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 授業科目
 Course Title
開発経済学
Development Economics 
 担当者
 Instructor
教授   柳澤 和也  前学期 月曜日1時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生が、先進国と発展途上国との間に経済格差が生じている原因と発展途上国の多くが貧困を克服できない原因について理解し、経済格差の縮小と貧困の撲滅に必要であるとみなされている諸政策の吟味を通じて、南北問題に対する認識を養うことにある。
 また、本講義は、経済学部のカリキュラム・ポリシーとディプロマ・ポリシーに従い、現代の経済問題を正確に認識し、国際的な視点と学際的で複眼的な思考ができる能力を身に着けることを広い意味での到達目標としている。
 国際経済学、世界経済論、各国経済論などの科目との関連性があるため、受講生がこれらの科目についても履修されることを奨励する。
 
授業内容
 本講義では、発展途上国が貧困を克服するうえで工業化が必要不可欠であることを示し、工業化過程において人口圧力の軽減が最大の課題であることを講義する。
 
授業計画
 国際経済に関する大まかな知識を前提に講義するので、高校の政治経済と地歴のテキストやそれらの内容を発展させた関連書の読解はもちろん、日ごろからメディアが発信する関連情報にも親しんでおくことを望む。また、実際に講義に臨むにあたり、①下記の講義回ごとに示した内容について参考書やインターネットなどを通じて予習しておくこと、②毎回の講義終了後にノートづくりを兼ねて講義内容を復習しておくことを義務づける。各回の予習復習には合わせて4時間程度を期待する。かりに独力ではわからない事柄があった場合は、オフィスアワーなどを利用して内容の理解に努めるようにされたい。
 各回の講義内容は、以下のとおりであるが、時間の関係で若干前後する場合もある。
1.ガイダンス(シラバスの記載事項の確認)、本講義の計画と視点 【予習】南北問題と新興国について整理しておく。
2.発展途上国の「定義」と分類 【予習】先進国と発展途上国の相違点について整理しておく。
3.工業化の意義――工場制機械工業の成立と国際的展開 【予習】工業化によって生じる社会の変化について整理しておく。
4.開発経済理論の系譜(前篇)――線形段階モデル、構造変化モデル 【予習】工業化と経済成長が始まる条件について整理しておく。
5.開発経済理論の系譜(中篇)――従属モデル、新古典派モデル 【予習】工業化と経済成長が外資企業と輸出に主導される理由について整理しておく。
6.開発経済理論の系譜(後篇)――新古典派修正主義モデル、新制度学派モデル 【予習】工業化と経済成長を促す政府の役割について整理しておく。
7.「近代経済成長」と「経済的後発性」――後発工業化の実態 【予習】工業化と経済成長を短期間で達成した社会が背負う負荷について整理しておく。
8.貧困観の変遷と貧困の測定 【予習】貧困の内容について整理しておく。
9.人口の変動と出生力の決定(前篇)――人口転換と子どもの経済的価値 【予習】人口構成の趨勢的変化について整理しておく。
        + 〈同一授業時間内における実施〉
10.人口の変動と出生力の決定(後篇)――家庭の意思決定に対する社会通念の影響 【予習】出産にかかわる家庭の意思決定に影響を与える制度的要因について整理しておく。
11.就業と失業 【予習】インフォーマル経済について整理しておく。
12.人口移動と人口都市化 【予習】工業化と関連づけて都市への人口集中が進む原因について整理しておく。
13.農村の開発 【予習】農村開発の必要性について整理しておく。
(14.まとめ 【予習】全講義回の内容を振り返り、要点と疑問点を改めて整理しておく。) 授業日数縮小のため中止
 
授業運営
 使用書は、とくに定めない。大学全体の方針に則り、遠隔授業を行う。受講生は、毎回の授業で必要となるレジュメを事前にダウンロードして授業に参加されたい。アップロードは、数日前までに完了する予定である。
 
評価方法
 現状未定である。授業開始後に指示する。
 
オフィスアワー
 メールにてできるかぎり対応する。
 yanagk01@kanagawa-u.ac.jp
 

参考書
M.トダロ・S.スミス『トダロとスミスの開発経済学』[国際協力出版会]2004年
速水佑次郎『開発経済学』新版[創文社]2000年
末廣昭『キャッチアップ型工業化論』[名古屋大学出版会]2000年

 
 
 
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