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 授業科目
 Course Title
ライティング
Academic Writing
 担当者
 Instructor
講師   香山 ゆいこ  前学期 水曜日2時限/水曜日3時限
  後学期 水曜日2時限/水曜日3時限
      /水曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
 
到達目標
本講義の到達目標は、受講生が学術的文章(「問い」があり、その答えが論理的に導かれている文章。答案、レポート、卒論)を書く能力を身につけることにあります。学術的文章を書くには文章力はもちろんのこと、①読者を説得できるよう、論理を破綻なく展開する思考力、②情報を収集し、取捨選択する能力、③学術的文章が守るべき体裁に関する知識、の三つが不可欠です。本講義では、受講者がこの三点をふまえ、学術的文章の体裁に則った2000字程度のレポートを作成できるようになることを最終到達目標とします。
 
授業内容
本講義では、前半の授業を通して学術的文章を作成する基礎力(文章力、情報収集力、論理展開力)を養成します。後半では実際に三回レポートを作成し、添削指導を受けます。前半では、なるべく身近なテーマを扱い、「書く」作業に慣れることに重点をおいて進行する予定です。なお、受講者が提出した文章は、匿名化したうえで文例として授業中に使用します
 
授業計画
各回の講義内容は以下のように計画していますが、受講生の習熟度により内容が前後する場合があります。予習については、使用テキストの授業中に指定する箇所もしくは指定する論文を読み、分からない用語を調べる作業を行ってください(所要時間:約一時間)。また、事前の情報収集を課された際は、情報の出典を明記したうえでレポート用紙にまとめるようにしてください(所要時間:約二時間)。復習については、毎授業の冒頭で前週の課題のフィードバックを行いますので、それをふまえて再執筆を行うことを推奨します(所要時間:約一時間)。また、良い文章を書くには良質の文章を「読む」作業が欠かせません。従って、授業中に紹介する参考図書の他、新聞、雑誌、書籍等の活字媒体の文章を積極的に読むことを求めます。

1 ガイダンス/学術的文章とは何か
 まず、シラバスの内容について確認します。そのうえで、高校までの文章と学術的文章の違い、学術的文章に必要な体裁を説明し、プレイスメントテスト(400字程度)にて受講者の実力を確認します。
2、適切な主張と根拠 
「問」に対して適切な主張と不適切な主張の違い、良い根拠とダメ根拠の条件に付いて説明します。問題演習にて定着を図った後、小論文(400字程度)にて到達度を確認します。
3、論じ方のテクニック/学術的文章の体裁
 主張にあたり、効果的な根拠の選択と配置について説明し、学術的文章に求められる正式な体裁についても確認します。小論文(500字程度)にて到達度を確認します。
4、情報の取捨選択/報告型レポート作成①
ネット上から収集できる情報の内、信用できるものとできないものの判断基準を説明し、課題に対して必要な情報を集める実地訓練を行います。500字程度の小論文も作成します。
5、報告型レポート作成②
数人で一グループを作り、指定のテーマについて情報をまとめ、判明したことを発表してもらいます。聞き手は発表内容を要約する作業を行います。質疑応答を通して各グループの論理展開の欠点を共有し、小課題を作成します。【予習】指定するテーマについて情報を収集し、レポート用紙にまとめておく。
6、アウトライン・アブストラクトの作成/問いの立て方① 
数人で一グループを作り、持ち寄った情報を元に指定のテーマについて「問い」を立て、論文のアウトラインを作成する作業を行います。完成した「問い」を元にアブストラクトを作成します【予習】指定するテーマについて情報を収集し、レポート用紙にまとめておく。
7、問いの立て方②/反論の作法
前週各グループが作成した問いと主張を共有した後、アブストラクトの善し悪しを確認します。加えて、適切な反論と不適切な反論の違いを説明し、小論文(600字程度)を作成します。
8、前半の総括
習熟度確認テストにより1回から7回の内容を振り返り、学術的文章に必要な体裁を再度確認します。また、600字程度の小論文も作成します。
9、報告型レポートの作成
成績評価レポート①「~について知るところを述べなさい(800字程度)」を作成します。*当課題は添削指導を受け、成績評価の対象になります。【予習】指定するテーマについて情報を収集し、レポート用紙にまとめておく。
10、前週の課題について、講評、解説、再執筆を行います。次週執筆課題のアウトラインチェックを受けます。【予習】成績評価レポート②のアウトラインを作成する。
11、論証型レポートの作成
 成績評価レポート②「~について証明し、原因を分析しなさい(1200字以上)」を作成します。*当課題は添削指導を受け、成績評価の対象になります。【予習】指定するテーマについて情報を収集し、レポート用紙にまとめておく。
12、前週の課題について、講評、解説、再執筆を行います。次週執筆課題のアウトラインチェックを受けます。【予習】成績評価レポート③のアウトラインを作成する。
13、論証型レポートの作成
 成績評価レポート③「~をテーマに自由に論じなさい(1500字程度)」を作成します。*当課題は添削指導を受け、成績評価の対象になります。【予習】指定するテーマについて情報を収集し、レポート用紙にまとめておく。
14、前週の課題について、講評、解説、再執筆を行います。【予習】期末レポートのアウトラインを作成する。

 
授業運営
原則として、前週のフィードバック、講義、小論文の作成の流れで行いますが、数回グループワークを予定しています。また、詳細については初回授業で説明しますが、ほぼすべての回で何かしらの文章を作成し、その提出を以て出席と認定します。特に授業後半では、事前に指定するテーマについて情報を収集する作業が必要になります。

【遠隔授業の種類】双方向型ライブ授業
【使用するツール】ZOOM、teams

 
評価方法
評価は期末レポート70%、8回目以降の授業で三回作成する成績評価レポート30%の割合で行います。ただし、7回目までの授業でも毎回小論文を出題し、未提出者と規定文字数の五割に満たさない答案を提出した受講者はその回の授業を欠席したものとみなします。全14回の講義のうち、欠席が4回を超えた受講者の期末レポートは評価の対象になりません(欠席の事由が公的文書で証明できる場合は別個相談に応じます)。
 小論文については、翌週の授業中にフィードバックを行います。

 
オフィスアワー
質問・相談は授業終了後、及びメールにて受け付けます。
 
使用書
戸田山和久『新版論文の教室―レポートから卒論まで―』[NHK出版]2012
*初回授業までに必ず入手し、通読しておくこと
参考書
櫻田大造『「優」をあげたくなる答案・レポートの作成術』[講談社]
2008

 
 
 
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