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 授業科目
 Course Title
ヨーロッパ経済論
European Economy 
 担当者
 Instructor
助教   道満 治彦  後学期 金曜日3時限/金曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
(1)経済・通貨同盟(EMU)と4つの自由移動の特徴を理解する。
(2)EUの諸政策(共通農業政策、共通運輸政策、共通通商政策、競争政策、金融政策、財政政策、地域政策、環境・エネルギー政策)のそれぞれの特徴を理解すること。
(3)EU加盟国がいかにしてEUに影響を及ぼし、逆にEUから影響を受けてきたのかを学ぶこと。

 
授業内容
 今日におけるEU経済は、従来の「経済通貨同盟(EMU)」の枠組みに加えて、農業、産業、環境・エネルギー、労働、消費者保護などの諸分野における共通政策と政策的協調によって形作られている。環境規制では、化学物質の安全性基準や温室効果ガス削減などの分野でヨーロッパが世界をリードし、その基準が事実上のグローバルスタンダードになっていることは、よく知られている。EU の政策の最大の特徴は、EUと加盟国が役割分担をしながら経済政策を進めている点である。ところが、その役割分担は、政策領域ごとに大きく異なっている。EU 経済を理解するためには、EUと国家の相互作用と相互の協力の下に進められるEU の経済政策について学ぶ必要がある。
 ヨーロッパ経済論Ⅱでは、まずEUの経済政策の一部である農業、産業、環境・エネルギー、労働などの各政策が、EUと加盟国との間でどのような分担の下、相互作用と相互協力をしながら行われているのかを検証する。それと同時に、各国経済を見ながらEU加盟国としての共通性と各国経済の独自性を検証する。
 なお、授業の進行にあたっては、ヨーロッパ経済論Ⅰを受講したと仮定して進める。そのため、ヨーロッパ経済論Ⅰを履修していない場合は、当該箇所の内容を自習することをおすすめする。
 
授業計画
原則は使用書およびレジュメを用いて授業を行う。本講義を受講するにあたっては、時間外学習(当該範囲の予習・復習やEU・ヨーロッパに関するニュースや記事を見ることなど)を行うことが重要である。本講義は各回当たり4時間の時間外学習を想定している。
なお、履修者の理解度や進行度合い、および時事動向によって、各回の授業内容が前後する場合もある。また、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う遠隔授業実施による授業期間の変更によって、授業内容の一部が変更となる可能性がある。

01. ガイダンス、EUの共通政策・競争政策
(内容)EU共通政策(共通農業政策、共通運輸政策、共通通商政策)、EU競争法の原則を理解する。
(時間外学習)テキスト第18講を読み、EU共通政策やEU競争法の特徴を整理する。
02. 単一市場における4つの自由移動<※オンデマンドを予定>
(内容)単一市場における財・サービス・資本・人の4つの自由移動の概要を理解する。
(時間外学習)テキスト第19講を読み、4つの自由移動の特徴を整理する。
03. 経済通貨同盟の完成へ
(内容)2つの金融危機以降の真の経済通貨同盟形成に向けたEUの取り組みを理解する。
(時間外学習)テキスト第20講を読み、EUの財政・金融制度と銀行監督制度を整理する。
04. EUの地域政策と予算制度
(内容)単一市場内の格差是正のための地域政策とEUの予算制度の仕組みを理解する。
(時間外学習)テキスト第14講、第20講、第21講を読み、EU財政と地域政策の関係性を整理する。
05. 人の自由移動と移民・難民問題
(内容)人の自由移動の中心であるシェンゲン協定と、今日の移民・難民問題を理解する。
(時間外学習)テキスト第22講を読み、シェンゲン協定と移民・難民問題の関係性を整理する。
06. EUの環境・エネルギー政策(1):EUの環境原則と気候変動政策
(内容)EUにおける環境原則(予防原則、環境統合原則など)や気候変動政策を理解する。
(時間外学習)テキスト第23講を読み、環境原則と気候変動政策の関係性を整理する。
07. EUの環境・エネルギー政策(2):EUの電力システム改革とエネルギー同盟
(内容)EUエネルギー政策とエネルギー同盟を理解する。
(時間外学習)テキスト第23講を読み、エネルギー分野における市場統合とエネルギー同盟の関係性を整理する。
08. EUの労働政策<※オンデマンドを予定>
(内容)積極的労働政策やフレキシュキリティをはじめとしたEUの労働政策の現状を理解する。
(時間外学習)レジュメを確認し、EUの労働政策の変遷を整理する。
09. EUの中の英国
(内容)英国の経済の概要と、英国のEU離脱(Brexit)について理解する。
(時間外学習)テキスト第10講、第11講を読み、インターネットなどで英国の経済動向とBrexitの動向を調査する。
10. EUの中のドイツ・フランス
(内容)ドイツ・フランス経済の概要と、ドイツの新たな産業政策「インダストリ4.0」を理解する。
(時間外学習)テキスト第11講を読み、インターネットなどでドイツとフランスの経済動向を調査する。
11. EUの中の南欧諸国
(内容)南欧諸国(イタリアやスペイン、ギリシャなど)における経済動向と、ユーロ危機と南欧諸国の関連を理解する。
(時間外学習)テキスト第10講、第11講を読み、インターネットなどで南欧諸国の経済動向を調査する。
12. EUの中の中東欧諸国
(内容)旧ソ連圏の中東欧諸国の概要と、自動車の欧州生産ネットワークを理解する。
(時間外学習)テキスト第11講を読み、インターネットなどで中東欧諸国の経済動向を調査する。
13. EUの中の北欧諸国
(内容)北欧諸国の経済の概要と、福祉政策やイノベーション政策を理解する。
(時間外学習)テキスト第11講を読み、インターネットなどで北欧諸国の経済動向を調査する。
14. 後期授業のまとめ
(内容)後期授業のまとめを行う。
(時間外学習)これまでの内容を再整理する。

※12回+オンデマンド2回で実施する予定である。
授業計画の詳細等に関しては初回授業時に改めて説明する。
 
授業運営
オンタイム型授業(ZOOM)・講義形式で行う。授業の連絡はJINDAIメールで行う。講義資料はMicrosoft Teamsを通じて配布する。必要に応じて、EUやヨーロッパ各国の動向に関する新聞記事や資料を配布する。私語は厳禁で、減点対象となることがある。
 
評価方法
レポート80%、平常点(課題・小テスト・リアクションペーパー)20%
(※新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う遠隔授業実施のため、1)定期試験による評価部分をレポートによる評価に変更し、2)平常点評価の中にオンラインで課題実施を追加した。)

 
オフィスアワー
質問・相談などはメールで受け付ける(ft102120jx[@]jindai.jp、[@]を@に変更すること)。
メールのほかに、講義終了後および金曜日17時~18時にZOOMにて質問・相談などを受け付ける。なお、遠隔授業となることから、初回授業時に改めて指示する。

 
使用書
井上淳『はじめて学ぶEU-歴史・制度・政策-』[法律文化社]2020
ISBN 9784589040602(13桁)
参考書
田中素香・長部重康・久保広正・岩田健治『現代ヨーロッパ経済』第5版[有斐閣]2018
ISBN 9784641221086(13桁)
 
 
 
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