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 授業科目
 Course Title
日本政治
Japanese Politics
 担当者
 Instructor
准教授 大川 千寿  前学期 月曜日3時限/月曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本科目は、法学部のカリキュラム・ポリシーに従って運営される。受講にあたっては、あらかじめ「政治学入門」を履修しておくことが望ましく、到達目標は次の3点である。

受講者が、
①政治学における重要な概念や理論について明快に理解し、説明できるようになること。
②概念や理論に対する理解に基づいて、特に日本の政治過程や民主主義のあり方を幅広い視野から統合的に把握し、批判的・建設的に評価できるようになること。
③現実の政治につながる姿勢を身につけること。
 
授業内容
 本講義では、特に現代日本の政治過程を理解するうえでとりわけ重要な概念や理論、要素について、やや発展的な内容も含めて詳しく説明する。抽象的な議論にとどまらず、現実に展開する政治的な動きを適宜取り上げながら、できる限り分かりやすく授業を進めたい。

 最終的には、受講者が習得した知識を通して、現代日本の政治過程や民主主義のあり方を幅広い視野から統合的に把握して分析・解釈し、評価できるようになること、そして現実の政治につながる姿勢を身につけることを目指す。

 なお、今年度は、動画配信によるオンデマンド型授業とdotCampusを通じて配付するPowerPoint・PDF等を利用した遠隔授業を組み合せて実施する予定である(ただし、「出席」が認められるためには、毎回指定される提出期限までに課題を提出する必要がある)

 詳細は初回授業配信時(5/11)に説明する(数回の授業実施の結果を踏まえて、実施方法を変更する可能性がある)。
 
授業計画
 各回の授業の内容は、次のように予定している。授業の展開によっては、若干変更される場合がある。使用書を各回用意すること。なお、第1回・第14回については、今年度は授業内容のプリントをdotCampusで配付するとともに、レポートを課すこととする。

 なお、各回の授業前に、授業で触れられる予定の項目(以下の記載参照)について使用書・参考書やその他の政治学の文献を読んで予習しておくと、授業の理解がしやすいであろう。授業のレジュメは、授業配信2日前(土曜日)までにdotCampusに掲載する予定であるので、役立てて欲しい。

 復習としては、各回の授業後に参考書や用語集なども積極的に参照しながらポイントを整理することを通して、各自で授業内容を深めていくことが重要となる。さらに、授業で得た知識・知見を活かして、現実の政治的な事柄の意味について、積極的に考えてみてほしい。予習・復習合わせて各回あたり4時間程度の自己学習を想定している。

第1回 民主主義(使用書 第1章3、第11章2・3):レポート①
 歴史的経緯を踏まえつつ、現代の民主主義理論について考える。理想としてのものから現実の制度へと発展する中で、多様な考え方が生まれる一方、民主主義に対する懐疑論も生じている。さまざまな論点を提示する。

第2回 日本の民主政治(使用書 第1章、第11章)
 第1回での理論的検討を踏まえつつ、現代において日本の民主政治がどのように展開し、またいかなる課題を抱えているのか。制度的な側面や私たち市民のあり方まで、多面的に論じる。

第3回 選挙①―選挙制度(使用書 第3章)
 選挙は、国民を主権者とする民主主義においては極めて重要な政治過程の1つである。ここでは、選挙を規定する制度についての議論を紹介し、制度が及ぼす政党・政治家の意識・行動・戦略への影響について議論する。

第4回 選挙②―投票行動(使用書 第4章)
 選挙について考える際に欠かせない、有権者の投票行動に関するさまざまな理論を紹介したうえで、現代日本の選挙における投票行動のあり方の実際について、詳しく説明する。

第5回 政治家(使用書 第5章)
 有権者の代理人としての政治家が、いかなる目標をもって行動しているのか。一方で、有権者の政治家に対する評価が厳しいのはなぜなのか。そして、有権者が政治家を使いこなすために何ができるのかについて考察する。

第6回 政党①―政党の目的・機能・組織(使用書 第6章1・2)
 今日の民主主義を構成する主要なアクターである政治家とその集合体である政党について講じる。特に、政党を形成する目的や、機能、分類、組織などについて、今日までの歴史を踏まえながら説明する。

第7回 政党②―政党と政党システム(使用書 第6章2・3)
 政党制、政党システムの形成過程・分類や実際について講じる。現代日本の事例も参照しながら、政党間の関係・競争についてのさまざまな理論・考え方について学ぶ。

第8回 国会(使用書 第7章)
 議会とはいかなる存在か。そして日本の国会の特徴とは何か。議会運営にあたっては、多数決の原理による意見集約を重視しつつ、少数派も尊重する必要があるが、日本の国会がこの2つの狭間でどう動き、その改革が模索されてきたかについて議論する。

第9回 首相と内閣(使用書 第8章)
 議院内閣制のもと、首相や内閣のリーダーシップはどうあるべきなのか。現代日本で展開されてきた政官関係、政策形成過程の特徴に触れつつ、政治・行政改革を通して目指された政治主導・官邸主導の実際と課題について講じる。

第10回 国際関係(使用書 第9章)
 日本政治において国際関係のもつ重要性が増してきている。戦後日本の国際関係や外交は、アメリカの圧倒的な影響の下にありながらも、実にダイナミックに展開されてきた。その特徴について、理論的観点を交えながら論じていく。

第11回 マスメディア①―理論(使用書 第10章)
 現代において、政治過程で影響力を発揮しているといわれるメディア。メディアのもつ特性を踏まえつつ、その政治的な影響はいかなるものなのか、これまで積み重ねられてきたさまざまな議論について学ぶ。

第12回 マスメディア②―変わるメディアと人々に与える変化(使用書 第10章)
 今日、マスメディアをめぐる状況が激変している。インターネットの一般化は、新聞やテレビなど既存のマスメディアへの人々の認識、また、人々の政治的な態度のあり方にも影響を与えつつある。メディアと政治をめぐる最新の状況について検討する。

第13回 市民と政治(使用書 第11章) 
 本来、民主政治を担い支えていかなければならないのは、私たち市民である。政局を観客として眺め、行政サービスをただ受け取るだけでなく、自ら主体的に政治につながり、民主政治の改善につなげていくためにはどうすればよいのかを考察する。

第14回 日本における民主政治の展開とこれから(使用書 終章):レポート②
 これまでの授業内容を踏まえて、日本の民主政治の今後に向けた展望について考える。
 
授業運営
 動画配信(ただし、ライブではなくオンデマンド配信を予定)を中心に、自己学修や課題への取組みを含めた形で行う。

 毎回の課題やレポートを通して、受講者の習熟度や関心を確認しながら、授業を組み立てていく。予・復習も「授業計画」に記載した通りにしっかりと行うこと。授業後の質問を歓迎する。

 各回レジュメを用意する。授業のレジュメは、授業配信2日前(土曜日)までにdotCampusに掲載する予定である。予習・復習に役立てて欲しい。

 政治や政治学が苦手だと考えている学生の履修も歓迎する。

 なお、動画の視聴に関する連絡やレジュメ等の資料の配付はdotCampusを通じて行う。履修者が多くなることが見込まれることから、なるべく本来の授業時間帯(月曜3・4限)を避けてアクセスするようにして欲しい
 
評価方法
 レポート(2回を予定):6割、平常点:4割
 レポートは、授業計画にある通り2度課す予定である。レポート②が通常の期末試験と同様の重み・意味をもつものとなる。
 平常点は、12回行われる授業の際の課題への回答内容によって適宜加点される。

 なお、各回の授業での課題への回答を提出することをもって「出席」とする。初回を除き、5回以上「欠席」の場合(課題提出がない場合)は、成績評価の対象とはしない。
 
オフィスアワー
 今年度は、前期期間を通じて大学への入構が禁止されているため、各回授業後のdotCampus上での質疑応答・意見交換、またメールを用いてのコミュニケーションをもってオフィスアワーとする。

 なお、担当教員のメールアドレスは初回授業時にお知らせする。
 
使用書
大川千寿編『つながるつなげる日本政治』[弘文堂]2020
使用書を購入のうえ、各回持参すること。なお、刊行は2020年3月中~下旬を予定している。
参考書
川人貞史・吉野孝・平野浩・加藤淳子『現代の政党と選挙 新版』[有斐閣]2011
川出良枝・谷口将紀編『政治学』[東京大学出版会]2012
上神貴佳・三浦まり編『日本政治の第一歩』[有斐閣]2018
このほかの参考文献は、適宜指示する。
 
 
 
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