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 授業科目
 Course Title
マクロ経済学
Macroeconomics
 担当者
 Instructor
教授   玉井 義浩  前学期 火曜日3時限-金曜日1時限
准教授 坂田 大輔  前学期 月曜日4時限-木曜日2時限
准教授 清水 俊裕  前学期 火曜日3時限-金曜日1時限
 単 位
 Credit
4

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 現在の日本経済は2012年11月に始まった景気の拡大が戦後最長記録を更新しましたが、米中貿易戦争の影響もあって2019年3月ごろから輸出や生産が伸び悩んでいたところに2020年に入り新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大の打撃が加わり、遂に景気が悪化に転じました。経済活動が大幅に縮小して多くの人々が収入の道を絶たれ、政府の財政政策や日本銀行の金融政策による経済の下支えがこれまで以上に求められています。
 実は「マクロ経済学」は、まさにこうした現在進行形の経済政策を理解するための体系的な知識を学ぶ科目であり、国全体の、現実の経済の理解のためぜひとも履修が望まれる科目です。そこで、この講義の最終到達目標は、大きく分けて二つあります。それは、①皆さんがテレビや新聞の経済関連のニュースをより深く理解できるようになること(各国の政府や中央銀行の経済政策の前提と目的、その社会的影響を大筋で理解すること)、②経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い2年次後期以降の経済政策、金融論、財政学、国際経済学、国際金融論などの履修に必要な基礎知識を身につけること、です。
 
授業内容
【授業内容】
国全体の経済の景気動向を知る上で最も重要かつ基本的な統計であるGDP(国内総生産)の内容と統計的な性質、GDPの決定要因についての理論を講義し、現実の財政・金融政策(有効需要管理政策)の機能と効果を理論・実証の両面から検討し、インフレ・デフレと失業の実態を学びます。これら、国内の短期の経済問題に加え、長期の経済成長や国際経済に関するトピックスも学びます。

【実務経験のある教員による授業科目】---------------------------------------------------
行政機関の統計関連部局の職員 、政府系金融機関の研究所の研究員としての経験をもとに、景気の推移や現状、財政・金融政策についての理論・実証両面の知見を伝え、理解をより深められるように授業を展開します。
 
授業計画
 この授業の元々の授業日程は週2コマ×14週の、全28回ですが、
前学期については COVID-19感染症の拡大に伴う学年暦の変更および
授業形態の遠隔授業への変更に伴い、
下記内容の実質的分量の遠隔授業を開講12週の間に、オンライン教材も交えて実施します。
遠隔授業の具体的形態やスケジュール、アクセス方法は2020年5月6日までに各クラスごとに dotCampus でアナウンスします。
dotCampusへは履修登録後は特段の操作をせずにアクセス可能です
(履修登録ではなく、コース自己登録でアクセスする場合のショートコードは
313441 (清水クラス), 313442 (玉井クラス), 313443 (坂田クラス)です)。

したがって、以下の授業計画はあくまで、授業の全体像の俯瞰のための参考情報として捉えてください。
なお、予習復習について具体的な指示を dotCampus に出すことがあるので留意してください。
 予習と復習合わせて約4時間の自宅学習を、各回の講義ごとに想定しています。特にこの科目の講義は「論理の積み上げ」で成り立つので、途中で理解にあやふやな点が生じると、学習を先に進められなくなってしまいます。したがって、後回しにしない、講義の進捗に沿った規則的な予習復習が極めて重要です。

1. シラバス内容の確認・GDP(国内総生産)とは何だろうか? (1)  (第1章1,3節)
 (主な項目:シラバス内容の確認・GDPの定義と内容)

2. GDP(国内総生産)とは何だろうか? (2) (第1章2,4,5節)
 (三面等価の原理、国内概念と国民概念、名目と実質)

  教科書第1章に関する授業回の復習予習の手引き:
   復習:教科書第1章章末練習問題・dotCampus資料など
予習:教科書該当箇所を読み、内閣府国民経済計算のweb siteで
2019年1-3月期, 2018年暦年, 2018年度の、名目GDPと実質GDP速報値を確認、
国民経済計算年次推計にて三面等価の成立を確認するなど

3. 消費と貯蓄 (1) (第2章1節)
 (消費の理論:ケインズ型の消費関数)

4. 消費と貯蓄 (2)  (第2章2,3,4,6節)
 (消費の実証と理論の関係・貯蓄率の国際比較)

教科書第2章に関する授業回の復習予習の手引き
復習:教科書第2章章末練習問題・dotCampus資料のほか、
     ケインズ型消費関数のグラフの傾きと限界消費性向/平均消費性向の関係、
消費関数と貯蓄関数の関係を数式の導出も含め理解。
予習:教科書該当箇所を読むほか、中学数学の「1次関数」を復習しておく。

5. 投資需要 (1) (第3章 1,2,3,4節)
 (投資とは・投資と資本ストック・設備投資と金利)

6. 投資需要 (2) (第3章5,9節)
 (企業にとって望ましい資本ストック・景気と在庫)

7. 金融と株価 (1) (第4章1,2,3節前半)
 (直接金融と間接金融・安全資産と危険資産・裁定)

8. 金融と株価 (2) (第4章3節後半)
 (複利計算・割引現在価値・株価決定の理論)

9. 金融と株価 (3) (第4章3節後半,4節)
 (株価バブルの発生と崩壊の理由)

10. 貨幣 (1) (第5章1,2,3,4,5節)
 (貨幣の機能・マネーストック統計・貨幣保有の動機)

11. 貨幣 (2)  (第5章6,7,8節)
 (貨幣乗数と銀行の信用創造機能・日銀の金融調節)

12. 乗数理論 (1)  (第6章1,2節)
 (有効需要の原理・GDPの決定理論(ケインズモデル))

13. 乗数理論 (2) (第6章3節)
 (乗数効果と乗数過程・各種乗数・均衡予算乗数の定理)

14. IS-LM分析 (第6章4,5節)
 (財市場の均衡・資産市場の均衡)

15. 経済政策 (1) (第6章6,7節, 第7章1,3,5節)
 (IS-LM分析と財政政策および金融政策の効果)

16. 経済政策 (2)  (第7章6,7節)
 (近年の日銀の「非伝統的」金融政策の内容と影響)

17. 財政赤字と国債 (1)(第8章1,2,3節)
 (日本の国債残高膨張の歴史的経緯、財政の維持可能性)

18. 財政赤字と国債 (2) (第8章4,6節)
 (国債の中立命題・日本の国債価格)

19. インフレーションとデフレーション(1) (第9章1,2,3節)
 (戦後日本の物価動向・インフレの要因)

20. インフレーションとデフレーション(2)  (第9章4,5,6,7節)
 (インフレ・デフレとは・インフレの弊害・デフレの弊害)

21. 失業 (1)  (第10章1,2節)
 (失業の類型・要因・フィリップス曲線)

22. 失業 (2) (第10章3,4,5,6節)
 (自然失業率仮説・労働の部門間移動とベヴァリッジ曲線・日本の失業率の推移)

23. 経済成長理論 (1) (第11章1,2節)
 (経済成長の源泉と実態)

24. 経済成長理論 (2) (第11章3節)
 (有効需要の原理とハロッド=ドーマーの成長理論)

25. 経済成長理論 (3) (第11章3,4節)
 (経済成長の要因分解と成長会計・新古典派の成長理論)

26. オープン・マクロ経済 (1) (第12章1,2,3節)
 (国際収支表の読み方・日本の国際収支の実態) 

27. オープン・マクロ経済 (2) (第12章4,5節)
 (為替レートの決定要因・ISバランス式)

28. まとめ
 
授業運営
前学期の授業形態の詳細は上記の通り dotCampus で5月6日までに案内します。
 
評価方法
1. 前学期クラスについての評価方法は開講時にdotCampus にて連絡します。

2. 後学期の再履修クラスにて通常の対面授業が可能となった場合の成績評価基準:
3回の授業内小テストの合計得点(60点満点)と、定期試験中に実施する期末試験(120点満点)の合計得点(180点満点)を素点とし、素点の上位75パーセント程度の受講者を合格とする相対評価によります。成績表に表示される得点は、素点の合格最低点を60点に換算した、換算後の得点となります。
 
オフィスアワー
前学期(大学封鎖中)の各クラス(担当教員:坂田大輔・清水俊裕・玉井義浩)のオフィスアワーの取り扱いについては、開講時にdotCampus にて連絡します。
後学期、大学封鎖が解除となった場合の再履修クラスの担当教員のオフィスアワーは下記の通りです
品川俊介:木曜日 12:30 - 13:20
 
使用書
福田慎一・照山博司『マクロ経済学・入門』第5版[有斐閣(有斐閣アルマ)]2016年


 
 
 
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