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 授業科目
 Course Title
地方財政論
Local Public Finance 
 担当者
 Instructor
講師   川端 和美  前学期 月曜日3時限/月曜日4時限
 単 位
 Credit
2

関連するディプロマポリシー Related Diploma Policy
自立した良識ある市民としての判断力と実践力/Judgment and practical ability as an independent citizen of sound sense
国際的感性とコミュニケーション能力/International sensibilities and communication capabilities
時代の課題と社会の要請に応えた専門的知識と技能/Expert knowledge and skills to address the issues of the age and the demands of society
 
到達目標
地方自治体(都道府県・市町村など)は、地域の住民生活や社会経済を支える公共サービスを提供する。この公共サービスは、福祉、医療、教育から都市計画、社会資本整備、産業振興等まで幅広い分野に及んでいる。地方財政論は、こうした地方自治体の幅広い活動を収入と支出の面から把握し、財政を通じて果たしている役割と機能を考察する学問である。
本講義の到達目標は以下の通りである。
①地方財政制度の基本的な仕組みを理解できるようになる。
②公共財の最適な供給について説明できるようになる。
③予算制度の意義と内容について説明できるようになる。
④地方財政の収入と支出について説明できるようになる。
⑤地方財政の果たす役割と機能について理解できるようになる。
これらの理解を通じて現代地方財政が直面している課題について考察することができる力を身につけることを目標とする。
また、経済学部のカリキュラム・ポリシーに従い、現代の経済現象を正確に認識し、実践的に対応する能力を培い、経済に関する基礎学力と応用力とを備えることができるように、財政学、公共経済学等の専門科目の履修と併せて、本科目を履修することが望ましい。

 
授業内容
【授業内容】
本講義では、私たちの暮らしに身近な地方自治体(都道府県・市町村など)の経済活動について取り上げる。まず、地方財政の仕組みと機能について学ぶ。そして地方自治体が提供する地方公共財とはどのようなものかについて具体的に説明し、さらに地方公共財の最適供給についても言及する。国と地方政府の役割について理解を深めた後に、地方自治体がどのように収入を調達しているのか、また支出はどのように決定されているのか等について説明する。地方自治体の予算制度についても解説する。最後に地方財政の健全化の問題、地域社会と地方財政の関係について、現代の地方財政が抱える課題として考察する。できるだけ具体的な事例を多く取り上げるとともに、最新の統計データの活用にも努めたいと考えている。
本講義は、後期の地方財政論IIと連携するものであり、同時に履修することが望ましい。
なお、公務員試験問題を利用して受講生の内容理解を深めるとともに、基本的な経済学の知識を確認しながら授業を進めることとする。


 
授業計画
受講者が、シラバスに【事前学習】として記載されていることを参考に、該当箇所のテキストを読んだり、調べ物をしたり等の予習をしてから講義に出席することを前提としている。また、予習・復習を合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定している。講義において使用するパワーポイント資料やテキストを利用し、自分でノートに整理し直すことが、講義内容の理解を深めるためにも効果的である。
各回の講義内容は次のように予定しているが、履修者の人数、受講者の理解度によって内容が前後することもある。
01.イントロダクション  シラバスの記載事項についての確認。地方財政を学ぶ意義を考える。
【事前学習】テキストと照らしながらシラバスを熟読しておくこと。
【事後学習】授業の目的と構成を理解し、地方財政を学ぶ意義をノートにまとめておくこと。
02.財政の3つの機能  資源配分機能、所得分配機能、経済安定化機能の説明を行う。
【事前学習】テキストp.1〜8.をよく読んでおくこと。
【事後学習】財政の3機能、公共財の性質についてまとめ、身近な公共財に当てはめて考察してみること。
03.地方財政の機能  地方財政の地位と役割について学ぶ。
【事前学習】テキストp.8〜10.をよく読んでおくこと。
【事後学習】地方財政が必要とされる理由を考察してみること。
04.地方分権の経済学(1) 公共財の社会的需要曲線の導出方法を学ぶ。
【事前学習】テキストp.11〜17.をよく読んでおくこと。
【事後学習】社会的需要曲線の導出の方法をまとめておくこと。
05.地方分権の経済学(2) 公共財の最適供給を考える。足による投票など地方財政に関する代表的な理論を学ぶ。
【事前学習】テキストp.17〜24.をよく読んでおくこと。
【事後学習】地方公共支出の効率化について確認しておくこと。
06.市町村合併  合併の歴史、市町村の変遷、大都市制度等を学ぶ。
【事前学習】テキストp.25〜38.をよく読んでおくこと。
【事後学習】市町村が合併するときに考慮すべきことを考察してみること。
07.政府間関係  国と地方自治体の関係について学ぶ。
【事前学習】「地域民主主義」を促進するために必要なことは何かを考えておくこと。
【事後学習】地方分権化が進展する背景について確認しておくこと。
08.小テストとレポート  前半の講義内容の理解度を確認するために小テストを実施する。また同時にレポートの作成も行う。
【事前学習】第1回から第7回までの講義ノートを全て復習し、テキストの該当箇所を再読しておくこと。
【事後学習】本日のテストを復習し、分からなかった点をノートにまとめておくこと。
09.地方財政の歳入構造  地方自治体の収入にはどのようなものがあるのかを学ぶ。
【事前学習】テキストp.39〜44.をよく読んでおくこと。
【事後学習】地方自治体の収入税目を整理して内容を確認しておくこと。
10.地方財政の歳出構造  地方自治体の支出にはどのようなものがあるのか、目的別歳出と性質別歳出に分類して考察する。
【事前学習】テキストp.44〜52.をよく読んでおくこと。
【事後学習】地方自治体の支出項目のこれまでの推移を確認し、今後どのようになると考えられるかを考察してみること。
11.予算論  地方自治体のお金の使い道がどのように決まるのかを学ぶ。
【事前学習】自分の出身地(都道府県or市町村)の自治体決算カードを準備し、特徴をまとめておくこと。
【事後学習】予算編成のプロセスについて確認し、説明できるようにしておくこと。
12.地方財政の健全化  地方自治体の健全性を示す指標を紹介する。
【事前学習】テキストp.53〜63.をよく読んでおくこと。
【事後学習】財政の健全化を示す指標を整理しておくこと。経常収支比率の見方について考察してみること。
13.地域社会と地方財政  民生費と教育費の政府間関係を学ぶ。
【事前学習】「対人社会サービス」とは何かを調べておくこと。第7回の講義ノートを復習しておくこと。
【事後学習】「対人社会サービス」について身近な事例に当てはめて考察してみること。
14.まとめ  前期授業の振り返り、地方財政論IIに向けて。
【事前学習】地方財政論Iの全講義ノートを復習しておくこと。
【事後学習】本日の講義内容を復習し、定期試験に向けて準備すること。


 
授業運営
講義形式による授業を中心に行う。授業時はパワーポイントと黒板を併用し、必要に応じて補足資料を配布する。
パワーポイント資料は、授業日の1週間前までに「dot Campus」の所定欄に掲載するので、各自でプリントアウトして講義に出席すること。
第8回に小テストを行う。試験の詳細についてはテスト実施の2週間前までに授業内で説明する。
日頃から、新聞、雑誌、各種の報道を視聴するときに地方財政の問題に関心を持つことが望ましい。また、最新の財政動向や関連データを各省庁がホームページ上で公表しているので、それらも参考にしてもらいたい。

 
評価方法
レポート60%、小テスト20%、授業への参画度(課題提出を含む)20%で総合的に評価する。
なお、小テストの際に、テキスト・ノートなどの参照を許可する。
 
オフィスアワー
講義終了後の教室、出校時の講師控室で受け付ける。
 
使用書
兼子良夫『地方財政』第1版[八千代出版]2012
地方財政論IIと共通テキスト。ISBN978-4-8429-1573-9
参考書
沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸『地方財政を学ぶ』初版[有斐閣]2017
ISBN978-4-641-18435-0
 
 
 
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