[前へ戻る]
   

 授業科目
 Course Title
経営史
Business History 
 担当者
 Instructor
准教授 大島 朋剛  後学期 水曜日1時限/木曜日1時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生が、日本の企業および経済の歴史を学び、長期的視野のもとで経済事象を把握する力を身につけることである。企業発展のダイナミズムについて過去の事例を学ぶことにより、「経営史Ⅰ」で学んだ欧米諸国の企業経営と比較したり、現代のビジネスシステムを相対化したりする力が養われる。また本講義で日本の企業や経営のあり方について学ぶことは、経営学や経済学をより深く理解するための助けとなるだろう。
 また、経済学部のカリキュラムポリシーに従い、歴史系科目についても知識を段階的、体系的に学べるように科目配置が行われており、本講義はその中で、日本経済史、西洋経済史、流通史等の歴史系科目を学ぶためにも有効であるため、これらの科目を履修しようと計画している者は、本科目も履修することが望ましい。
 
授業内容
 本講義は、江戸時代から第2次世界大戦後までの時期を取扱い、戦前期日本において近代企業がいかにして形成されてきたのか、また第2次大戦を経て、「日本的」と呼ばれる経営システムが如何にして現れることになったのかについて検討する。
 事例を中心に学ぶことが多い経営史では、ややもするとミクロ的な現象に注目しがちとなる場合があるが、それを十分理解するにはマクロ的な現象との関連を考慮する必要がある。したがって、本講義では各時代の社会経済的背景をあわせて説明するので、受講生は各事例をより大きな流れの中に位置づけて理解してほしい。
 
授業計画
 各回で予定している講義内容は以下の通りであるが、受講生の理解度や時間の配分の関係で若干変更される場合もある。下記の使用書(テキスト)に沿っての講義が基本となるので、受講生には約4時間を目安に次のような予習・復習を行ってほしい。まず、授業前には約3時間かけて事前に該当ページに目を通し、分からない用語についてもインターネットや下記の参考書などを用いて調べておく。授業後には約1時間、もう一度テキストを読み直し、各自が興味をもった内容に関して授業中に紹介した文献等から理解を深めてほしい。その際には大学図書館を活用するのがのぞましい。また授業中には受講生の復習を促すために関連講義とのつながりを意識させるような課題を与えることもありうる。

01.シラバス記載事項の確認、江戸時代の経営
  【予習】江戸時代に創業し、現在も事業を継続している企業をを取り上げ、その社訓について調べてみる。
02.明治の企業家たち
  【予習】渋沢栄一と五代友厚についてインターネット等で調べ、彼等の関与した企業を整理してみる。
03.近代産業経営の成立
  【予習】トヨタ産業技術記念館のHP上にある繊維機械館の説明を読み、紡織技術の変遷を整理してみる。
04.財閥の多角化と組織
  【予習】現在「~HD(ホールディングス)」と名のつく企業について、その特徴を調べてみる。
05.重化学工業化と新興財閥
  【予習】戦前の重化学工業化と産業公害の関係について調べてみる。
06.技術経営の誕生
  【予習】インターネットでソニーの歴史を調べ、同社の研究開発の組織能力の特性について整理してみる。
07.「日本的」人事管理とサラリーマン
  【予習】長期雇用が選択されるのは、一般的にどのようなスキル・タイプの労働力の場合かを考えて整理してみる。
08.都市型ビジネスの成立
  【予習】首都圏の私鉄企業が手がけてきた様々な事業を調べ、その事業を手がけた理由を整理してみる。
09.経済民主化と企業変革
  【予習】戦後の経済改革(財閥解体、労働民主化、農地改革)が企業変革にもたらした効果について整理してみる。
10.大衆消費社会の到来と家電メーカーの発展
  【予習】身の回りにある家電製品がいつ頃から販売されて普及したのかを調べ、その普及要因を考えてみる。
11.企業集団とメインバンク
  【予習】現在のメインバンク・システムと企業集団との関係について整理してみる。
12.日本的生産システムの形成、日本的経営とその変容
  【予習】フォード・システムについて調べておく。
 
授業運営
 全て講義形式による授業を行う。今年度は大学の方針で、すべての講義がオンライン形式で実施されることとなった。そのため、本授業は以下のように進める予定である。
①Microsoft Teams上にアップロードされたオンデマンド方式で各自授業の動画をで視聴する。
 ※授業動画は授業開始時間までにアップロードされ、その後1週間公開されるので、その間に必要なノートティキングなどは行うこと。
②授業が設定された曜日時限中には、Microsoft Teamsの「投稿」に指示された場所において、質疑応答を受け付ける。
③授業開始時間よりその授業日の23:59までの間、Microsoft Teams上にて小テストを実施する。
 ※解答受付時間の締め切り時刻を過ぎてからの「情報送信が出来なかった」等の連絡は一切受け付けないので、各自時間に余裕をもって課題に取り組むこと。
 
評価方法
①授業日に行う毎回の小テスト(80点)と途中で課すレポート(20点)により評価する。
 ※レポートは授業で学ぶ内容の中から受講生の理解度を問うので、各自毎回の授業内容をメモしておくことを推奨する。
②授業を4回以上聞かなかった者(=Teams上でアクセス記録がない者)については、成績評価は0点とする。
 
オフィスアワー
質問等は、Teamsのチャット、あるいはJINDAIメールにて受け付ける。
 
使用書
宮本又郎・岡部桂史・平野恭平(編)『1からの経営史』[碩学社]2014年

参考書
宇田川勝・中村青志(編)『マテリアル日本経営史』[有斐閣]1999年
鈴木良隆・大東英祐・武田晴人『ビジネスの歴史』[有斐閣]2004年
宮本又郎・阿部武司・宇田川勝・沢井実・橘川武郎『日本経営史[新版]―江戸時代から21世紀へ』[有斐閣]2007年

 
 
 
[前へ戻る]