[前へ戻る]
   

 授業科目
 Course Title
経営史
Business History 
 担当者
 Instructor
准教授 大島 朋剛  前学期 水曜日1時限/木曜日1時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生が、欧米を中心とした企業経営の歴史を学び、それらの発展(ときには衰退)のダイナミズムに関する知識を習得することで、今日の世界経済が抱える諸問題について受講者自身が意見を発信できる力を身につけることである。経営史の分野では歴史からの教訓をいかに学んで行くかが重要となるため、成功や失敗、そして革新の事例、それらの持続状況を追体験することは、未来への洞察力を高めるための助けとなるだろう。
 また、経済学部のカリキュラムポリシーに従い、歴史系科目についても知識を段階的、体系的に学べるように科目配置が行われており、本講義はその中で、日本経済史、西洋経済史、流通史等の歴史系科目を学ぶためにも有効であるため、これらの科目を履修しようと計画している者は、本科目も履修することが望ましい。
 
授業内容
 本講義は、中世から現代までの各時期において、経済覇権を築き上げた国々に特徴的な企業経営の発展のあり方を分析する。具体的には、第一次産業革命を基盤に「パックス・ブリタニカ」を構築したイギリス、「パックス・アメリカーナ」のアメリカにおけるビッグ・ビジネスの成立、エレクトロニクス革命や金融革命を背景とした第2次大戦後の「メガコンペティション」と呼ばれる状況を取扱う。
 受講生には、かつては「大きいことはよいことだ」とされた大企業体制が近年厳しい批判の下にさらされている状況について、より意識を集中させながら聴講してほしい。
 
授業計画
 各回で予定している講義内容は以下の通りであるが、受講生の理解度や時間の配分の関係で若干変更される場合もある。下記の使用書(テキスト)に沿っての講義が基本となるので、受講生には約4時間を目安に次のような予習・復習を行ってほしい。まず、授業前には約3時間かけて事前に該当ページに目を通し、分からない用語についてもインターネットや下記の参考書などを用いて調べておく。授業後には約1時間、もう一度テキストを読み直し、各自が興味をもった内容に関して授業中に紹介した文献等から理解を深めてほしい。なお、授業では視聴覚教材を使用することもある。

01.シラバス記載事項の確認、経営史はなぜ必要か
02.戦略商品と経済覇権の変遷(1)・・・市場と商品、第一次産業革命
  【予習】テキスト21~34ページを読み、「戦略商品」について整理しておくこと。
03.戦略商品と経済覇権の変遷(2)・・・第二次産業革命、第三次産業革命
  【予習】テキスト34~51ページを読み、第2次世界大戦を挟み変化した生産システムについて整理しておくこと。
04.会社の誕生(1)・・・企業と企業家、工場と会社の誕生
  【予習】テキスト53~74ページを読み、イギリスの軽工業にみる会社の誕生について整理しておくこと。
05.会社の誕生(2)・・・重工業における技術革新と市場、エネルギー革命=蒸気機関の発明
  【予習】テキスト74~89ページを読み、イギリス重工業にみる技術革新の影響について整理しておくこと。
06.会社の誕生(3)・・・パートナーシップから株式会社へ、取引コストの削減、イギリスにおける企業誕生の意義技術経営の誕生
  【予習】テキスト89~99ページを読み、イギリスにおける小規模企業の乱立の意味について整理しておくこと。
07.ビッグ・ビジネスの成立(1)・・・第二次産業革命、インフラストラクチャーの整備
  【予習】テキスト101~113ページを読み、チャンドラー・モデルについて整理しておくこと。
08.ビッグ・ビジネスの成立(2)・・・企業家精神と戦略、垂直統合戦略と企業形態
  【予習】テキスト114~131ページを読み、カーネギーとロックフェラーの事績について整理しておくこと。
09.ビッグ・ビジネスの成立(3)・・・アメリカ的組織と経営手法、競争戦略とマーケット・セグメンテーション、ビッグ・ビジネスの成立とその限界
  【予習】テキスト132~151ページを読み、「統合の経済」と「範囲の経済」がそれぞれ生み出した組織について整理しておくこと。
10.大競争時代(1)・・・先発国と後発国、財閥の形成と解体
  【予習】テキスト153~170ページを読み、ガーシェンクロンモデルについて整理しておくこと。
11.大競争時代(2)・・・日本的生産システムの確立、エレクトロニクス革命とグローバリゼーション
  【予習】テキスト170~187ページを読み、戦後の自動車産業とコンピューター産業の発展について整理しておくこと。
12.大競争時代(3)・・・IT革命、国際競争の象徴としての自動車産業
  【予習】テキスト188~206ページを読み、ベンチャービジネスの発展と企業間の合従連衡について整理しておくこと。
13.大競争時代(4)・・・R&Dと大競争、サブプライム危機と金融革命
   【予習】テキスト207~227ページを読み、トップ経営者のモラルの問題について整理しておくこと。
14.ものづくりとファイナンス、定期試験に向けて
  【予習】これまでのレジュメを通して、本講義全体を通じて学び得たことをまとめておくこと。
 
授業運営
 全て講義形式による授業を行う。今年度は大学の方針で、すべての講義がオンライン形式で実施されることとなったため、本授業も受講生はオンデマンド方式で各自授業の動画を見た上で、質疑応答に関してはdotCampusで行うこととする。なお、授業時間までに「dotCampus」の所定欄に音声付きパワーポイントの動画をアップロードするので、各自その動画を視聴してほしい。
 
評価方法
 期末に課すレポート(100%)により評価する。レポートは授業で学ぶ内容の中から受講生の理解度を問うものとなるが、授業の中で指示をするので聞き漏らさないようにしてほしい。
 なお、授業を4回以上聞かなかった者(=dotCampus上で動画ファイルを見た記録がない者)は成績評価の対象としない。
 
オフィスアワー
質問等はdotCampus上で受け付ける。
 
使用書
安部悦生『経営史〈第2版〉』[日本経済新聞出版社]2010年

参考書
鈴木良隆・安部悦生・米倉誠一郎『経営史』[有斐閣]1987年
鈴木良隆・大東英祐・武田晴人『ビジネスの歴史』[有斐閣]2004年
F.アマトーリ/A.コリー『ビジネス・ヒストリー ―グローバル企業誕生への道程―』[ミネルヴァ書房]2014年

 
 
 
[前へ戻る]