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 授業科目
 Course Title
産業組織論
General Consideration of Industry 
 担当者
 Instructor
准教授 三浦 慎太郎  後学期 火曜日3時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
 経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い,本講義の到達目標として以下の二点を掲げる.
(1)受講生が代表的な企業行動の背後にあるロジックを直観的に理解し,自らの言葉で説明出来るようになること.
(2)受講生が学習した内容に基づき,競争政策について経済学的観点から自らの言葉で評価出来るようになること.
 なお本講義は『産業組織論I』『ミクロ経済学』『基礎経済数学I・II』で扱う内容を理解していることを前提とする.そのためこれらの内容について馴染みのない場合は,下記に挙げるテキストを参照し各自で補足しておくこと.
 
授業内容
 「現実の市場は完全競争市場なのか?」「現実の大企業は自社製品の価格を自ら決定しているのではないか?」「現実の経済では政府の役割が重要なのではないか?」ミクロ経済学を学んだ際にこのような疑問を抱いた人は多いのではないだろうか.本講義ではこれらの疑問と正面から向き合う.具体的には企業の戦略的行動に焦点を当て,前期の『産業組織論I』で扱わなかったトピックについて講義を行う.具体的には寡占市場の理論を応用した各種企業行動(製品差別化と広告)について解説する.また分析に必要なミクロ経済学・ゲーム理論の解説も必要に応じて適宜行う.
 
授業計画
 予習+復習で計4時間程度の自己学習を想定している.各回の授業内容は以下のように予定しているが,時間の都合で若干前後する場合がある.

01. ガイダンス(オンデマンド形式)
・講義ガイダンス ・講義内容の概説
【予習】講義ビデオを視聴しておく.
【復習】産業組織論Iの復習をしておく.

02. 産業組織論Iの復習 その1
・戦略形ゲーム ・ナッシュ均衡 ・合理化可能性
【予習】「ナッシュ均衡」の定義を確認しておく.
【復習】第2講練習問題を解く.

03. 産業組織論Iの復習 その2
・クールノー競争 ・ベルトラン競争
【予習】「クールノー競争」と「ベルトラン競争」に該当する現実例を1つずつ探しておく.
【復習】第3講練習問題を解く.

04. 産業組織論Iの復習 その3
・展開形ゲーム ・後向き帰納法と部分ゲーム完全均衡 ・シュタッケルベルク競争
【予習】「戦略」と「部分ゲーム完全均衡」の定義を確認しておく.
【復習】第4講練習問題を解く.

05. 長期的関係と企業共謀
・繰り返しゲーム ・フォーク定理 ・共謀
【予習】「企業共謀」の現実例を1つ探しておく.
【復習】第5講練習問題を解く.

06. 製品差別化1
・製品差別化における価格競争
【予習】「製品差別化」の具体例を1つ探してくる.
【復習】第6講練習問題を解く.

07. 製品差別化2
・ホテリングモデル ・ダウンズモデル
【予習】「水平(垂直)的製品差別化」の具体例を1つ探してくる.
【復習】第7講練習問題を解く.

08. 製品差別化3
・2段階ホテリングモデル
【予習】差別化の程度が大きい産業と小さい産業をそれぞれ1つずつ探してくる.
【復習】第8講練習問題を解く.

09. 中間試験と質疑応答(オンデマンド方式)
・中間試験(持ち帰り方式)を行い,終了後に内容に関する質疑応答を行う.

10. 広告1
・情報的広告(直接広告)
【予習】身近にある広告の例を1つ探してくる.
【復習】第10講練習問題を解く.

11. 広告2
・説得的広告
【予習】「説得的広告」の具体例を1つ探してくる.
【復習】第11講練習問題を解く.

12. ゲーム理論1
・ベイジアンゲーム ・逆選択
【予習】「確率分布」と「期待値」の定義を確認しておく.
【復習】第12講練習問題を解く.

13. 広告3
・間接広告 ・シグナリングゲーム ・チープトークゲーム ・説得ゲーム
【予習】私的情報を“効果的に”伝える方法を1つ考えてくる.
【復習】第13講練習問題を解く.

14. 最適規制
・スクリーニング・ラフォン=ティロールの規制モデル
【予習】現実の規制例を1つ探してくる.
【復習】第14講練習問題を解く.
 
授業運営
全てZoomによる講義形式で行う.講義スライドはTeams,並びに授業ページより各自ダウンロードのこと.講義形式を含むあらゆる連絡はTeamsと授業ページでアナウンス予定なので,受講者は必ず定期的に最新情報を確認しておくこと.上述のように授業計画1『ガイダンス』はオンデマンド形式で執り行う.講義ビデオはTeamsとdotCampusへアップロード済みなので,履修希望者は初回講義(10/6)までに必ず視聴しておくこと.なお履修登録前にdotCampus内のコンテンツにアクセスしたい場合は,本講義のショートコード(307271)を用いてコース自己登録をする必要がある.第1回目の講義は授業計画2『産業組織論Iの復習1』より開始する.
 注: 本講義でdotCampusを用いるのは初回講義ビデオのみである.

 
評価方法
 3回の宿題と2回の定期試験(持ち帰り方式)で評価し,出席状況は評価対象としない.ただし宿題はボーダーライン上の場合のみ採点・評価する.具体的には以下の公式で得られた点数を基に絶対評価を行う.

評価点 = max {(中間試験 + 期末試験)/2, 期末試験}
 
オフィスアワー
月曜日の13:00–13:30をオフィスアワーとし,オンラインでの質問受付時間とする予定である.本年度は予約制を採用するので,希望者は前日の17:00までにその旨を担当者までメール(ft101860ah@jindai.jp)で連絡すること(必須).上記時間で都合の悪い場合はメールで個別にアポイントメントをとること.
 

参考書
花薗誠『産業組織とビジネスの経済学』[有斐閣]2018年
西島益幸『企業の経済学』[新世社]1998年
Paul Belleflamme・Martin Peitz,Industrial Organization: Markets and Strategies,2nd Edition,Cambridge University Press,2015

 
 
 
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