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 授業科目
 Course Title
アメリカ経済論
American Economy 
 担当者
 Instructor
講師   戸田 壯一  後学期 水曜日3時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生が①大恐慌以降のアメリカ経済の動きを把握すること、②その時々の政権で実施された経済政策の内容と帰結を知ること、③規制緩和政策の起源とその帰結を理解すること、④グローバル化とアメリカ経済がどう変わろうとしているのか等を通じてアメリカ経済の動向を把握する力を身につけられること、にあります。
 本講義では,経済学の基礎であるミクロ経済学やマクロ経済学の考え方が含まれていることが多いので,必要に応じてミクロ・マクロで勉強したことを復習をして欲しい。できれば、金融論・証券論・国際経済・国債金融論等を履修することが望ましい。

 
授業内容
 本講義では、アメリカ経済論Ⅰで学んだアメリカ経済史(大恐慌に至るまで)を踏まえて、現代のアメリカ経済をどうとらえたら良いのかを学びます。第二次大戦後の世界経済を牽引した原動力は何であったのか、金融技術の発展に伴い金融取引も非常に複雑化すると共に、金融のグローバル化が一気に進みましたが、2007年のリーマンショック以降アメリカも含め多くの先進国が何故苦境に陥っているのかを考えていくことにします。必要に応じて社会文化の問題についても触れていきます。
 必要に応じ、最新のアメリカの新聞記事(特に大統領選挙に関連したもの)を取り上げて紹介していくつもりです。
 
授業計画
 各回の講義内容は以下のように予定していますが、時間の関係で若干前後する場合があります。この講義では、配布するプリントに基づいて授業を進めますが、新聞(日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞など)で取り上げられている経済政策に関連する記事に必ず目を通しておいてください。①講義項目に関連する記事の項目をメモし概要を理解しておくこと、②記事に出ていてわからない用語や制度を調べること、③疑問に思ったことを必ず整理しておいてください。これらに加え、講義ごとの予習項目を下記各回に「【予習】」として示しておきますので、事前に予習してください。
 また、復習としては、講義時に示した理論・知見などを身近な問題として考察することが有用であると思います。特に金融論や財政学、国際経済学や国際金融論に関連した項目については合わせて確認をしてください。
 なお、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しています。ただし、予習については、開講前の休暇中やゴールデンウィークなどを利用して複数回分をまとめて行ってもかまいません。

 1.ガイダンス【予習】シラバスの記載事項の確認、アメリカ経済論Ⅰで学んできたことの復習
 2.フーバー政権からルーズヴェルト政権へ(大恐慌直前のアメリカの経済状況)【予習】大恐慌へのフーバー大統領の経済政策にはどのようなものがあったのかを調べておいてください。一歩進んで、なぜ彼の経済対策があまり効果を発しなかったのか考えてみてください。
 3.大恐慌発生の原因とそれに対する処方箋(ニューディル政策,ペコラ委員会調査と金融規制の枠組み)【予習】 ここでは特に、ニューディルで実施された政策にはどのようなものがあり、新たな規制政策(証券法、銀行法、労働法など)について調べておいてください。
 4.第二次大戦の経済動員体制から戦後経済へ 【予習】戦時生産本部、戦時動員局とは何かを調べておいてください。戦後に成立した雇用法の概要を調べておいてください。
 5.冷戦構造とマーシャルプラン 【予習】冷戦(コールドウォー)の意味を調べておいてください。マーシャルプランとは何かを調べた上で、その本質的な意味は何かを考えてみてください。
 6.人口増加と経済成長(朝鮮戦争の帰結と経済成長に伴う変化)【予習】1940年代以降の人口増加と経済成長には相関関係があります。ここでは朝鮮戦争と冷戦構造について確認しておいてください。
 7.ニューフロンティア(ケネディとジョンソン、偉大な社会と貧困戦争)【予習】ケネディ・ジョンソン政権下に経済社会の変化について、「豊かな社会」「貧困との闘い」「人種差別運動」の意味を事前に学習しておいてください。
 8.流動性ジレンマ論から金ドル兌換停止へ【予習】「IMF制度の仕組み」「流動性ジレンマ論」「固定為替相場制と変動相場制」について、それぞれ意味を調べておいてください。
 9.規制撤廃(航空規制の撤廃から)【予習】規制撤廃の元々の意味は、肥大化した政府部門、少なくとも官僚制の縮小でした。それは交通に始まって、その後長距離電話そして金融に及ぶようになりました。ここでは「金融の規制緩和」にはどのようなものがあったのかを調べて、いくつかの点についてまとめておいてください。
10.ニューエコノミーの展開(ケインズ経済学からサプライサイドエコノミックスへ) 【予習】「サプライサイドエコノミックス」「レーガノミックス」という言葉の内容をまとめておいてください。
11.アメリカの金融システムの特徴(様々な金融機関の存在)【予習】アメリカの金融機関にはどのような種類があるのか、まとめておいてください。それぞれの金融機関の規制・監督機関にはどのようなもがあるのか調べておいてください。
12.金融危機・金融の自由化・金融規制(住宅金融とサブプライム危機)【予習】金融規制緩和がもたらした帰結をこの箇所では扱います。ここでは特に「サブプライム危機」とは何かを調べておいてください。
13.連邦準備の金融政策とアメリカの金融システムの行方 【予習】リーマンショック以降のFRBの金融政策が大きく変化します。ここでは、「QE1」「QE2」の意味について調べておいてください。
14.21世紀のアメリカ;今後のアメリカの姿を展望します。最後に、本講義全体にかかるまとめ及び質疑応答の時間を設けます。

 
授業運営
 全て講義形式によります。場合によって,アメリカ経済に関連した新聞記事等について紹介します。このためシラバスの示すとおりに、授業が進まないことがあります。

ZoomとTeamsを利用する。
 
評価方法
本講義では、数回で張りますが、講義に関わる課題を課します。提出された課題は評価の対象になりますので、しっかり勉強して書いてください。今回に限り、出席状況も多少ではありますが、評価に加えるつもりです。現時点では、最終的に試験にするかレポートにするか決めかねています。12月までには、どちらにするかを決めて連絡します。成績評価は、最終的に、提出された課題、出席(多少勘案する)そして期末試験かレポートの合計で行います。

 
オフィスアワー
授業終了後に、質問を受け付けます。
 
使用書
 テキストは使用しません。基本的にプリントと板書で授業を進めていきます。
参考書
萩原伸次郎(監修)『米国経済白書2020』[蒼天社]2020年
中本悟・宮崎礼『現代アメリカ経済分析』[日本評論社]2014年
榊原胖夫・加藤一誠『アメリカ経済の歩み』[文眞堂]2011年

 
 
 
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