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 授業科目
 Course Title
社会政策
Social Policy 
 担当者
 Instructor
講師   佐藤 孝治  前学期 火曜日1時限/火曜日5時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 本講義の到達目標は、受講生が、①社会問題の検討を通じて現実や将来の経済社会を広く知ること、②様々な社会問題は自分の仕事や生活に直接・間接に関係することを学ぶこと、③産業経済や社会の変化に対するアンテナの感度を良くすること、などを通じて「社会問題は自分に関係する問題」「高齢者の現在は若者の将来の姿」「社会問題に対する無関心と無関係は異なったもの」という視点を身につけることである。経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い、本講義では、福祉・環境・公共政策に関連した各科目を学ぶための基礎を身に付けることも目標とするので、これらの関連科目を履修しようと計画している者は、できるだけこの科目を先に履修することが望ましい。
 
授業内容
 社会政策は、これまで労働力保全政策の枠組みの中で主に展開されてきた。しかし、今日では、伝統的な社会政策論の枠組みではとらえきれない多くの問題が生じている。社会政策の対象として様々な問題を検討していくためには、地域政策的な視点による問題へのアプローチも重要である。本講義では、「高齢社会」「人口減少経済」「格差社会」「巨大災害と地域社会」を主たるテーマとして、高齢化や出生率の低下による日本経済や国際競争力への影響、格差社会と若者の将来、東日本大震災、将来発生する大規模災害などの問題点を検討する。社会政策Ⅰでは、社会政策の対象領域と機能、福祉国家の役割、雇用・失業問題、フリーター問題、情報通信革命、賃金・労働時間(前半)などを扱う。なお、シラバスに掲載されていなくても、新たに発生した社会問題を講義の対象として取り扱うことがある。

【実務経験のある教員による授業科目】
行政機関と研究所に勤務した経験をもとに、地方自治や地域社会に起きている様々な問題について、公共政策や住民の視点なども含めて多方面から社会問題を考察する。
 
授業計画
 社会問題に関するテーマ毎に一応次のように予定している。予習として、①dotCampusを通じて事前に配布するレジュメや参考資料を予め読んでおくこと、②分からない用語などについては事前に調べること、の2点が必要である。一方、復習としては、①授業の中で出てきた重要な社会問題を現実の産業経済の動きの中に当てはめて考察してみること、②関連科目の同趣旨の内容についても学習しておくこと、を勧める。なお、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定している。
Ⅰ 社会政策と福祉国家 (6回予定)
 1.ガイダンス/社会政策の登場① 客観的条件の変化、社会政策の定義と特徴
  【予習】シラバスの記載事項について確認する。レジュメ1の解説資料を読み、社会政策の定義や特徴などについてまとめること。
 2.社会政策の登場② 社会政策の対象領域、市場と社会政策、社会政策の登場と発展
  【予習】レジュメ1の解説資料を読み、社会政策の対象領域や社会政策の発展について整理すること。
 3.福祉国家の成立① 福祉国家とは何か、日英の産業化の違い、ナショナル・ミニマム
  【予習】レジュメ2の解説資料を読み、福祉国家の意味、教育の日英比較、ナショナルミニマムについてまとめること。
 4.福祉国家の成立② 社会政策の機能、福祉国家の歴史的沿革、世界恐慌・第二次大戦の意味、福祉国家の比較
  【予習】レジュメ2の解説資料を読み、社会政策の機能、福祉国家の比較などについて整理すること。
 5.福祉国家の危機と新保守主義① スタグフレーションと総需要政策、新保守主義の台頭と小さな政府論
  【予習】レジュメ3の解説資料を読み、福祉国家の危機と新保守主義の台頭についてまとめること。
 6.福祉国家の危機と新保守主義② 80年代新保守主義の教訓、世界金融危機、東日本大震災の意味
  【予習】レジュメ3の解説資料を読み、80年代新保守主義の教訓について整理すること。
Ⅱ 労働市場の構造的変化と政策課題 (8回予定)
 1.就業構造の構造的変化① 人口動態の変化、労働市場の現状、労働力率、労働力の質
  【予習】レジュメ4の解説資料を読み、人口動態の変化、労働力率、労働力の質などについて整理すること。
 2.就業構造の構造的変化② 労働力の需要と供給、生産要素間の代替効果 
  【予習】レジュメ4の解説資料を読み、労働力の需要と供給、技術革新の意味などについてまとめること。
 3.雇用神話の崩壊と高失業率① 労働市場の変化、構造的・摩擦的失業とUV分析、雇用ミスマッチ
  【予習】レジュメ5の解説資料を読み、労働市場の変化、雇用ミスマッチなどについて整理すること。
 4.雇用神話の崩壊と高失業率② 経済のグローバル化と雇用問題、雇用政策の課題
  【予習】レジュメ5の解説資料を読み、経済のグローバル化と雇用問題や失業の社会的コストについてまとめること。
 5.格差社会と若者の将来① フリーターの現状や問題点、経済格差と若者
  【予習】レジュメ5の解説資料を読み、経済格差と若者の現状について整理すること。
 6.格差社会と若者の将来② 正社員とフリーターの比較、若者の将来と政策課題
  【予習】レジュメ5の解説資料を読み、格差社会の現実と若者の将来についてまとめること。
 7.情報通信革命と労働市場 情報通信技術の発達、労働の質的変化、経済社会や労働市場への影響
  【予習】レジュメ6の解説資料を読み、情報通信革命の現状、経済社会や労働市場への影響について整理すること。
 8.賃金・労働時間の変動① 賃金・労働時間の国際比較 (進捗状況により内容は前後する)
  【予習】レジュメ7の解説資料を読み、賃金労働時間の歴史、国際比較などについてまとめること。
 
授業運営
 遠隔授業の形式を「オンタイム型」「オンデマンド型」「折衷型」のうち、どのように実施するのかを検討中であるが、実施方法については事前に周知する。授業は基本的に、dotCampusを通じて配布したレジュメと資料プリント(解説資料を含む)を使用して行う。講義にはパワーポイントを使用する予定であるが、その詳しい内容は配布資料を参照すること。講義関連や社会問題に関するビデオを視聴する予定で、この視聴ビデオに基づいた課題レポートの提出により成績評価を行う。配布したプリントは、事前に予習して授業には必ず持参すること。講義中は、最低限の社会的マナーを守ること。
 
評価方法
 学期末の課題レポート提出と積極的な質問などで総合的に評価する。
 
オフィスアワー
 授業時間外に質問等がある場合は、メール(satouk02@kanagawa-u.ac.jp)により連絡すること。
 
使用書
 教科書を用いる代わりに、レジュメや資料プリント(解説資料、図表、新聞記事等)を配付する。
参考書
 必要な場合は、講義中や配付するレジュメで紹介する。
 
 
 
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