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 授業科目
 Course Title
国際経済学
International Economics 
 担当者
 Instructor
准教授 奥山 聡子  後学期 月曜日5時限/火曜日1時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義における受講生の到達目標は,以下の3つである。
(1) 貿易に関する基礎理論を理解し,貿易パターンの決定と貿易の利益について,説明できること
(2) 貿易に関する歴史を学び、現在の貿易システムを理解すること、
(3) 貿易がもたらす恩恵と貿易の問題点を理解することで、新聞やテレビなどで貿易に関する記事を目にしたとき、自分の力で論理的に考え、理解する力を身につけることである
 また,経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い,国際経済系科目についても,入門から応用まで,知識や専門的なものの見方を順を追って体系的に身につけられるようにカリキュラムを編成している。その中で,本講義は,ミクロ経済学の知識を前提に講義するため,先にミクロ経済学を履修していることが望ましい。また本講義は,国際金融論,貿易論等,国際経済系に関する各科目を学ぶための基礎を身につける役割を持つので,これらの科目を履修しようと計画している者は,できるだけこの科目を先に履修することが望ましい。また,前期におこなわれる国際経済学Ⅰは,国際経済学Ⅱと並び,国際経済学の基礎となる科目であるため,併せて受講することが望ましい。
 
授業内容
 国際経済学とは、国境を越えた経済取引について研究する学問である。経済取引は大きく2つの種類に分けられる。1つは「財・サービスの取引(貿易)」、もう1つは「お金の取引(国際金融取引)」である。国際経済学Ⅱでは「貿易」に焦点を当てて学んでいく。まず貿易が発生する理論的背景を理解し、自由貿易が経済にもたらす恩恵を理論モデルで示していく。その後、世界各地で保護主義的貿易政策が行われている理由について、経済面、政治面から多角的に説明していく。さらに、戦後、国際経済が自由貿易をどのように推進してきたかを学び、自由貿易推進のために国際機関が果たす役割について説明する。
貿易に関するニュースはたびたび新聞でも取り上げられているため、講義でもそうした記事を紹介しながら、現実の経済と理論との整合性について、受講者と共に考える機会を設ける。
なお、国際金融取引については国際経済学Ⅰで取り扱う。

 
授業計画
 各回の講義内容は次のように予定しているが、時間の関係で若干前後する場合もある。受講生は、予習としてテキストの該当部分を予め読んでおくこと。また、復習として、講義内容に関連した新聞記事を読み、理論に当てはめて考察してみることで、より理解が深まるだろう。
なお、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しているが、予習については、開講前の休暇中などを利用して複数回分まとめて行ってもよい。

【授業計画】
 各回の講義内容は次のように予定しているが、時間の関係で若干前後する場合もある。受講生は、予習としてテキストの該当部分を予め読んでおくこと。また、復習として、講義内容に関連した新聞記事を読み、理論に当てはめて考察してみることで、より理解が深まるだろう。
なお、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しているが、予習については、開講前の休暇中やGWなどを利用して複数回分まとめて行ってもよい。

1. ガイダンス/日本と世界の貿易について
 まず、シラバスの記載事項について確認し、今後の学習の仕方を説明する。国際経済学がどういう学問かを説明し、本講義の概要を理解する。さらに、世界貿易額の推移や各国の貿易額の変化をみて、現在の世界貿易の情勢について学ぶ。
2. 比較優位と国際貿易(1章unit1)
 絶対優位と比較優位の概念を理解する。分業によって貿易の利益が発生することを確認する。
【予習】後掲指定書の第1章unit1を読み、絶対優位、機会費用、比較優位についてまとめておく。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
3. 労働の生産性と貿易パターンの決定:リカード・モデルを用いた分析(1章unit2)
リカード・モデルを用いて、貿易パターンが労働の生産性に基づいて決まることを理解する。
【予習】後掲指定書の第1章unit2を読み、リカード・モデルにおける閉鎖経済と自由貿易経済の特徴をそれぞれまとめておく。後掲参考書(大川昌幸『コア・テキスト 国際経済学』)もリカード・モデルを理解する上で大変参考になる。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
4. 比較優位の決定要因(2章unit4)
 資本と労働の初期保有量など、労働生産性以外で、比較優位を決定するいくつかの要因について知る。
【予習】後掲指定書の第2章unit4を読み、比較優位の決定要因となるものについてまとめておく。ヘクシャー=オリーン・モデルについては、後掲参考書に詳しく書かれている。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
5. 部分均衡分析を用いた余剰分析(2章unit3)
 部分均衡分析を用いた余剰分析によって、消費者と生産者にどのように利益が分配されるかを理解する。さらに、自由貿易が消費者と生産者にどのような影響を与えるかを知る。
【予習】後掲指定書の第2章unit3を読み、消費者余剰、生産者余剰、社会的余剰について内容をまとめ、意味を理解しておく。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
6. 保護貿易政策の効果(4章unit7)
 余剰分析を使って、関税政策、輸入数量割当政策、生産者補助金政策という3つの保護貿易政策の方法とその効果を分析する。
【予習】後掲指定書の第4章unit7を読み、関税政策と輸入数量割当政策の余剰について、自由貿易経済下の余剰との違いを確認しておく。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
7. 保護貿易を擁護する主張/動学的規模の経済の下での貿易政策/貿易政策の政治経済学(4章unit8, 5章unit10, 7章unit13,14)
 貿易政策により社会的損失が発生するにも関わらず、貿易政策が行われる理由を考える。なぜ保護貿易が支持されやすいのか、経済理論と政治経済学の両方の視点から考える。
【予習】後掲指定書の第4章unit8、第5章unit10、7章unit13,14を読み、保護貿易を擁護する主張についてまとめておく。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
8. 産業内貿易と規模の経済(3章unit5,6)
 同じ産業の財を交換し合う産業内貿易について学ぶ。はじめに産業内貿易の種類と現状を知る。その後、産業内貿易が起こる要因として、規模の経済と独占的競争市場における製品差別化があることを理解する。
【予習】後掲指定書の第3章unit5,6を読み、水平的産業内貿易、垂直的産業内貿易について調べ、その特徴をまとめておく。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
9. GATTとWTOの歴史と現状/GATTとWTOの制度/アンチダンピングとセーフガード(6章unit11,12、8章unit15,16)
 戦後の国際貿易体制の歴史について学ぶ。自由貿易推進を目的として作られたGATTがこれまで果たしてきた役割と、WTOが現在果たしている役割について理解する。また、GATT・WTOの原則・ルールを学ぶ。
【予習】後掲指定書の第6章unit11,12と、第8章unit15,16を読み、GATTやWTOのこれまでの歴史をまとめておく。さらに、最恵国待遇の原則、内国民待遇の原則についてまとめておく。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
10. 地域貿易協定-FTAとCU(10章unit19,20)
 近年盛んに行われるようになった地域貿易協定について、その流れと現状について学ぶ。さらに地域貿易協定が経済に与える影響について分析をおこなう。
【予習】後掲指定書の第10章unit19,20を読み、地域貿易協定の種類と協定締結に関するルールについてまとめておく。さらに、地域貿易協定が経済に与える影響についても調べておく。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
11. 多国籍企業と直接投資(11章unit21)
 Apple、 Amazon、 Microsoftなど、近年、存在感を増している多国籍企業の実態を知る。企業はなぜ直接投資をするのか。直接投資が投資受入国に及ぼす影響について分析をおこなう。
【予習】後掲指定書の第11章unit21を読み、直接投資とは何か、企業が直接投資をおこなう目的についてまとめておく。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。
12. 貿易と環境/まとめと質疑応答(12章unit23,24)
 近年、貿易が環境に与える影響について、盛んに議論がおこなわれるようになった。はじめに、貿易政策が環境に与える影響について学び、その後、環境政策が貿易に与える影響について学ぶ。最後に本講義全体に係るまとめと質疑応答を行う。
【予習】後掲指定書の第12章unit23,24を読み、貿易政策が環境に与える影響と、環境政策が貿易に与える影響についてそれぞれまとめておく。
【予習】本講義全体を復習し、質問を考える。
【復習】後掲の教科書にある練習問題や,配布資料の練習問題に取り組んでみる。

【課題1:オンデマンド型課題】貿易と経済のグローバル化 ―格安ショップのからくり―
オンタイムで配信される動画を閲覧し,それについてレポートを提出する。
配信は第5回講義の予定。
詳細はTeamsや配布資料を参照のこと。
予習:これまでの講義内容を復習しておく。

【課題2:オンデマンド型課題】世界の貿易に関する期末レポート課題
指定されたテーマに関するレポートを作成し,提出する。
詳細はTeamsや配布資料を参照のこと。
予習:課題に関する資料をよく読んでおくこと。

 
授業運営
(1)授業はオンデマンド型でおこないます。

(2)Teamsで資料と講義動画を配信します。受講後,Teamsで課題小テストを受験してください。

(3)学期中,2回ほどオンデマンド課題を出します。

【その他注意事項】
※第1回講義と第5回講義(予定)はオンタイム型でおこないます。
※講義用のZoomID/PWは,JINDAIメールで送信するので,JINDAIメールを受信できるようにしていて下さい。
※上記予定が変更される場合があるので,週に一度はTeamsの投稿をチェックしてください。
 
評価方法
Web小テスト50%,レポート50%(中間レポート20%,期末レポート30%)で評価します。
評価方法は講義中またはTeamsでも説明するので,確認すること。

 
オフィスアワー
質問・相談などはメール,またはTeamsのチャットで受け付けます。
アドレス:ft101836ua@jindai.jp

その他,講義時間帯の月曜日17時10分~17時40分,火曜日9時~9時半は、ZOOMで質問・相談などを受け付けます。
オフィスアワー用のZOOM IDは 第1回目の授業にて周知します。

 
使用書
石川城太・菊地徹・椋寛『国際経済学をつかむ』第2版[有斐閣]2013
ISBN:978-4-641-17719-2
参考書
大川昌幸『コア・テキスト 国際経済学』初版[新世社]2007

 
 
 
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