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 授業科目
 Course Title
流通論
Market Distribution 
 担当者
 Instructor
教授   浦上 拓也  後学期 金曜日3時限/金曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い、本講義は流通やマーケティング関連科目の基礎的な知識を学ぶ役割を持つものであり、到達目標は次の通りである。
①わが国における多様な流通活動の実際を理解する。
②多様な流通活動、また流通活動の変化を理解するための理論や考え方を身につける。
③上記の①と②を通じて、実際の流通活動を自分自身で観察し、考察・評価できるようになる。
なお、本講義と流通論Ⅰの内容は関連しているので、流通論Ⅰを受講していることが望ましい。



 
授業内容
全ての商品は、流通活動によって生産から消費に至る。流通活動がうまく働かないと、市場経済は円滑に機能しない。
流通活動全体は、小売業・卸売業・メーカーといった流通機関が、商流(仕入れ・販売)活動・物流活動・情報活動といった活動をそれぞれに分担して成り立っている。流通論Ⅱの前半では、流通機関の協調関係によって生じる情報や物流活動、またプライベート・ブランド問題などを取り上げる。後半では、現代的な流通の課題として、E-コマース(電子商取引)や小売業の国際化を取り上げる。できるだけ企業の事例を取り上げながら、基本的概念と理論を考察していく。

【実務経験のある教員による授業科目】
民間の調査会社での実務経験から、メーカーと小売業の活動や仕組みなどその現状を伝え、理解をより深められる授業を展開する。

 
授業計画
各回の講義内容は次のように予定しているが、進行状況により前後する場合もある。
予習・復習に関しては、どちらかと言えば復習をしっかり行ってほしい。復習は、配布資料と参考書の関連する部分を、しっかりと読むことである。参考書には、授業で取り上げなかった概念や問題も出てくるが、それらを含めて理解しようとすることで、より深い理解につながる。そして、毎回、小レポートや小テストなどの課題を課すので、取り組んでほしい。
また、時には実際の小売業に行って、その売場や品揃えをよく見て、講義内容を確認したり考えたりすることは重要である。
なお、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定している。参考書を継続的に読み進めるとともに、実際の小売業を視察し、理論と現実を重ね合わせながら学習してほしい。
参考書は、参考書欄に3冊記載しているが、それ以外には次のものがある。
・石井淳蔵・嶋口充輝・栗木契・余田拓郎(2013)『ゼミナールマーケティング入門』日本経済新聞。
・矢作敏行(編著)(2014)『デュアル・ブランド戦略 NB and/or PB』有斐閣
・矢作敏行(編著)(2011)『日本の優秀小売業の底力』日本経済新聞社。

1回 ガイダンス、流通活動の変容
 まず、シラバスについて確認し、授業の概要を理解する。「流通論Ⅰ」で学んだ基本的事項を振り返る。そして、メーカーと流通業者の関係の歴史的な変容を理解する中から、流通活動を分析する視点でもある協調関係、対立関係を学ぶ。
【予・復習】配布資料および石原・竹村(2008)の第14章などを読み、流通活動の歴史的な変容を理解する。そして課題に取り組む。
2回 情報活動と情報技術の進展
 情報活動の進展が、流通活動に大きな影響を与えていることを理解する。
【予・復習】配布資料および渡辺・原・遠藤・田村(2008)のunit17・18などを読み、最近の流通活動の変化を考えてみる。そして課題に取り組む。
3回 物流活動の基本的な考え方・活動
 物流活動の基本的考え方や活動を理解する。
【予・復習】配布資料および石原・竹村(2008)の第10章などを読み、物流が経営に与える影響を考える。そして課題に取り組む。
4回 卸売業と小売業の物流活動
 卸売業や小売業の物流活動の動向や課題を理解する。
【予・復習】配布資料および渡辺・原・遠藤・田村(2008)のunit10・16などを読む。新聞・雑誌などで、大手小売業における物流活動の動向を調べてみる。そして課題に取り組む。
5回 プライベート・ブランド(PB)商品について
 PB商品の動向や開発理由を理解する。
【予・復習】配布資料および矢作(2014)の第2章などを読み、PBの発展過程、また従来と現在のPBがどのように異なるのかを理解する。そして課題に取り組む。
6回 高品質プライベート・ブランド(PB)商品について
 従来のPB商品は価格訴求するものが中心であったが、最近、高品質PB商品が開発されるようになってきた。その理由や開発の仕組みなどを考える。
【予・復習】配布資料および文献は5回目と同じ。セブン‐イレブンのPBがなぜ高品質であるのか、その仕組みを理解する。そして課題に取り組む。
7回 SPA業態について
 アパレル業界を中心に、自らブランドを企画・開発し、直営店舗で販売するSPA(Speciality store retailer of private label apparel)業態が成長している。事例を通じて、その成長の理由と課題を考える。
【予・復習】配布資料および石原・竹村(2008)の第4章などを読み、ディスカウント業態とSPA業態を比較して理解を深める。そして課題に取り組む。
8回 流通における組織間関係
 前回までに学んだ活動の多くは、流通機関の協調関係によって生じたものであった。協調関係、対立関係(市場取引関係)、垂直統合といった組織間関係について理解する。
【予・復習】配布資料および渡辺・原・遠藤・田村(2008)のunit4・5・6・7・8・9、石井・嶋口・栗木・余田(2013)の第9章などを読み、組織間関係について理解を深める。そして課題に取り組む。
9回 E-コマース(電子商取引)の現状
 インターネットの発展によって、E-コマースが発展している。その動向や理由を考える。
【予・復習】配布資料および渡辺・原・遠藤・田村(2008)のunit19・20・21などを読み、授業で取り上げた企業以外について考えてみる。そして課題に取り組む。
10回 従来の小売業におけるインターネットへの取組み
 E-コマースの発展によって、従来の店舗型小売業も大きな影響を受けている。店舗型小売業の対応、ネットとリアルの融合(オムニチャネル化)といった問題を考える。
【予・復習】配布資料および清水・坂田(2012)の第14章などを読み、授業で取り上げた企業以外のオムニチャネル化について考えてみる。そして課題に取り組む。
11回 小売業の国際化
 外資の国内参入により国内の流通活動は影響を受け、国内企業もまた海外進出により成長を目指し始めている。小売業の国際化の動向や課題を理解する。
【予・復習】配布資料および清水・坂田(2012)の第15章などを読み、国際化の具体的な課題を理解する。そして課題に取り組む。
12回 商業集積 商店街とショッピングセンター
 小売店舗は集積することによってその魅力を増すが、商店街とショッピングセンターではその動向が全く異なる。ショッピングセンターの動向や成長の理由、および課題を考える。
【予・復習】配布資料および石原・竹村(2008)の第5・12章などを読む。近隣の商店街やショッピングセンターの動向について考えてみる。そして課題に取り組む。

途中、2回の課題(オンデマンド)を予定しています。
課題1 プラットフォーム型ビジネスについて
 CtoC(消費者対消費者)型プラットフォーム・ビジネスが成長し、既存の流通業を脅かしています。配布資料を読んで、プラットフォーム型ビジネスモデルの基本的な特徴について考察してください。
課題2 まとめ
 最後のまとめとして、小売業のマーケティングについて、経営戦略論のポジショニング・アプローチと資源アプローチの観点から、考え直してみます。配布資料を読んで、具体的な企業を取り上げて考えてみてください。
 
授業運営
授業はオンタイム型授業(ZOOM)とオンデマンド型を組み合わせます。Microsoft Teamsにより事前に配布資料を提供します。授業時間内にそのポイントを講義しますので、各回の課題に取り組んでください。

 
評価方法
授業各回に、小レポートや小テストを課します。その提出状況と内容により総合的に評価します。期末に特別にレポートを課すことはしません。


 
オフィスアワー
質問・相談などは、授業終了後に対応する。また、メールでも受け付ける(ft101954qg@jindai.jp)。
 

参考書
渡辺達朗・原頼利・遠藤明子・田村晃二『流通論をつかむ』[有斐閣]2008年
石原武政・竹村正明『1からの流通論』[碩学舎]2008年
清水信年・坂田隆文『1からのリテール・マネジメント』[碩学舎]2012年

 
 
 
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