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 授業科目
 Course Title
財政学
Public Finance 
 担当者
 Instructor
講師   続橋 孝行  前学期 木曜日5時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生が、①日本の所得格差問題、②環境問題、③公共料金問題などについて学ぶこと、等々を通じて現代の財政を見る力を身につけられることである。また、本講義により、公共経済学及び地方財政論などを学ぶための基礎を身につけることもできます。
 
授業内容
 この講義は身近な日本財政を素材に、今日的な財政トピックを取り上げながら、ミクロ経済学のツールを使って「市場の失敗」および「所得再分配」について取り扱う。なお、ミクロ経済学の基礎的ツールについては既に学習している学生が多いと思うが、それらを十分に理解し自由に使いこなせる学生は少ない。そこで、分析ツールについては1年生のときに学習したものを中心にわかりやすく解説し、それから課題に入っていく。なお、予習として、①各回の該当頁を予め読んでくること、②分からない専門用語があれば、自分なりに調べて見てください。また、復習としては、講義時に示した理論とデータを当てはめて考察することを勧めます。
 
授業計画
 各回の講義内容は次のように予定しているが、時間の関係で若干前後する場合もある。①各回の該当頁を予め読んでくること、②分からない用語について調べておくこと、の2点が必要です。各回の予習すべき事項については、下記各回示します。また、復習としては、講義時に示した分析要具を現実の経済に当てはめて考えてみてください。
1.ガイダンス/財政学の学び方ほか
 まず、シラバスの記載事項について確認する。キーワードは中央政府・地方公共団体、税金、国債(=借金)、資源の効率的配分、所得再分配、経済の安定化などである。
2.資源の効率的配分について詳しく説明する。キーワードは完全競争の条件。具体的には財・サービス市場、貸付資金市場、労働市場の価格メカニズムについて学ぶ。【予習】生産物市場・労働市場・金融市場について復習し、相互関係について考えてみてください。
3.(1)ミクロ経済学の基本を学ぶ。キーワードは家計の行動、基数的効用、総効用、限界効用、予算制約線。どのような条件が整うと家計の効用(=満足)の極大化が実現するかについて言及する。【予習】消費者行動理論を復習し、効用の強大化条件について考えてみてください。
4.(2)ミクロ経済学の基本を学ぶ。キーワードは家計の行動、序数的効用、無差別曲線。具体的には無差別曲線を使って家計の効用極大化を考える。【予習】後掲参考書の19-22頁を予め読んでおくこと。
5.(3)ミクロ経済学の基本を学ぶ。キーワードは家計の行動、需要曲線。まず無差別曲線を使って個別需要曲線を導出する。次に経済全体の需要曲線を導出する。【予習】後掲参考書の22-30頁を予め読んでおくこと。
6.所得再分配について学ぶ。キーワードはサンクト・ペテルブルクの逆説、危険回避的、危険中立的、危険愛好的。所得格差をなくすことが社会的に望ましいということを証明する。【予習】特に危険回避的な人について復習し、所得税の所得分配効果について調べておくこと。
7.(4)ミクロ経済学の基本を学ぶ。キーワードは生産者の行動、完全競争市場、限界費用、限界収入。生産者の利潤極大化行動を考える。【予習】予習】後掲参考書の52-59頁を予め読んでおくこと。
8.(5)ミクロ経済学の基本を学ぶ。キーワードは生産者の行動、供給曲線。各企業の限界費用曲線を集計して経済全体の供給曲線を導出する。【予習】後掲参考書の59-63頁を予め読んでおくこと。
9.(6)ミクロ経済学の基本を学ぶ。キーワードは完全競争市場、パレート最適。完全競争市場のもとでは需給のバランスが崩れているとき、価格メカニズムが働いて社会的に望ましい経済社会が実現するということについて学ぶ。【予習】完全競争市場の価格メカニズについて復習し、パレート最適の意味つについて調べておくこと。
10.(7)ミクロ経済学の基本を学ぶ。キーワードは独占。独占者の利潤極大化行動について考える。【予習】独占者の行動について復習し、独占市場と完全競争市場の比較をしてみる。
11.(1)市場の失敗について学ぶ。キーワードは自然独占、公共料金、二部料金制。完全競争市場がうまくいかない「自然独占」について考える。【予習】電力市場について復習し、平均費用に見合う電力料金について調べておくこと。
12.(2)市場の失敗について学ぶ。キーワードは外部経済。次に、完全競争市場がうまくいかないケースとして「教育」を取り上げる。【予習】教育のメリットについて復習し、政府による補助金について調べておくこと。
13.(3)市場の失敗について学ぶ。キーワードは外部不経済。完全競争市場がうまくいかない次のケースとして「環境問題」を取り上げる。具体的には、騒音、二酸化炭素の排出について考える。【予習】公害のデメリットについて復習し、ピグー税と規制を比較してみる。
14.前期の授業のまとめ。
 
授業運営
 資料を必要に応じて配布する。
 
評価方法
 学期末の定期試験で評価する。
 
オフィスアワー
 質問は授業後に受け付ける。
 
使用書
兼子良夫編『財政学』[税務経理協会]2017
 

参考書
岡村宗二『経済学の考え方・学び方』[同文館]2014

 
 
 
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