[前へ戻る]
   

 授業科目
 Course Title
ヨーロッパ経済論
European Economy 
 担当者
 Instructor
講師   喜田 智子  後学期 火曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の目的は、「加盟国の経済とEUとのつながり」について理解することにあります。各加盟国の経済的・政治的な特徴を学習し、その上で、EUとの関係性(主に経済)について見ていきます。さらに、2000年以降表れてきたEU経済が抱える問題(産業、金融、雇用、移民・難民、地域間格差、対外通商)に対して、どのようなアプローチをとってきたのか考察します。
本講義の達成目標は、以下の3つです。
①ヨーロッパ各国の経済的な特徴を学習する
②EUがいかに多様性をもった共同体であるか理解する
③統合による成果と現在抱えている課題について議論できるようになる
なお、本講義では、「マクロ経済学」や「国際経済学」や「ヨーロッパ経済論Ⅰ」で扱う知識が最低限あると望ましいので、これらの科目を履修しておくことを推奨します。
 
授業内容
【授業内容】
現在、EUは27ヵ国が加盟しています(イギリスは3月末に離脱)。27ヵ国の中には、ドイツやフランスなどの大国もあれば、福祉先進国と呼ばれるようなスウェーデンやフィンランド、財政危機問題を抱えているスペインやギリシャなどの南欧諸国、さらには、長期にわたり共産主義政権下にあった中・東欧諸国も存在します。
 本講義は、第2次世界大戦以降の加盟国の経済発展とその特徴を学習します。また、その加盟国とEUがどのような関係性を築いてきたのか考察します。さらに、今後EU経済の競争力を高めるためには、何が必要なのかを中心に進めていきます。具体的には、『現代ヨーロッパ経済(第5版)』の第8章から第13章を中心に講義をおこないます。





 
授業計画
予習:前回授業の復習として、毎授業のパワーポイント資料の1、2枚空欄を埋めておくこと
   次の授業にあたる下に記された章をあらかじめ読み、疑問に思ったことをまとめておくこと
復習:配布資料や板書の内容を整理すること(特に重要と思う部分は自分の文章でまとめてみよう)、興味がある部分について独自
に調べること
01.ガイダンス、EUと加盟国について (教科書第1章から第5章および前期の配布資料)
  EUとはどのような共同体であるか復習する。
  キーワード:統合、深化、拡大、多様性
02.フランスとEU経済① (教科書第9章)
  現在のフランスの概要を把握し、第2次世界大戦後から80年代までのフランス経済について学ぶ。
  キーワード:第3の道、混合経済、パリ=ボン枢軸
03.フランスとEU経済② (教科書第9章)
  ミッテランの実験失敗後のコアビタシオンやアングロサクソン型社会モデルへの転換など90年代以降のフランス経済の変遷を学ぶ。
  キーワード:競争的ディスインフレ政策、コアビタシオン、フレクシキュリティ
04.ドイツとEU経済① (教科書第10章)
  現在のドイツの概要を把握し、旧西ドイツの経済について学ぶ。さらに統一後の経済の混乱についてまとめる。
  キーワード:社会的市場経済、ライン型資本主義、ヨーロッパの病人
05.ドイツとEU経済② (教科書第10章)
  シュレーダー改革以降のドイツ経済の回復、そしてリーマン危機後の「ドイツの独り勝ち」の状態について学ぶ。
  キーワード:シュレーダー改革、ドイツの独り勝ち、汎欧州生産ネットワーク、インダストリー4.0
06.イギリスとEU経済 (教科書第11章)
  低成長期からサッチャー革命によるイギリス経済の復活について学び、EUから離脱するイギリスの経済政策について考察する。
  キーワード:ストップ・ゴー政策、スタグフレーション、オプトアウト、Brexit
07.ベネルクス3国、アイルランド、北欧諸国とEU経済① (教科書第12章)
  ベネルクス、アイルランドの概要を把握し、各国の経済的な特徴および経済政策についてまとめる。
  キーワード:小国開放経済、関税同盟、ケルトの虎
08.ベネルクス3国、アイルランド、北欧諸国とEU経済②  (教科書第12章)※この部分は、自習課題とする
  北欧諸国の特徴と各国の経済的な特徴について学ぶ
  キーワード:福祉国家、中立主義、高度な教育
09.南欧諸国とEU経済① (教科書第12章)
  南欧諸国の特徴を学び、EU加盟から2000年までの経済の特徴および政策についてまとめる。
  キーワード:GIIPS、軍事独裁、南北格差
10.南欧諸国とEU経済② (教科書第12章)
  南欧諸国でなぜ危機が起こったのか、その背景と危機後の経済に焦点をあて考察する。
  キーワード:住宅バブル、ギリシャ危機、トロイカ
11.中・東欧諸国とEU経済① (教科書第13章)
  2004年以降に加盟した中・東欧諸国の概要を把握し、EUの加盟戦略を中心にEUとどのような関係にあったのかまとめる。
  キーワード:移行国、ショック療法、漸進的改革、PHARE
12.中・東欧諸国とEU経済② (教科書第13章)
  EU加盟後の中・東欧諸国の経済の特徴を学び、またリーマン危機以降の経済的なダメージについてもまとめる。
  キーワード:原子力発電、REBLL、拡張的緊縮策
13.EU統合の展望 (教科書第8章)
  後期授業のまとめながら、EUの今後の統合についての課題について学ぶ。
  キーワード:格差、新雇用政策、EU地域政策
※授業の進行度によって、スケジュールを変更する可能性があります。
 
授業運営
 全てZoomによる遠隔授業をおこないます(私語や授業に関係のないチャット等厳禁)。初回の授業時間中に説明しますが、授業時はパワーポイントを使用します。事前にMicrosoft Teamsにアップされている資料を確認してください。授業中は講義を聞いて、重要な考えや疑問等をメモしてください。授業時間では2、3回ほど質問時間を設けるので、その時にチャットもしくは音声で質問等をしてください。また講義後の10分間オフィスアワーを設けます。

 
評価方法
原則、中間テスト30%、期末テスト70%で評価します。出席点や課題での評価は現在のところ考えていません。
 
オフィスアワー
Zoomでの講義終了後、10分間回線をつないだままにするので、その時に質問してください。
 
使用書
田中素香・長部重康・久保広正・岩田健治『現代ヨーロッパ経済』第5版[有斐閣アルマ]2018年


 
 
 
[前へ戻る]