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 授業科目
 Course Title
労働経済論
Labor Economics 
 担当者
 Instructor
准教授 小川 浩  前学期 火曜日4時限/木曜日3時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い、労働市場における問題解決能力を身につけるためのベースとして設定した本講義の到達目標は以下の4点です。

(1)わが国の労働市場での需要、供給、調整の現状について説明できるようになる。
(2)労働需要、供給、調整の理論について説明できるようになる。
(3)社会保障、雇用制度の関係について理解し、自らの社会生活で必要な対応が取れるようになる。
(4)実際に労働市場で直面する事態に対応するための考え方を身につける。

なお、本講義では「経済情報処理I・II」および「ミクロ経済学」で扱う知識はあるものと仮定しますので、可能な限り本講義履修前にこれらの科目を履修しておくことを推奨します。なお、各回の準備問題でその回の講義で必要な部分は確認しますので、準備問題を解いた上で必要に応じて復習してから授業に参加してください。
 
授業内容
概要:労働経済学は、就業・失業・労働時間・賃金などのさまざまな側面から「労働」という特殊な財について分析・検討し、問題の解決方法を探る応用経済学の一分野です。

授業の構成:労働経済論Ⅰでは、実際のデータをまず見た上で、その現象がどのように生じているかを理論的に分析するという構造で授業を進めます。
 
授業計画
各回の講義内容は一応次のように予定していますが、時間の関係や時事的なトピックを扱うことで若干前後する場合もあります。必ずdotCampusでの準備問題を授業前に解き、不足している知識の復習を行った上で授業に参加してください。授業後の到達度確認のための確認問題もdotCampusで解いておき、授業内容の復習を行ってください(詳細は『授業運営』の項を参照)。

1. シラバスの確認・労働経済学では何を学ぶか
【予習】労働経済と労働法についてまとめておくこと。
【復習】労働経済と労働法について周辺科目における関連事項と併せて確認しておくこと。

2. 労働供給(人口構造)
【予習】人口構造について整理しておくこと。
【復習】人口構造について講義中に示した理論や知見を身近な事例に当てはめて考察してみること。

3. 労働供給(労働参加)
【予習】労働参加について調査しておくこと。
【復習】労働参加について講義中に示した理論や知見を身近な事例に当てはめて考察してみること。

4. 労働供給(就業時間決定の理論)
【予習】効用最大化と労働供給曲線についてまとめておくこと。
【復習】効用最大化と労働供給曲線について周辺科目における関連事項と併せて確認しておくこと。

5. 小テスト1・解説、労働需要(就業構造)
【予習】就業構造についてまとめておくこと。
【復習】就業構造について周辺科目における関連事項と併せて確認しておくこと。

6. 労働需要(求人・職業紹介)
【予習】利潤最大化と生産関数について整理しておくこと。
【復習】利潤最大化と生産関数について講義中に示した理論や知見を身近な事例に当てはめて考察してみること。

7. 労働市場の調整(雇用量の調整)
【予習】市場均衡と雇用量の調整について調査しておくこと。
【復習】市場均衡と雇用量の調整について講義中に示した理論や知見を身近な事例に当てはめて考察してみること。

8. 賃金構造と雇用関係
【予習】賃金構造について調査しておくこと。
【復習】賃金構造について周辺科目における関連事項と併せて確認しておくこと。

9.小テスト2・所得再分配
【予習】再分配とジニ係数について調査しておくこと。
【復習】再分配とジニ係数について講義中に示した理論や知見を身近な事例に当てはめて考察してみること。

10.最低賃金
【予習】再分配とジニ係数について調査しておくこと。
【復習】再分配とジニ係数について講義中に示した理論や知見を身近な事例に当てはめて考察してみること。

11.貧困と格差
【予習】貧困線と相対的貧困について調査しておくこと。
【復習】貧困線と相対的貧困について講義中に示した理論や知見を身近な事例に当てはめて考察してみること。

12.税制・社会保障と就業
【予習】100万円の壁と年金の在職減額について調査しておくこと。
【復習】100万円の壁と年金の在職減額について周辺科目における関連事項と併せて確認しておくこと。

13.生活保護・アクティベーション
【予習】生活保護とBIについて調査しておくこと。
【復習】生活保護とBIについて講義中に示した理論や知見を身近な事例に当てはめて考察してみること。

 
授業運営
 授業の構造は以下の通りです。特に注がなければ、以下の1, 2, 4の作業は全てdotCampusで行います。準備問題+予習、確認問題+復習で計4時間程度の自己学習を想定しています(※0)。
1. 授業開始に各回の「準備問題」を解く。準備問題の目的は「これは知らないとその回の授業の内容を十分に理解できない」前提知識の確認です。何回でも解けますが、満点を取らないと次のステップに行けません。また、前記の目的のため、解答可能な期間は授業開始前までに制限します。
2. 準備問題で満点を取ると、電子化可能な配布資料(※1)が入っているタスクが開けるようになります。この配付資料は授業中に手元で参照可能なことを前提として授業を行いますので、印刷物が必要なら各自プリントアウトしてください。
3. 授業をうける
4. 授業が終わると「確認問題」が解答可能になります。確認問題の目的は「その回の内容を理解したか」を確認することです。最終的に理解すれば問題ありませんから、配付資料や授業中のノートなどを見ながら解けます。この点数は評価に用います。
・実際のデータを毎回扱います。「経済情報処理II」で学ぶ程度には Excelが使えることを前提として講義・確認問題は構成しています。「経済情報処理II」を履修していない人は、経済情報処理のサイトを見て水準を確認しておいてください。
・板書をノートに転写することにあまり夢中にならないでください。
・質問がある場合は、疑問が生じた時点ですぐ質問してください。講義の流れより疑問を全員で共有できる方が重要です。
 (※0)授業に関係する連絡は全てe-learningシステムで行います。定期的に確認してください。
 (※1)権利関係上サーバーに置けない資料は、著作権法の授業特例を使って印刷物で当該授業中にのみ配布します。

 
評価方法
 評価は確認問題による平常点と小テスト、期末レポートを総合して行います。詳細は以下の通りです。
・確認問題
 上述の通り、原則として授業時間後の確認問題を課します。確認問題は60%以上正解で1点、80%以上正解で2点、100%正解で3点として計算し、さらに全ての回が100%正解の場合に30点となるように調整して評価に用います。この得点をR(0~30点)とします。
・小テスト
 授業時間内に小テストを2回実施します。この合計得点をE(0~40点)とします。
・期末レポート
 60点満点で採点します。この得点をT(0~60点)とします。
・総合評価
 R+E+Tを使って期末試験受験者の成績割合が秀:優:良:可:不可=5%:20%:30%:20%:25%になるように調整して相対評価とします。
 
オフィスアワー
火曜・木曜日 昼休み。 1号館615研究室へ。オフィスアワー外の質問は、まずメールで連絡してください。
 

参考書
 武隈慎一(編著)『入門ミクロ経済学』[ダイヤモンド社]2005
 脇坂 明『労働経済学入門』[日本評論社]2011

 
 
 
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