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 授業科目
 Course Title
外国史概論
- 東アジアの歴史とそれを構成する諸要素 -
Introduction to Foreign History 
 担当者
 Instructor
准教授 中林 広一  前学期 土曜日2時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義では、中国とその周辺地域からなる東アジア社会を対象として、具体的な歴史の展開やその背景となる諸要素について受講者が理解を深めることに目標を定める。
 なお、本講義は教職課程における教科に関する科目として位置づけられるものであり、「社会」・「地理歴史」の教科での教育実習を希望する者は教育実習に従事する以前に本講義の単位を取得しておく必要がある。そのため上記の条件に該当する学生はこの順次性を踏まえた上で本講義を履修することが望ましい。
 
授業内容
本講義では最初に東アジアの歴史について概観した後に、この歴史を理解する上で要点となる特定のテーマについて論じていく。それぞれの回には「皇帝と貴族」・「民族」・「財政」などのテーマを設定し、それらの特徴と東アジア史への関わりを具体的に解説していく。高校の世界史で学習する内容が時代別に取り扱わるものであるのに対し、各回の内容はそのテーマについて時代を超えたつながりを提示し、テーマに応じて古代から近現代まで手広く扱う。こうした内容の学習を経ることで、受講者は教科書等を通じて学べる通史的な内容を補う知識を獲得し、東アジア史への理解を一層深めることが可能になろう。
 
授業計画
 各回の内容は以下の通り。また、予習・復習については下記の通り行うこと。なお、それぞれに費やす自己学習の時間は各回ごとに4時間を想定しているので目安とするとよい。
 各回の予習については、テキストを定めていないため、各回に【予習】として示した内容に取り組むこと。
 また、復習については、後から講義内容を振り返り、適切な理解に至れるよう毎回作成するノートの整理を行い、かつその内容を読み込んで反芻することが求められる。その作業のために講義中においては講義内容を余すことなくノートに反映させられるよう努めることが望ましい。これに加えて毎回配布する質問回答一覧に目を通し、講義内容に関する各種質疑応答踏まえた上で講義内容への理解を深めること。

第1回 ガイダンス・東アジア史の概観
 シラバスの記載事項について確認を行う。また、中国を中心とした東アジアの歴史の流れについて学ぶ。【予習】世界史の教科書や東アジアの歴史について扱う概説書に目を通し、中国を中心とした東アジアの歴史のおおまかな流れをおさえてみる。
第2回 皇帝・貴族
 皇帝・貴族の特徴について学び、古代から唐代までの時期を中心に皇帝・貴族がどのように変化していったのかを理解する。【予習】易姓革命について調べ、皇帝と天の関係性とその政治的意味についてまとめてみる。
第3回 儒教
 儒教がいかなる思想かを把握し、朝鮮半島やベトナムなどの周辺地域も含めた形での影響について学ぶ。【予習】儒教の重要な概念である理・気がどのようなものか整理してみる。
第4回 民族
 中国の内部や周辺地域に展開する民族について学び、また漢族が長い歴史スパンの中でどのように拡大したのか理解する。【予習】民族という概念について調べ、その特徴をまとめてみる。
第5回 外交
 儒教の世界観について把握し、そうした世界観の下で古代から近代にかけて展開した外交について学ぶ。【予習】華夷思想という考え方について調べ、儒教社会が周辺の諸民族とどのように付き合っていたのか確認する。
第6回 遊牧
 中国の東北地方から中央アジアまで広く展開する遊牧民について学び、中国の歴代王朝と遊牧民との間にある関係性を把握する。【予習】中国周辺の遊牧国家について整理し、歴史上中国の王朝とどのような関わりを持っていたか把握する。
第7回 法
 東アジア諸地域に広まった律令制度について理解を深め、その成立以前と以後とで法制度がどのように変化したか学ぶ。【予習】律令制度の持つ特徴について調べ、他の諸制度との関わりについても整理する。
第8回 官僚
 科挙を始めとした官吏登用制度について把握し、中国の政治世界において官僚がどのように活動したか学ぶ。【予習】科挙の試験方法や出題内容など運用実態について調べ、儒教との関わりを整理する。
第9回 統治と移住
 中国の統治制度について学び、地域社会に対する中央政府の関わり方に見られる特徴を理解する。【予習】封建制・郡国制・郡県制などの歴代の統治制度について調べ、その内容の違いをまとめてみる。
第10回 開発
 東アジアの諸地域に共通する開発のあり方について学び、それが各地の生産力の上昇にどう寄与したか理解する。【予習】世界史の教科書や概説書において中国の江南地域の開発がどのように描写されているか調べてまとめる。
第11回 農業
 ヨーロッパとの比較の中で東アジアの農業の特徴を把握し、中国の農業が歴史上どのように展開したのか確認する。【予習】伝統的な農業において用いられた肥料について調べ、その種類や性質についてまとめてみる。
第12回 税制
 中国の歴代税制について学び、それぞれの特徴と変化の背景について理解する。【予習】租庸調・両税法・一条鞭法・地丁銀について調べ、それぞれの税制がどのように異なるのか確認する。
第13回 財政
 中国の財政の特徴を把握し、これが世界史の教科書に登場するトピックにどのような影響を及ぼしているのか理解する。【予習】財政と税制の関係性について整理を行い、それぞれの役割を明確に把握する。
第14回 全体の振り返り
 全体のまとめを行って、これまで学んだ内容を整理する。【予習】これまでのノートを通して見返し、どの箇所において理解が不十分なのか把握しておく。

 
授業運営
講義形式で行う。講義はドットキャンパス上にアップロードする動画において行うので、受講者はそれを視聴することで学修すること。
なお、本講義の運営や履修する際の注意についてはガイダンスの動画にて詳細に説明するので、各回の講義を受講する前にその動画の内容を確認し、講義の進め方について十分理解していることが望ましい。
 
評価方法
各回の講義後に取り組む課題の内容(100%)により評価する。
 
オフィスアワー
本講義のオフィスアワーは、ドットキャンパスの質問機能を通じてこれに替えるものとする。講義内容への質問や講義運営上の不明点などについてはドットキャンパスの質問箱にて受けつけるので、受講者は必要に応じてこれを活用すること。
 


 
 
 
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