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 授業科目
 Course Title
情報経済論
Information Economics 
 担当者
 Instructor
講師   土屋 勝  前学期 火曜日3時限/火曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
本講義の到達目標は、受講生が
1. 情報の特性、メディア進化の歴史を把握し
2. コンピュータがどのように動くのかを理解し
3. より能動的にコンピュータを使いこなす
こととする。
毎日使っているパソコン、スマートフォン、インターネットなどがどのような仕組みになっているのか、どのようにして動いているのか、そもそも情報とは何かということを身につけることを目的とする。
また、経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い、情報化時代に的確に対応できる情報処理能力を養うため、基礎的な科目から専門的なコースまで、多様な情報関連科目を設置している。本講義はその中で基本情報処理技術者レベルの課題を扱う専門的な科目であるので、基礎経済数学やコンピュータ概論などの科目をあらかじめ履修してあることが望ましい。
 
授業内容
この講義では、指定書と講師が作成したPowerPointのスライドを使い、情報に関する基礎から現代の情報化社会の基本的な仕組みや課題などを明らかにしていく。

【実務経験のある教員による授業科目】
IT企業の起業から経営まで実務経験のある教員が、情報理論、システム開発、プログラミングなどについてさまざまな側面から「情報」について考察する。
 
授業計画
各回の講義内容は次のように予定しているが、時間の関係で前後する場合もある。
第8回から12回の講義は使用書『プログラミング言語温故知新 人工言語の継承を学ぶ』の該当する項目を読み、例題を実際にプログラミングしてあることを前提とする。
プログラミングについては『プログラミング言語温故知新 人工言語の継承を学ぶ』にWindows 10で利用できる言語の入手方法、インストール手順が記載されているので、それを使っても良いし、Macやスマートフォン、タブレットなどWebブラウザから利用できるプログラミング環境ideone.com

https://ideone.com/

を使っても良い。
各回共通の予習としては(1)該当箇所全体の概要をつかんでおく(自分なりにレジュメなどを作成しておく)、(2)分からない用語などについて調べておく、(3)疑問点を整理しておく、の3点が不可欠である。これらの加え、講義ごとの予習事項を下記各回に「【予習】」として示すので、取り組んでおくこと。
また復習としては、講義時に示した理論、知見を理解できるように確認し、学んでおくことを勧める。その他、参考資料、参考図書などはできる限り読んでおくこと。
01. ガイダンス・シラバス記載事項の確認・講義概要・情報の特性・情報メディアの歴史
 まず、シラバスの記載事項について確認する。その上で情報とは何か、ITとは何かなどの概要をつかむ。
02. コンピュータの歴史
 古来よりヒトは機械に計算させることを夢見てきた。そろばんや機械式計算機から電子計算機、パーソナルコンピュータまでコンピュータの進化と発展の歴史を解説する。【予習】コンピュータの歴史について、自分が生まれる前にどのようなものがあったのか調べておく。
03. 情報理論1 計算可能性、オートマトン、論理回路
 コンピュータはなぜ計算できるのか、CPUはなぜ動くのか。情報理論の基礎を把握する。【予習】チューリングマシンおよび論理回路について調べておく。
04. 情報理論2 情報エントロピー
 情報を内容ではなく、確率的数値として捉える情報エントロピーは、「bit」という単位の元でもあり、ネットワークを理解するうえで欠かせない。この情報エントロピーや誤り訂正、圧縮などについて学ぶ。 【予習】log(対数)について基本的な計算方法を調べておく。
05. プログラム開発の手順
 簡単なツールから巨大な企業の基幹システムまで、プログラムの開発にはいくつかの手順がある。将来、プログラマー側として、あるいは発注者側・ユーザー側としてプログラム開発に関わる可能性は非常に高い。基本的なプログラム開発の手順を理解することで齟齬の無い開発を進められるように、手順を把握する。 【予習】身近な行事(同窓会、文化祭など)について計画から実行・後始末までの手順をフローチャート化してみる。
06. アルゴリズム
 プログラムは問題解決の手順、アルゴリズムをコンピュータ言語で記述したもの。まずアルゴリズムを決めなければプログラムを作ることはできない。探索、並び替え、整列など基本的なアルゴリズムについて解説する。【予習】並び替えのアルゴリズムについてどのようなものがあるか調べておく。
07. CPU,OS,コンパイラ・インタプリタ
 コンピュータの心臓部であるCPU、CPUとアプリケーションの間にあって基本機能を提供するOS、プログラミング言語を実際にコンピュータが実行できる形式に変換するコンパイラ・インタプリタについて解説する。【予習】主たるOSには何があるか、どのような違いがあるのかを調べておく。
08. コンピュータ言語:Fortran・COBOL
 世界最初の高級プログラム言語であり、今でもスーパーコンピュータでは標準的に使われているFortran。ビジネス用言語として開発され、現在も金融機関などで使われているCOBOL。Fortranはどのような点が画期的であったのか、COBOLはどのような点がビジネス用、金融用に優れていたのかを説明する。【予習】使用書1ページから35ページまでの例題、使用書71ページから98ページまでの例題、を実際にプログラミングして動作を確認しておく 
09. コンピュータ言語:Lisp
 人工知能のための言語として登場し、関数型プログラミング言語の基本ともなったLisp。独特な記述方法と柔軟な拡張性を持っており、今も情報処理研究者には根強いファンがいる。その特徴を説明する。【予習】使用書37ページから69ページまでの例題を実際にプログラミングして動作を確認しておく。
10. コンピュータ言語:Algol/Pascal
 純粋にアルゴリズムを記述することを目的として制定されたAlgolは、現在はまったく使われなくなった古語であるが、現在のほぼすべてのコンピュータ言語にAlgol風という影響を残している。PascalはAlgolを実用的かつ教育向けに進化させた言語の一つ。これらの言語の特徴を解説する。【予習】99ページから151ぺーじまでの例題を実際にプログラミングして動作を確認しておく。
11. コンピュータ言語:Prolog
 論理型プログラミング言語という、他の手続き型プログラミング言語や関数型プログラミング言語とは大きく異なるパラダイムを持つProlog。その特徴を解説する。【予習】154ページから184ページまでの例題を実際にプログラミングして動作を確認しておく。
12. コンピュータ言語:Smalltalk
 WindowsやMac OSの直系の先祖であるGUI環境Smalltalk。Smalltalkから派生し、子ども向けプログラミング教育言語として使われているScratchを通じてコンピュータと人間とのかかわり方を理解する。【予習】185ページから210ページまでの例題を実際にプログラミングして動作を確認しておく。
13. プログラミング教育
 2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修となるなど、プログラミング教育の必要性が高まっている。どのようなプログラミング教育が行われるのか、代表的なプログラミング言語は何かを述べる。【予習】小学校から高校まで、どのようなプログラミング教育が行われているのか調べておく。
14. IoT モノのインターネット
 自動車、家電、建物、衣服・・・ すべてのモノにセンサーとコンピュータが組み込まれ、ネットワークでデータをやり取りするIoTが急速に進んでいる。IoTによって何が可能になるのか、どのようなリスクがあるのかを考えていきたい。【予習】身の回りにあるIoTデバイスは何があるか、どのような機能やメリット、リスクがあるか調べておく。
 最後に、本講義全体に係るまとめおよび質疑応答の時間を設ける。【予習】質問内容をまとめておく。
 
授業運営
全てオンライン講義形式による。dotCampusに掲載する資料は事前に予習し、講義に臨むこと。
予習・復習あわせて各回あたり4時間の自己学習を想定している。予習については開講前の休暇中や長期連休などを利用して複数回まとめて行ってもよい。

 
評価方法
dotCampusで実施する小テストおよびレポートを評価する。
 
オフィスアワー
メール(masaru@erde.co.jp)で質問などを受け付ける。

 
使用書
土屋 勝『『プログラミング言語温故知新 人工言語の継承を学ぶ』』初版[株式会社カットシステム]2014


 
 
 
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