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 授業科目
 Course Title
流通史
History of Commerce 
 担当者
 Instructor
講師   木庭 俊彦  前学期 木曜日2時限/木曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生が、17世紀~20世紀前半における日本の商品流通のあり方について学ぶことで、現在の流通業界が抱える多くの諸問題を把握し、かつ社会経済の変化を的確に察知する能力を身につけることである。本講義を受講することで、経済史、経営史、流通論を深く理解する力が培われる。
 
授業内容
 この講義では、参考図書等にもとづいて作成した音声動画(パワーポイントを使って作成した動画)を用いて、江戸時代から第一次世界大戦後までの日本の商品流通の特徴について学ぶ。特に政策の変遷や流通の担い手に注目し、個別具体的な事例を取り上げながら検討する。歴史の全体像を把握できるように、社会経済的な背景についても適宜説明を加えていく。
 
授業計画
 各回の講義内容は次のように予定しているが、時間の関係等により変更する場合もある。下記のとおり、講義ごとの予習事項を【予習】として示す。また、復習については、興味のあるキーワードを抽出し、参考文献を読んで理解を深め、現代と何が異なるのかを考えること。なお、予習と復習をあわせて各回あたり約4時間の自己学習を想定している。

01.江戸の発展と新興商人
 履修上の注意と授業の目的、学習の仕方、評価方法について確認する。
 17世紀における江戸の発展とそれにともなう新興商人の活動に迫る。
 【予習】三井越後屋について調べてみる。
02.近世日本の経済発展と商業組織(1)
 近世日本の経済発展を概観したうえで、商家の雇用制度について学ぶ。
 【予習】日本の人口推移について調べておく。
03.近世日本の経済発展と商業組織(2)
 商家の持続的な発展要因について、経営組織や事業相続などを中心に検討する。
 【予習】三井など代表的な商家の家訓について調べてみること。
04.近世の信用制度 
 江戸時代の通貨制度と手形の流通システムについて考察する。
 【予習】江戸時代の三貨制度について理解しておくこと。
05.海上交通の発達と廻船商人
 江戸時代の物流を支えた海運網の整備と新たな流通主体の登場について学ぶ。
 【予習】菱垣廻船・樽廻船の形成とその特徴について調べてみること。
06.開港と明治維新
 幕末の開港と明治維新が商人の活動に与えた影響について検討する。
 【予習】居留地貿易について理解を深めておくこと。
07.小レポート
 与えられた課題について小レポートを作成し、提出する。
08.近代商業の発展
 近代的な商業経営の前提となった諸制度について検討する。
 【予習】江戸時代の「株仲間」について理解しておく。
09.社会インフラの整備
 19世紀における「交通革命」と明治政府の海運保護政策について学ぶ。
 【予習】汽船の登場とその意味について調べておく。
10.通貨金融制度の確立
 近代的な通貨金融制度が確立する過程を政策と実態の両面から考察する。
 【予習】紙幣整理から日本銀行発足に至るまでの経緯をまとめてみる。
11.産業発展と貿易
 明治期における日本の貿易構造を明らかにしたうえで、日本商社が産業発展に果たした役割について考察する。
 【予習】代表的な日本商社の成り立ちについて調べてみる。
12.百貨店の登場
 日本における百貨店の誕生とその特徴について学ぶ。
 【予習】日本の百貨店の先駆けである三越の歴史について調べてみる。
13.商社ブームの到来 
 第一次世界大戦の勃発にともなう商社ブームの到来とその結末について考察する。
 【予習】財閥とは何かを理解しておくこと。
14.期末レポート
 与えられた課題について、レポートを作成し、提出する。
 
授業運営
 オンデマンド型の遠隔授業を行う。授業運営の詳細は初回授業中に説明するが、dotCampus 上にパワーポイントを使って作成した音声動画を提示する。音声動画は授業の終了期日までに視聴すること。各回の授業内容に関する質問を、設定された期間内において、dotCampus 上の質問箱で受け付ける。参考にすべき書籍については授業中に適宜紹介する。
 
評価方法
 小レポート(30%)、期末レポート(70%)により評価する。
 
オフィスアワー
 授業内容以外の質問についても dotCampus 上の質問箱で受け付ける。

 

参考書
石井寛治『日本流通史』[有斐閣]2003年
廣田誠・山田雄久・木山実・長廣利崇・藤岡里圭『日本商業史』[有斐閣]2017
参考書については授業時間中に適宜紹介する。
 
 
 
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