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 授業科目
 Course Title
環境経済論
Environmental Economics 
 担当者
 Instructor
講師   大森 正之  前学期 月曜日2時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
 
到達目標
本講義の到達目標は、受講生が、環境と経済の相互規定関係を理論と政策のそれぞれの観点から学び、市民として、職業人として、環境と経済のはざまに生じる地域規模から地球規模に至る軋轢や矛盾の解決に参画できる、知識と政策提案能力の習得にあります。特に、経済学がその形成過程で様々な環境問題と向き合い、その解決のための政策を考案し、その導入を試みてきたことを理解してもらいたい。そして現在、環境経済学が、身近な廃棄物問題から地球規模の気候変動問題に対して、理論的な解明と実践的な施策をもって立ち向かっていることを踏まえて、その一翼を担うことができるための知的探求を継続する意思を育んでもらいたい。
 
授業内容
経済学は自然および環境をどのように理解してきたのか?経済活動は公害や環境破壊といった事象にどのように関与してきたのか?そして現在,地域社会から地球規模に至る環境問題にたいして経済学,そして消費者・企業・政府さらに国際機関はどのような処方箋を準備しているのか?授業では環境経済学の形成史をたどりつつ,以上の諸論点を解明する。そして環境政策の様々な手法(法的な直接規制,経済財政的規制,情報的教育的誘導)がどのように構想され,その導入がどのように模索されているかを跡付ける。
 
授業計画
01.環境経済学の定義・方法・範囲
02.古典派経済学における環境問題の不在?
03.環境経済学の源流Ⅰ:J.S ミルの自然理解と天恵物
04.環境経済学の源流Ⅱ:J.S ミルにおける定常状態論と開発抑制志向
05.環境経済学の源流Ⅲ:J.S ミルのコモンズ保存活動とナショナルトラスト
06.環境経済学の源流Ⅳ:シジウィックとフォーセットによるミルの継承
07.環境経済学の源流Ⅴ:ジェヴォンズによる「負の財」の発見
08.環境経済学の端緒的形成Ⅰ:マーシャルの自由財と外部性論
09.環境経済学の端緒的形成Ⅱ:マーシャルの都市住環境保全論と空気浄化税
10.環境経済学の端緒的形成Ⅲ:マーシャルのゾーニング案と都市建築規制
11.環境経済学の形成Ⅰ:ピグーの「負のサービス」と公私の限界生産物乖離論
12.環境経済学の形成Ⅱ:ピグーの環境政策論(自主交渉,規制,税・補助金)
13.制度学派の環境経済学:カップの社会的費用論と直接規制
14.新制度学派の環境経済学:コースの社会的費用問題(コースの定理と排出権取引:規制か自主交渉か)および前期のまとめ

自己学習として、授業内容およびそこで公開・配布された資料などに基づいて、各回講義における重要事項を1時間程度で整理しておくこと。
 
授業運営
全て講義形式による。授業運営の詳細については初回授業で説明するが、授業時にはパワーポイントを使用する。パワーポイントの内容は、授業後に(次週あるいは次々週)配布するので、授業時には印刷物ではなく、スクリーンを見ながらノートをとることが必要と思われる。
使用書は指定せず、参考書は授業時に適宜、案内する。
 
評価方法
期末試験の成績を重視して評価する。14回のうち、できれば各回あるいは10回程度、授業の終了時に、受講生の理解度や疑問点などを講義担当者が知るために、リアクションペーパーなどへの記入と提出を求める。そのうちの2-3回を小テストにすることもある。これらは授業への参加度として評価し、期末試験の評価に加味する。

 
オフィスアワー
各回の授業の終了後に、短いオフィスアワーを設ける。それを補うために、質問者には、授業担当者のメールアドレスを知らせることがある。
 


 
 
 
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