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 授業科目
 Course Title
国際商取引論
International Commercial Transaction 
 担当者
 Instructor
講師   宮崎 千秋  後学期 木曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
本授業の到達目標は、国際商取引特に物品の貿易に直接関係する関税及び通関手続に関する知識、貿易の円滑化、WTO協定や自由貿易協定等、国際的な最近の動きを理解し、国際商取引に応用するための基礎的知識を習得することです。特に、後期の本講座では、自由貿易協定(FTA)、関税及び貿易政策に関する根本を学ぶことによりFTAの内容、目的、メリット等を理解するとともに、カリキュラムポリシーに従い、学生が、その活用のために必要な知識及び輸入通関手続に関する知識の涵養を図ることによって国際商取引における企画力を養うための知識の習得を目標とします。
 なお、本講義は、受講生が国際商取引論Ⅰを履修したものであることが望ましいが、この授業のみを単独で履修しても全く問題がなく、迎します。
 
授業内容
【授業内容】

この講義では、前期使用の下記テキストのほか配布する資料を使って、まず国際貿易取引と最も関係の深い関税について、その機能や意義、各種の関税制度、通商政策その他の政策、自由貿易協定(FTA)等との関係などについて論じます。その後、実際の貿易における関税率の適用、課税価格の決定方法について解説した上、国際商取引上検討すべきもっとも重要なテーマの一つである輸入貨物に課される関税の確定方法、国境における課税の負担を軽減するような企業活動の工夫、FTA等について重点的に論ずることとします。
 この講義では、法律、政策など日常馴染みが薄い事柄についても、身近な例、講師自身の経験などを紹介しつつ分かり易く解説していくよう心がけます。

【実務経験のある教員による授業科目】

財務省関税局、国際機関(世界税関機構)における勤務経験をもとに、関税・貿易政策及び制度等の現状と課題について、国際商取引に関係する国内外の問題を考察します。
 
授業計画
授業の内容は以下のとおりですが、授業の進捗状況等により多少前後することがあります。
 毎回の予習・復習は、合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しています。下記1から14までの項目について、予習としては予めテキストの該当箇所及びdotCampusにより事前に配布する資料の内容、及び分かりくいところなどを把握しておいて授業に臨んで下さい。また授業中で疑問に思ったところ、よく理解できなかった点等についてはノートし、適宜質問するなどして必ず理解しておくようにして下さい。授業終了後は再度テキストの関連部分を参照し、また配布資料を組込む等してノートを整理しておくようにして下さい。
 
01.授業のガイダンス(到達目標、授業の内容について確認)
 シラバスに関し、なぜFTAについて学ぶか、学習の目標及びその内容について説明します。 またこれらと最も関係の深い関税に関し、その概念及び国際商取引との係りから、先ず関税の発生と変遷・近代史と関税の意義等について論じます。
【予習】シラバスをよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。
  
02.関税の機能及び我が国の関税率の種類と態様(別途資料)
 輸入通関手続の概要。関税の産業保護機能及び財政的機能、関税率表、関税率の種類と適用関係、関税の形態、関税政策と通商政策について、WTO協定、EPAの進展その他の国際約束等についての基本的事項を概説します。
 【予習】講義資料(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

03.通関手続(第13章)
 通関手続の意義及び具体的な手続について、特に輸入通関手続を中心に解説します。また貿易円滑化の観点から、迅速かつ適正な通関のための工夫及び諸制度について論じます。
【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

04.通関手続(続き)
 輸入してはならない貨物のうち、知的財産侵害物品に関する関税法上の規定について論じます。
【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

05.関税率表、HS条約(第12章)
 輸入通関手続の要である物品の関税率を定めた、関税率表の仕組みについて詳しく解説します。
【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。
 
06.関税分類(別途資料)
 貿易取引される物品の個々の関税率を確認するための関税率表上の所属の決定方法について解説します。特に後で論じるEPA/FTA特恵関税が適用できるか否かの原産地認定のルールにも関係するものであり、詳細に論じます。
【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

07.関税評価(第14章)(その1)
 物品の関税の額を計算する上で必要な課税価格の決定方法に関するWTO関税評価協定について解説します。
【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

08.関税評価(第14章)(その2)
 関税評価を事例に基づいて解説し、併せて問題点、現在の課題等について論じます。サービス貿易と関税に関するWTOの議論についても問題点を整理、考察します。
【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

09.小テスト
 これまで学んだことについて確認のための小テスト(チームズを使用予定)を行います。

10.EPA/FTAの概要(第4章及び別途資料)
 自由貿易協定の定義、WTO協定との関係、物品貿易とサービス貿易の自由化等に関する概要を理解するとともに、FTA活用の 効果について考察します。前期でも触れましたが、後期ではより具体的に問題点将来の課題等についても考察します。
 【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

11.EPA/FTA原産地規則(第4章及び別途資料)(その1)
原産地規則について、原産地基準、積送基準及び手続規則(原産地証明書の発給手続き等)について論じます。
 【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

12.EPA/FTA原産地規則(第4章及び別途資料)(その2)
 日本が締結しているEPA/FTAについて、輸出相手国の関税率の把握方法、原産品と判断するための原産地基準について考察ます。
【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

13.EPA/FTA原産地規則(第4章及び別途資料)(その3)
 EPA/FTAの活用に関し、各企業が直面している実務上の課題等について考察します。
【予習】テキスト関連部分、講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

14.まとめ
 まとめとして、関税の機能とFTAに関しどのような課題が存在するか、また今後WTOを含め世界の貿易体制の在り方について考察します。またこれらが、国際商取引にどのように影響してくるか併せて考察します。
【予習】講義レジュメ(事前に配布)をよく読んでおくこと。【復習】講義レジュメ、資料等をよく読んで、授業中に解説したポイントをわかりやすく整理しておくこと。

※ 授業計画は全14回の内容を担保することを前提として、12回で実施します。
  授業計画の詳細等に関しては第1回目の授業の際に説明します。

 
授業運営
授業は、オンタイム型授業(ZOOM)で行います。また、適宜(全体で4回程度)授業中に確認小クイズを行うこともあります。
テキストを用いるほか、必要に応じ資料の配付やパワーポイント・スライドを用いた講義形式とするが、質疑応答も交えて、対話的な授業となるよう心がけます。
授業で使用する資料やパワーポイントスクリーンの縮小版は、原則として講義日2日前(火曜日)までに「TEAMS」の所定ファイルに入れておきます。

 
評価方法
(1)平常点40点、中間小テスト30点、期末レポート30点という割合で評価します。
(2)評価方法については、授業中にも説明しますので、必ず確認してください。


 
オフィスアワー
質問、相談等は、メールで受け付けます(pt120808za@jindai.jp)
メールのほかに、木曜日17時授業終了後から17時30分までは、ZOOMで、質問、相談などを受け付けます。
必要、緊急の時は電話090-6318-9356でも受け付けます。
 
 
使用書
文眞堂『新しい貿易実務の解説』2019年
2011年

参考書
宮崎千秋『関税分類詳解(I)』[【公財】日本関税協会]2016年
嶋 正和『戦略的FTA活用ハンドブック』[ブイツーソリューション]2018年
藤岡 博『貿易円滑化と関税政策の新たな展開』

 
 
 
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