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 授業科目
 Course Title
西洋経済史
Western Economic History 
 担当者
 Instructor
准教授 佐藤 睦朗  後学期 火曜日1時限/金曜日2時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
 
到達目標
 経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い、18世紀後半以降の欧米における市場経済・資本主義の歴史を知るための本講義の到達目標は、以下の3点となります。(1)「イギリス産業革命」および「第二次産業革命」の歴史的位置について説明できるようになる。(2)19世紀半ば以降の「西欧型市場経済」の変容について説明できるようになる。(3)「市場と国家の関係性」から現在の市場経済の歴史的な位置を把握すことができるようになる。
 なお本講義では、2018年度以降入学者の専攻基本科目・2017年度以前入学者の学科基本科目である経済史I・IIを履修し終えた者が履修する科目と位置付けられます。経済史IとIIで学修した内容については理解しているものとして講義を進めます。

 
授業内容
 市場経済の状況は時代によって異なり、また国家の役割も時代によって変化することから、各時代・各国の社会・経済状況に応じて、市場と国家の関係性は規定されるといえます。
 本講義では、下記の使用書(教科書)の第13~28章および第2章(14, 17-18頁)に依拠して18世紀半ば頃から現在までの欧米における市場経済の歴史を解説するとともに、国家と市場の関係性の変遷について検討します。使用書を用いて基礎的な内容を押さえつつ、それを土台として発展・応用的な内容も説明し、理解の深化をはかります。
 第2回講義以降、予習教材を使ったオンデマンド型と、講義時間帯にZoomを使ったライブ授業を行うオンタイム型を併用します(第1回講義はガイダンスのため、予習教材はなく、ライブ授業のみとなります)。予習教材には、使用書(教科書)に記述されている内容を中心に、箇条書きに内容を整理した版と、その説明を文章化した版の2つがあります。この2つのファイルを、使用書(教科書)の該当箇所を参照しつつ講義開始前までに読んで理解しておく必要があります。ライブ授業では、配布資料に基づいて、主に使用書(教科書)には書かれていない応用的な内容を扱います。履修者は、オンデマンド型とオンタイム型のいずれの内容も理解することが求められます。いすれの資料も、Teamsからダウンロードして入手するようにしてください。
 
授業計画
 以下の14回分の内容を、Zoomを使った全12回の講義で原則扱います。ただし、ライブ授業だけでは時間が少々不足しますので、一部の内容はオンデマンド型の予習教材の中でのみ扱われることになります。

01. シラバス内容の確認、第2回以降の予習教材の位置付けやライブ授業受講の際の留意点などの説明
02. イギリス産業革命とその帰結(第14章) 【予習項目】産業革命前夜のイギリス社会と経済、イギリス産業革命の概要と定義
03. ヨーロッパ大陸における工業化(第15章) 【予習項目】ヨーロッパ大陸における工業化(産業革命)の一般的特徴
04. 「パックス・ブリタニカ」の時代(第18章)【予習項目】19世紀後半のイギリスを中心とした世界市場の構造
05. アメリカ資本主義の発達(第16・17章) 【予習項目】18世紀半ばから19世紀半ばにかけてのアメリカ社会経済史の概要
06. 世紀転換期のイギリス経済(第19・20章) 【予習項目】第二次産業革命の概要・19世紀末の資本主義の変容
07. 20世紀資本主義の源流(第21・22章、第23章1節) 【予習項目】世紀転換期のドイツ・アメリカでの産業構造・市場の変化 
08. 1920年代のヨーロッパ経済(第24章) 【予習項目】1920年代の西欧世界における「相対的安定」の実態
09. 1920年代のアメリカ経済(第23章) 【予習項目】1920年代のアメリカにおける好景気とその破綻の概要
10. 世界恐慌への対応1:アメリカ(第25章) 【予習項目】「ニューディール」の概要
11. 世界恐慌への対応2:西欧諸国(第26章) 【予習項目】1930年代の西欧各国における世界恐慌対策
12. 第二次世界大戦後の欧米における市場経済(第27・28章) 【予習項目】1950~60年代の西欧での高度成長とその限界
13. 19~20世紀の欧米における市場と国家の関係性 【予習項目】それまでの予習教材・講義で検討された国家と市場の関係性
14. 総括:「西欧型市場経済」の変容 【予習項目】第2回以降の予習教材・講義で検討された西欧型市場経済の変容
 
授業運営
 上記の授業内容でもふれた通り、第2回講義以降、オンデマンド型の予習教材がありますので、それらを熟読するとともに、使用書(教科書)の該当箇所を確認したうえで、上記の授業計画の各回に示されている予習項目を中心に内容を把握してからライブ授業にのぞむようにしてください。復習では、講義資料の内容を整理するなかで、各回のキーワードと重要事項を確認・理解したうえで、ほぼ毎回出される小レポートに取り組むようにしてください。なお、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自習を想定しています。

 
評価方法
 ほぼ毎回出される小レポートが40%、中間と期末のレポートが60%。レポートでは、使用書(教科書)や配布資料、インターネット上の記述などを丸写しすることはしないようにしてください。自身で考え、自身の言葉でレポートを作成するようにしてください。レポートの提出にもTeamsを使用します。小レポートの未提出回が多くなると、中間や期末のレポートで挽回することが困難になりますので、中間・期末レポートだけでなく、ほぼ毎回出される小レポートもきちんと提出するようにしてください。
 
オフィスアワー
 今年度後期も基本的に全て遠隔授業となったことから、対面での指導は困難となりました。このため、原則としてメールで質問などを随時受け付けることにします。メールアドレスについては、初回のガイダンスで確認するようにしてください。なお、ライブ授業終了後にも質問などを受け付けます(講義時間100分中、50~60分ほどをライブ授業の時間とし、残りの時間を質疑応答や講義内容の確認時間などにあてます)。
 
使用書
馬場哲・山本通・廣田功・須藤功『エレメンタル欧米経済史』[晃洋書房]2012
※遅くても第2回目の講義からは使用書が手元にあることを前提に講義を進めます。なお、使用書のISBNは、978-4-7710-2340-6、です。
参考書
社会経済史学会(編)『社会経済史学の課題と展望』[有斐閣]2002
奥西孝至・鴋澤歩・堀田隆司・山本千映『西洋経済史』[有斐閣アルマ]2010
小野塚知二『経済史:いまを知り、未来を生きるために』[有斐閣]2017
各回の主な参考書については、講義資料のなかで提示します。
 
 
 
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