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 授業科目 民事法演習
Civil Law and Procedure Seminar 
 担当者
教授   鶴藤 倫道  後学期 火曜日1時限/火曜日2時限
教授   中村 俊規  後学期 火曜日1時限/火曜日2時限
 単 位 2

到達目標
 受講生が広義の原状回復法(損害賠償法・不当利得法)の領域に関する実践的な知識を身につけ、理解を深めることを目的とする。具体的には、第一に、判例の読み方を身につけることが課題となる。例えば、当該事案との関係での判例理解、また、先例との関係を理解することを通じて、判例の射程距離を考えることになる。第二に、実体法上の要件が、具体的な事案との関係でどのように取り扱われているのか(解釈適用されているのか)を通じて、実体法の理解を深めることが目標となる。

 
授業内容
 民法の体系的知識を身につけていることを前提に、広義の原状回復法(損害賠償法・不当利得法)に関する判例を素材にして、演習形式で行う。具体的には、債務不履行・不当利得・不法行為に関る判例を主として素材とする。
 
授業計画
 第1回 取引の過程で生じた損害の填補 -債務不履行(その1 特別事情の予見時期)
 
 第2回 取引の過程で生じた損害の填補 -債務不履行(その2 損害賠償額算定の基準時)

 第3回 金銭の不当利得 -誤振込の事案

 第4回 物への費用投下と原状回復(不当利得とその関連領域の総合的検討)

 第5回 不法行為(その1) -過失(過失の意義と注意義務等-医療事故訴訟の判例研究)

 第6回 不法行為(その2) -権利侵害と違法性(判例の変遷と新たな権利侵害類型について)

 第7回 不法行為(その3) -因果関係(因果関係の立証を中心にした判例研究)

 第8回 不法行為(その4) -賠償額の範囲と算定(消極的損害と積極的損害に関する判例研究)

 第9回 不法行為(その5) -賠償額の範囲と算定(逸失利益の算定に関する判例研究)

 第10回 不法行為(その6) -過失相殺とその拡大(被害者側の過失と被害者の素因等の判例研究)

 第11回 特殊な不法行為(その1) -責任無能力者による不法行為

 第12回 特殊な不法行為(その2) -使用者責任(取引行為の場合に関する)

 第13回 特殊な不法行為(その3) -共同不法行為

 第14回 損害賠償請求権の消滅時効

 第15回 債務不履行・不法行為双方に関わる場合(安全配慮義務)
 
授業運営
 あらかじめ判例を提示し、事前に調べてきたことに基づき議論をさせ、判例・学説等の正確な理解を促し、法的思考力を養うように運営する。特に、講義科目での知識と関連づけた、理論的な面からの判例分析と、具体的な判例における当事者の主張・立証責任の問題をはじめとする、訴訟手続面からの判例分析に重きが置かれ、実体法・手続法両面からの理解も深められるように運営する。
 研究者教員が主担当となる回は、条文や理論の理解を深めることに力点が置かれ、実務家教員が主担当となる回は、判例の事実関係をめぐる各当事者の主張、裁判所の事実の認定、その法的評価等を客観的に把握し、さらに各級審間での判断の相違や判例・学説との対立等についての検討に力点が置かれることになる。各回において、主担当とならない教員も、適宜、質疑応答に加わり、コメントをする。


 
評価方法
 次のような諸点を勘案し、総合評価する。試験による評価50%、平常点(授業時の質問への応答・課題など)による評価50%。

 
オフィスアワー
 オフィスアワーについては、担当教員ごとに、e-Learningにより学期始めに伝達する。

 
使用書
 特定のテキストは指定せず、そのつど、判例・文献を指示して予習させる。
参考書
 特定のテキストは指定せず、そのつど、判例・文献を指示して予習させる。
 
 
 
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