑法(学)とは何か、どのような位置づけの学問かについて検討を加える。また、刑事手続の流れを概観する。
 【予習】講義レジュメをよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメをよく読んで、授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
2 刑法の基礎理論
  刑法の目的と機能、刑罰理論、罪刑法定主義について検討する。
 【予習】教科書pp.2-17 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
3 構成要件該当性(1)(構成要件論、故意・過失)
  構成要件について理解し、構成要件該当性の論点のうち、故意・過失を中心に検討する。
 【予習】教科書pp.20-29, 36-47 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
4 構成要件該当性(2)(因果関係)
  構成要件該当性の論点のうち、因果関係に関する点を検討する。
 【予習】教科書pp.30-35 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
5 違法性
  違法性及び違法性阻却事由について理解する。
 【予習】教科書pp.48-65 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
6 有責性
  責任主義について理解し、責任能力、また、違法性に関する問題につき検討する。
 【予習】教科書pp.66-73 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
7 未遂犯
  未遂犯に関し、実行の着手、不能犯、中止犯について各論点を確認する。
 【予習】教科書pp.74-79 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
8 共犯
  共犯についての基本的な概念を確認し、共同正犯、教唆犯、幇助犯に関する点等について検討する。
 【予習】教科書pp.80-111 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
9 個人的法益に対する罪(1)(生命・身体に対する罪)
  個人的法益に対する罪のうち、生命、身体に対する罪(殺人罪、暴行罪、傷害罪等)に関して検討を加える。
 【予習】教科書pp.114-129 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
10  個人的法益に対する罪(2)(人格的法益に対する罪)
   個人的法益に対する罪のうち、人格的法益に対する罪(逮捕監禁罪、略取誘拐罪、性的自己決定権に対する罪、名誉棄損罪等)について検討を加える。
  【予習】pp.130-145 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
11  個人的法益に対する罪(3)(財産に対する罪①)
   個人的法益に対する罪のうち、財産犯に関する基本的な考え方を確認し、窃盗罪、強盗罪、事後強盗罪等に関する検討を行う。 
  【予習】pp.146-165 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
12  個人的法益に対する罪(4)(財産に対する罪②)
   個人的法益に対する罪の財産に対する罪のうち、詐欺罪、恐喝罪、横領罪、背任罪等について検討を加える。 特に詐欺罪に関する近時の論点・問題を確認する。
  【予習】教科書pp.166-195 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
13  社会的法益に対する罪
   社会的法益に対する罪として、放火罪、偽造罪、わいせつに関する罪を検討する。
  【予習】教科書pp.198-213 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
14  国家的法益に対する罪/まとめ・質疑応答
   国家的法益に対する罪として、公務執行妨害罪、司法手続に対する罪、贈収賄罪を検討する。
  【予習】教科書pp.214-223 【復習】講義レジュメ、教科書をよく読んで授業でのポイントをよく見直すこと。また、復習問題で間違えた点を中心に見直すこと。
   また、本講義のまとめ及び質疑応答の時間を設ける。

  ※授業計画は全14回の内容を担保することを前提として、12回で実施します。
   授業計画の詳細等に関しては第1回目の授業の際に説明します。


 
授業運営
【授業運営】
 授業はオンタイム型授業(ZOOM)を行う(カメラ、マイク機能を使いますので各自事前に確認しておいてください。)が、各種事情・状況等によっては、オンデマンド型授業に移行することもあり得る。レジュメ等はMicrosoft Teamsから配布する。
 授業はレジュメに基づき行う。授業には毎回六法(電子辞書等も使用可)を持参すること。
 授業後半には講義内容に関する復習問題を解いてもらい、理解度を確認するので、授業後は間違えた点を中心によく復習をすること。また、レジュメを見ながら、授業をよく聞いて、メモやノートを取るなどすること。
 講義では毎回、リアクションペーパーを記入してもらいます。講義中に理解したこと、疑問点、意見・感想などを記入してMicrosoft Teamsから提出すること(復習問題とリアクションペーパーで20分~30分程度を予定。)。また、講義では、受講生と簡単な対話形式の授業形態を取ることがある。

 
評価方法
【評価方法】
 平常点(リアクションペーパー)(30%)及び学期末レポート(70%)によって評価する。授業をよく聞いて理解を深めること。期末レポートのテーマ等については授業中に指示する。評価方法については授業中にも説明するので必ず確認すること。

 
オフィスアワー
【オフィスアワー】
 質問・相談などはメールで受け付けます(pt121628sl@jindai.jp)。
 
使用書
井田良・佐藤拓磨編『よくわかる刑法』第3版[ミネルヴァ書房]2018年
池田真朗他編『法学六法‘20』[信山社]2019年
『よくわかる刑法』 ISBN:9784623083428、『法学六法‘20』 ISBN:9784797257502 開講時に最新版のものがあればそれを用意すること
参考書
山口厚・佐伯仁志編『刑法判例百選Ⅰ 総論』第7版[有斐閣]2014年
山口厚・佐伯仁志編『刑法判例百選Ⅱ 各論』第7版[有斐閣]2014年
『刑法判例百選Ⅰ総論』 ISBN:9784641115200、 『刑法判例百選Ⅱ各論』 ISBN:9784641115217
 
 
 
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