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 授業科目 民法(相続)
Civil Law (Succession Law)
 担当者
教授   丸山 茂  前学期 月曜日2時限
 単 位 2

到達目標
受講生が用語法の確認という基礎的な作業からはじめ体系的知識を習得したうえで、事例を通して問題発見能力、法的思考力および法的解決能力の育成することを目的とする。
 
授業内容
人の死を通して財産権がどのように移転していくかを考える相続法を対象とする。講義は、相続人の確定、相続財産の確定、遺産分割、遺産の管理、遺言について順次検討していく。
 
授業計画
第1回 相続とは何か
 1 死者の「遺産」の承継
 2 明治民法の家督相続制
 3 相続の機能
 4 相続の根拠
 5 現代相続の基本原理
第2回 相続の開始と遺産共有
 1 「死」の概念
 2 相続の観念性
 3 遺産共有と遺産の管理
第3回 相続人の確定-Ⅰ
 1 法定相続人・代襲相続
 2 包括受遺者と指定相続人
 3 相続の承認と放棄
第4回 相続人の確定-Ⅱ
 1 相続欠格事由
 2 相続人の廃除
 3 胎児の相続能力
 4 同時死亡の推定
 5 相続人の不存在
第5回 相続人の確定Ⅲ-相続権の侵害と相続回復請求
 1 相続回復請求権の性質
 2 相続回復請求権の行使
 3 相続回復請求権の消滅
 4 表見相続人と取引した第三者
第6回 相続財産の確定Ⅰ-「一身専属性」
 1 占有権
 2 生命保険金請求権
 3 死亡退職金の受給権
 4 無権代理人の法的地位
 5 債権債務
 6 借家権
第7回 相続財産の確定Ⅱ-相続関係と第三者
 1 相続分の譲渡
 2 共有持分の譲渡と第三者の地位
 3 相続・遺産分割・放棄・指定相続分・遺贈と登記
 4 相続人の債権者による代位・取消
第8回 遺産の分割Ⅰ-具体的相続分の算定
 1 法定相続分と指定相続分
 2 特別受益
 3 寄与分
第9回 遺産の分割Ⅱ-分割の方法
 1 綜合分割主義
 2 協議分割と裁判分割
 3 遺産評価の方法・遺産評価の基準時
 4 相続開始後に生じた財産(果実・収益・代償財産)の扱い
第10回 遺産の分割Ⅲ-遺留分と遺留分の減殺
 1 遺留分の性質
 2 遺留分の算定
 3 遺留分の減殺
第11回 遺言相続-遺言の方法
 1 遺言の能力
 2 遺言の方式
 3 遺言の撤回
 4 遺言事項
第12回 遺言による財産処分
 1 遺贈
 2 遺言による寄付行為
 3 「相続させる」遺言
 4 死因贈与
 5 遺言信託
第13回 遺言の執行
 1 遺言執行の手続
 2 遺言執行者
 3 遺言執行の費用
第14回 到達目標の確認(第一回)
第15回 到達目標の確認(第二回)
 
授業運営
受講者は、その日のテーマについて基本書を読み、あらかじめWEB上に示されたケースと論究課題について予習をしていることを前提に、基礎的知識の確認から、事例の中の問題発見、論理的展開力等を対話形式や小テストを通して習得する。進捗状況によっては、途中もしくは到達目標の確認において中間テストを行う。
 
評価方法
試験による評価を80%、出席、討論の内容、レポート、小テストなどの平常点を20%。
 
オフィスアワー
適宜質問を受け付ける。
 
使用書
二宮周平『家族法』第4版[新世社]2013年

参考書
大村敦志『家族法』第3版[有斐閣]2010年
有地亨『家族法概論』新版補訂版[法律文化社]2005年
水野紀子=大村敦志=窪田充見『家族法判例百選』第7版[有斐閣]

 
 
 
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