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 授業科目
 Course Title
ヨーロッパ政治史
History of European Politics
 担当者
 Instructor
准教授 小山 吉亮  後学期 火曜日2時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生がヨーロッパで生まれた近代政治の特徴を理解するとともに、ヨーロッパ各国政治の展開から生まれた政治学・比較政治学の概念・理論について知見を広げ、政治について自ら考えられるようになることである。
 前期のヨーロッパ政治を受講していると授業内容を理解しやすくなると思われる。また、法学部のカリキュラムにおいて、本講義は政治系の応用・事例研究科目として位置づけられ、その内容は比較政治学、外国史概説、日本政治、日本政治史、国際政治学などとも関連しているが、これらの科目を履修していない学生(とくに法学部以外の学生)にも理解してもらえるように配慮する。
 
授業内容
 議会、政党、選挙、福祉国家、独裁…。ヨーロッパは近代政治が生まれた場所であり、この地で生まれた制度・思想・概念は現代の政治でも大きな意味を持っている。そこでこの講義では、20世紀のヨーロッパ政治の歴史について、関連する政治学の概念・理論を参照しながら考察する。その際、イギリス・フランス・ドイツのような「主要国」だけではなく中小国や周辺地域の歴史的展開も視野に入れ、これらの地域で手掛けられたさまざまな試みについても検討する。
 
授業計画
 講義は下記の順序で進める(但し、進捗状況に応じて変更が生じる可能性がある)。ヨーロッパの政治や歴史に関する予備知識は必要ないが、プリントを配付するので事前に目を通し、分からない語句について調べておくことが不可欠である(各回のキーワードは下記の通りである)。また、レポート作成に向けて復習に努めることが望ましい。予習・復習(学期末のレポート作成を含む)の時間は週4時間程度を想定している。

1.革命と対抗革命
    キーワード:大衆デモクラシー、マルクス主義、修正主義、共産主義、権威主義、ファシズム
2.戦間期のデモクラシーと独裁
    第1次世界大戦、総力戦、ロシア革命、世界恐慌、ケインズ主義、計画経済
3.第2次大戦後のデモクラシーと独裁
    第2次世界大戦、レジスタンス、冷戦、国内冷戦、「戦後合意」、人民民主主義
4.デモクラシーの変容と民主化の「第3の波」
    脱物質主義、新しい社会運動、低成長、民主化の「第3の波」、
5.ヨーロッパ統合と「ヨーロッパ化」
    関税同盟、単一市場、欧州連合(EU)、ユーロ、「民主主義の赤字」
6.フランス:政治指導と社会運動
    人民投票独裁、ドゴール、第5共和政、ディリジスム、エリート支配
7.イギリス:福祉国家とその改革
    保守党、労働党、ケインズ主義、「合意の政治」、新自由主義、第3の道
8.スウェーデン:スウェーデン・モデル
    社会民主党、少子化対策、積極的労働市場政策
9.オランダ:合意デモクラシーとネオ・コーポラティズム
    多極共存型デモクラシー、レイプハルト、ネオ・コーポラティズム、ワークシェアリング
10.ドイツ:政党システムとその変化
    ワイマール共和国、穏健な多党制、分極的多党制、「戦うデモクラシー」
11.イタリア:ファシズム
    農業ファシズム、ローマ進軍、全体主義、協同体主義、ラテラーノ協定
12.ロシア・ソ連:革命と独裁
    ロシア革命、共産党、ネップ、スターリン、計画経済、ペレストロイカ
13.スペイン:独裁と民主化
    スペイン内戦、権威主義体制、協定による民主化
14.バルカン半島:国民国家とナショナリズム
    寡頭的議会政、民族紛争、多民族国家、東欧革命、EU拡大
 
授業運営
 講義形式で行う(オンデマンド型、YouTube経由で動画を配信)。教科書は使用せず、プリントをレスキューポイント経由で配付する。

【遠隔授業の種類】

授業はオンデマンド型で行う。

【使用するツール】

YouTube、レスキューポイント、dotCampus

 
評価方法
 レポート55%(1回)、リアクションペーパー45%(授業の後で感想や質問などを提出してもらう)。
 事実関係を十分に調べた上で、十分な根拠に基づいて適切な主張を明確に提示しているレポートを高く評価する。講評などは後日、dotCampus等に掲載する予定である。
 なお、正当な理由なしに5回以上リアクションペーパーを提出しない場合は評価の対象とならないので注意すること。
 
オフィスアワー
 質問等はメールで受け付ける(yos-oyama@kanagawa-u.ac.jp)。
 

参考書
中山洋平・水島治郎『ヨーロッパ政治史』[放送大学教育振興会]2020年
篠原一『ヨーロッパの政治』[東京大学出版会]1986年
小川有美編『EU諸国』[自由国民社]1999年

 
 
 
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