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 授業科目 現代社会と法
Contemporary Society and Law
 担当者
教授   小森田 秋夫  前学期 火曜日4時限
 単 位 2

到達目標
 この講義は、これから4年間にわたって法学分野の専門諸科目を学んでゆくうえで、どのような姿勢で臨むべきかについて考える手がかりを提供することを目的に、すべての学生が受講することを期待して開講される。
 この講義の到達目標は、次のとおりである。

 (1)法は、社会のなかに存在するなんらかの〈問題〉を解決するために、立法・行政・司法のすべてのプロセスをつうじて生み出され、適用され、作り変えられるものであること、したがって、法学を学ぶ者は、日々社会で何が起こっているかについて常に関心をもつことが必要であり、また政治学をはじめとする社会諸科学や歴史学などの人文諸科学の学習も有益であることを理解すること。

 (2)憲法・民法・刑法をはじめ、これから学んでゆく法学分野の多様な専門諸科目がどのように関連しあっているかについて大まかに理解し、自覚的な科目選択ができるようになること。

 (3)法学を学ぶ者は、法をめぐる現実がいま〈どうなっているのか〉について正確に理解すると同時に、よりよい解決のためには〈どうであるべきか〉という、「唯一の正しい答え」があるわけではない問題にも取り組まなければならないことを理解すること。

 
授業内容
 毎回、ひとつずつトピックを設定し、そこに含まれている法的論点について考える、ということを積み重ねることをつうじて、「到達目標」で示した(1)~(3)が達成できるようにする。
 それぞれのトピックに関連する法的概念や法的原則などを提示するが、それらについてのより本格的な学習は、各専門科目や基礎演習・専門ゼミナールなどに委ねられる。
 
授業計画
 予定している各回のトピックは、以下のとおりである。
 毎回、事前にdotCampusにレジュメを掲載するので、自分でプリントアウトし、あらかじめ目をとおしたうえで授業に持参すること。

1.はじめに―法における〈こども〉と〈おとな〉
2.〈非正規雇用〉とは何か
3.職場でトラブルにぶつかったら
4.交通事故―起こしたとき、起こされたとき
5.消費者金融―便利と危険との間
6.隣人とのトラブルは裁判になじむか―「隣人訴訟」
7.変わりつつある親子のかたち―「代理母」問題を手がかりに
8.痴漢は犯罪です、「それでもボクはやっていない」
9.国際比較の中の裁判員制度
10.〈国民〉とは? 〈外国人〉とは?―日本社会に住むさまざまな人びと
11.憲法9条の改正を考える
12.〈水俣病〉は終わっていない
13.〈3.11〉に直面して―法に求められているものは何か
14.職業のなかの法―〈法律専門家〉のいろいろ
15.まとめ―法学部で何をどう学ぶか

 
授業運営
 (1)基本的には講義形式で行なう。

 (2)毎回、授業の最後に、まとめのためのメモに記入してもらう。
 これを提出してもらう目的は、①その日の授業のポイントをおさらいする一助とすること、②たとえ短くても自分の考えをきちんとした文章で述べる訓練をすること、③受講者の関心や理解度を確かめ、講義の参考にすること、④評価の一材料として用いること、である。

 参考文献は、毎回のレジュメにおいて示す。
 
評価方法
 定期試験70%、平常点30%という割合で評価する。

 平常点は、「授業運営」(2)で述べたメモの提出状況にもとづいて判断する。提出状況とは、第一義的には回数であり、内容の如何は評価の対象としないが、出席票とは異なるので、名目的に提出したようなものは評価されない。

 定期試験については、試験前に説明する。
 
オフィスアワー
 火曜日5時限。そのほかの時間でも、在室していれば差支えない限り応対する。
 研究室は17号館518号室。

 


 
 
 
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