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 授業科目
 Course Title
都市経済論
Urban Economy
 担当者
 Instructor
講師   山崎 将太  後学期 土曜日2時限/土曜日3時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
本講義の到達目標は、受講生が、①都市・地域の経済分析に必要となる基礎的な分析手法・スキルを習得すること(「視点の確立」)、ならびに②我が国の都市・地域が直面している具体的な諸問題や諸課題に対して、都市・地域経済学の見地からどのような政策的アプローチができるかを論理的に立案・提言する素養を身につけることである(「視野の拡大」)。

 なお、本講義は、主にミクロ経済学のフレームワークをベースに行うため、本講義の履修前にミクロ経済学の単位を「良」以上の成績で修得済か、同程度の知識があることが望ましい(必要となるミクロ経済理論については講義時に丁寧に復習を行う)。また、初等関数、四則演算の知識は前提とする。

 
授業内容
【授業内容】
本講義は、応用ミクロ経済学としての都市・地域経済学を入門レベルで講ずる。
具体的には、都市・地域経済の形成・発展・運行メカニズムを考察する際の理論的フレームワークや、都市・地域が直面する諸問題(交通、環境問題等)に対する経済政策的アプローチ手法について講義を行う。
 また、時間が許せば、ICT(情報通信技術)を活用した都市・地域政策やビジネス展開に係る最新動向(コンパクト/スマートシティ、ICT×地域・地方創生、BigData/AI/IoT×都市デザイン等)についても紹介したい。
 なお、「都市経済論Ⅰ」と「都市経済論Ⅱ」はセットで履修することが望ましい。


 
授業計画
■各回の講義内容は一応次のように予定するが、講義の進捗状況や、履修者のレベルに応じて若干前後したり、追加の内容を講義する場合もある(カッコ内は、後掲使用書の該当章節を示す)。
■テキストを事前に読んだ上で出席していることを前提に講義するので、予習として、①各回の該当頁を予め読んでおくこと、②分からない用語や概念について自分なりに調べてみることの2点が不可欠である。
■また、復習としては、①講義で提示・説明された経済理論・モデルについて、当該理論モデルに課されている仮定や、想定されている経済環境等を再確認すること、②その理論・モデルから導出された命題の経済学的意味を理解すること、➂導出された命題と現実の経済現象との関連性を自分なりに考察してみることが望ましい。
■予習・復習合わせて各回あたり4時間以上の自己学習を想定する


1.都市システムモデルと最適人口規模-その①:都市規模決定の基本モデル― (第7章)
  都市規模の決定に関する基本モデルを提示し、都市規模の決定メカニズムについて理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

2. 都市システムモデルと最適人口規模-その②:都市システムモデル―(第7章)
  前講で学習した基本モデルを拡張しつつ、複数の都市の規模がどのように決定されるのかについて、その決定メカニズム、及び「過剰都市化」現象の発生メカニズムについて理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

3. 都市システムモデルと最適人口規模-その➂:最適都市規模とヘンリー・ジョージ定理―(第7章)
  前講で学習した「過剰都市化」現象を解決するための経済学的な政策手段に関する理解を深め、いかなる状況の下で最適な都市規模が達成されるのかを考察する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

4.地域間交易の経済分析-その①:比較優位と産業間交易-(第8章)
  産業間交易が生じるメカニズムを「比較優位」の観点から考察しつつ、産業間交易が経済にどのような影響を及ぼすのかを理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。
5. 地域間交易の経済分析-その②:不完全競争と産業内交易-(第8章)
  産業内交易が生じるメカニズムを不完全競争市場の観点から考察しつつ、産業内交易が経済厚生に及ぼす影響について理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

6.企業立地の理論-その①: ウェーバーの工業立地論-(第9章)
  地域経済における工業立地を分析する際の基本モデルの1つであるウェーバーの工業立地論について理解しつつ、工業の最適立地パターンについて考察する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

7. 企業立地の理論-その②: 商業立地の分析(ホテリングの立地モデル)-(第9章)
  地域経済における照合立地を分析する際の基本モデルの1つであるホテリングの立地モデルについて理解しつつ、商業の最適立地パターンについて考察する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

8.都市における交通混雑問題と混雑料金(第11章)
  都市における代表的な問題である「交通混雑」の問題を取り上げ、混雑が地域経済に及ぼす影響、及び混雑料金制度の導入による交通混雑の解決可能性について理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

9.地方政府の役割-その①:地方政府の役割-(第12章)
  地方公共財の供給の観点から地方政府の役割について理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

10. 地方政府の役割-その②:地方公共財の最適供給とサミュエルソン条件― (第12章)
  どのような場合に地方公共財が最適に供給されるのかについて理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

11. 地方政府の役割-その➂:企業誘致と租税競争―(第12章)
  地方政府間による租税競争が「政府の失敗」を生じさせる可能性があることを理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

12.空間経済学の基礎(第10章)
  経済活動の集積がどのような場合に生じるのかに関し空間経済学の観点から理解する。【予習】テキストの該当頁を読んでおくこと。

13.コンパクトシティ/スマートシティ(参考資料を配布)
  ICTによる地域・地方創生、都市デザインに関する最新動向について紹介する。【予習】ICT(WiFi、ビッグデータ、AI、IoT)を活用した地域・都市創生、都市デザイン等に関する事例を調べておくこと。


14. 全体のまとめ・質疑応答
本講義のまとめ、及び質疑応答の時間を設ける。

 
授業運営
【授業運営】
全て講義形式とし、指定した教科書の内容に沿いつつ、板書を中心とした講義を行う。授業運営の詳細については、初回授業時間中に改めて説明する。参考資料を配布する場合は、前日までに「dotCampus」に掲載するので各自で印刷の上、持参すること。
講義中の私語は、許可された場合を除き、一切厳禁とする(教員の注意勧告に従わない場合は、退出を指示する場合がある)。
 なお、授業中に不明点や疑問点がその都度、質問いただいて構わないので、わからない箇所や事項はそのままにせず、出来る限りその場で解決すること。

 
評価方法
定期試験(持ち込み不可)80%、持ち帰り試験(4回程度)20%で換算した合計得点で相対評価する。具体的には、当該合計得点の上位75%程度を合格とする(相対評価は、本科目に限らず、履修者が100名を超える授業科目について経済学部でとられている措置である)。
出席状況は評価対象としない。

 
オフィスアワー
授業終了後、その場で受け付ける。なお、電子メールの場合は、時間指定なく受け付ける。
 
使用書
佐藤泰裕『都市・地域経済学への招待状』[有斐閣]2014年

参考書
山田浩之・徳岡 一幸『地域経済学入門』第3版[有斐閣]2018年

 
 
 
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